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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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中盤強化のインテルも得点力UPのアーセナルも納得!?エリクセンとジャカのスワップ報道をチェック!

Arsenal offered Christian Eriksen as Inter target Granit Xhaka swap deal(メトロ)」「‘Sol Campbell 2.0!’ – Arsenal fans in meltdown over reported Christian Eriksen transfer plan(フットボール・ロンドン)」。

発信源は、イタリアの「コリエレ・デッロ・スポルト」でしょうか。タブロイド系やフリーペーパーが、アーセナルの冬の補強を話題にしています。獲得が噂されているのは、クリスティアン・エリクセン。2020年1月に1690万ポンドでインテルに移籍したプレーメイカーは、プレミアリーグファンを沸かせた素晴らしいパスワークを発揮できずに苦しんでいるようです。2019-20シーズンのセリエAでは、17試合1ゴール2アシスト。今季は5試合出場でゴールもアシストもなく、70分以上プレイした試合がありません。

トッテナムで7シーズンを過ごし、プレミアリーグ226試合51ゴール62アシストというスタッツを残した28歳のMFは、得点力不足に悩むアーセナルにはうってつけの人材ではあります。「メトロ」「フットボール・ロンドン」「ザ・サン」が報じているのは、インテルが興味を示しているグラニト・ジャカとのスワップです。アントニオ・コンテ監督はセントラルMFをほしがっており、夏のマーケットで古巣チェルシーのエンゴロ・カンテ獲得を試みたものの、ウェストロンドンは拒否。次善手としてリストアップしたのが、エリクセンと同い年のスイス代表MFという筋書きです。

6週間前にフセム・アワールの高額な移籍金を見て断念したアーセナルにとって、プレミアリーグをよく知る天才は、ぜひともほしいパーツでしょう。イタリアもイングランドも不満なしと思われるジャカとのスワップという話に触れたとき、思うところが3つありました。「メスト・エジルを抱えながら獲得するのか?」「スパーズの白いシャツのイメージが強い選手に対して、グーナーはどう受け止めるのか?」「2ヵ月前は放出候補だったエルネニーは今や主力。素晴らしい!」。アワールよりもキャラかぶり感が強く、ましてやライバルクラブの司令塔だったエリクセンを押さえるなら、エジルの移籍を先に発表したいところではあります。

2013年にプレミアリーグにやってきた「同期」のエジルとエリクセンを比べると、通算ゴールは51対33、アシストは62対54でいずれもエリクセンが上です。ポチェッティーノ監督の走るサッカーで鍛えられたエリクセンは運動量も豊富で、アルテタ監督のコンセプトに対するフィット感も問題ないでしょう。それにしても「フットボール・ロンドン」は、「ソル・キャンベル2.0」とは煽りますね…!

2001年にガナーズに加わったCBはスパーズからのダイレクトで、移籍金ゼロでした。インテルというロンダリングが入っており、19年前の騒動の再現とはならないと思われますが、「エジルはベンチ外でエリクセンはレギュラー」という重なりが生じると、ゴシップ大好きメディアが何かと書き立てるのではないでしょうか。

「選手はみんな、可能な限りプレイしたいと思っているが、誰がピッチに立つかを決めるのはコーチだ。 ファンは私がプレイするのをもっと見たいと思ってくれているけど、コーチには違う考えがあり、選手はそれを尊重しなければならない」「今のところ、あまりうまくいっていないかもしれない。しかし過去には、それほどプレイできなかったところから成功している。自分のサッカーに集中するだけだ。トランスファーウィンドウが開けば、何かが起こるかどうかがわかる」(クリスティアン・エリクセン)

切れ味のいいミドル、GK泣かせのプレースキック、前線を動かす高速フィード…天才エリクセンのプレミアリーグ復帰は大歓迎。エルネニー、トーマス・パーティー、エリクセンの3センターの前に、ニコラ・ペペ、オーバメヤン、サカが並ぶ4-3-3か、あるいはエリクセンをトップの後ろに配する4-2-3-1か。両クラブがオプション云々というややこしい話を持ち出さなければすんなり決まりそうに見えますが、今のところはよくある移籍ゴシップです。エジルの去就とともに、続報を待ちましょう。


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