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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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2人のCBが移籍を拒否…補強難航のトッテナム、トミヤス以外に有力候補はなし!?

ジュール・クンデ、ミラン・シュクリニアル、富安健洋、コナー・コーディー、ヤニク・ヴェステルゴーア、ロレンツォ・ペッレグリーニ、レナト・サンチェス、フセム・アワール、マシュー・ホッペ、ダニー・イングス。ヌーノ・エスピーリト・サント監督を招聘したトッテナムが、最近になって獲得をめざしていると伝えられた顔ぶれです。10人のうち、5人がDF。ダニー・ローズとファン・フォイスが退団し、セルジュ・オーリエも出ていくといわれている最終ラインは、スパーズにとって最優先で強化しなければならないポジションです。しかし…。

昨季プレミアリーグで7位に終わり、ヨーロッパカンファレンスリーグの出場権しか持っていないクラブは、意中の選手たちを振り向かせるのに苦労しています。セヴィージャのモンチSDは、ジュール・クンデを売却して資金を得ようとしていたのですが、ユーロ2020のフランス代表はスパーズを拒否。スペインメディア「マルカ」によると、21歳のCBは「チャンピオンズリーグに出られないクラブへの移籍はステップアップにならない」と考えており、「セヴィージャより実績が上でなければ行きたくない」といっているそうです。

インテルのCBミラン・シュクリニアルもクラブに残りたがっており、イタリアの「カルチョメルカート」は、スパーズのオファーを断る意向と伝えています。現状でうまくいきそうなのは、ボローニャの富安健洋のみ。ユーロのトロフィーを争った国のメディアは、いずれもボローニャと合意に至ったと報じており、現在は1550万ポンド~1720万ポンドといわれる移籍金とアドオンの調整をしている段階といわれています。

セルジュ・オーリエの抜けた穴は、右サイドにまわれる富安を頼るとしても、ベテランのアルデルヴァイレルトのバックアッパーがもうひとり必要でしょう。ウルヴスの主将コナー・コーディーはエヴァートンとの争奪戦となる雲行きで、ヴェステルゴーアはサウサンプトンが難色を示すはずです。1年前にホイビュルクを抜かれた際に、ダニエル・レヴィ会長のスタンドプレーに激怒したセインツは、契約期間が残り1年となったダニー・イングスも売らないと主張しています。

ローマのMFロレンツォ・ペッレグリーニは残留濃厚。リールで復活を遂げたレナト・サンチェスはリヴァプール、リヨンが移籍を容認しているフセム・アワールはアーセナルと競合しているようで、「選手の意向&資金力勝負」となったら完敗です。ブンデスリーガでハットトリックを決めた最初のアメリカ人と話題になったシャルケのマシュー・ホッペは、獲得できたら楽しみですが、リーグ通算22試合6ゴールという実績しかないストライカーに、すぐに結果を出せと迫るのは酷でしょう。

プレミアリーグで優勝をめざせるレベルではなく、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグの出場権もなく、高額の移籍金やサラリーを提示する資金もなく、指揮官のカリスマで選手を引っ張ってくることもできないクラブは、即戦力といえる選手を押さえられるのでしょうか。ガレス・ベイルはマドリードに戻り、ハリー・ケイン、ハリー・ウィンクス、シソコもチームを離れる可能性があります。あまりにも苦しいスパーズ。トミヤス以外に、即戦力獲得に近づいているというニュースはありません。


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