イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

こちらの決め手も指揮官との絆…エリクセンが選んだのは、マンチェスター・ユナイテッド!

ガブリエウ・ジェズスはアーセナル、カルヴァン・フィリップスはマンチェスター・シティ。プレミアリーグを代表するビッグネームの移籍が続々と決まった後、ジョアン・モウティーニョがウルヴスとの契約を1年延長というニュースが届きました。チェルシーは、ラヒム・スターリング獲得に近づいているようです。

ライバルクラブが順調に「Done Deal」を重ねるなか、クリスティアーノ・ロナウドの去就という盛り上がらない話ばかりが目立つマンチェスター・ユナイテッド。フェイエノールトのタイレル・マラシアがメディカルチェックを受けるというニュースをチラ見して、そろそろ切り上げようかと思ったとき、「スカイスポーツ」の速報が飛び込んできました。

Eriksen to Man Utd agreed in principle

そうですか。選んでいただけたのですね…。ブレントフォードとの契約が満了となったクリスティアン・エリクセンは、トッテナム、エヴァートン、ニューカッスル、レスターを交えたプレミアリーグのバトルロイヤルとも報じられており、半ば諦めていました。

スパーズで活躍していた頃から、天才と連呼してきた選手がオールド・トラフォードにやってくるというニュースがうれしくないわけがありません。速報からしばらく経って、「BBC」のサイモン・ストーン記者がレポートを配信しました。プレミアリーグ237試合52ゴール66アシストのプレイメーカには、3年契約が用意されているそうです。

「スカイスポーツ」のダーメシュ・シェス記者は、「マンチェスター・ユナイテッドは、辛抱強かった」と表現しています。「彼らはエリクセンに決断を急がせなかった。そのモチベーションは、フットボールに関する決断だけではないと理解していたからだ。家族の問題もあった。彼はロンドンから離れたかったのか?」。デンマーク代表のエースがレッド・デヴィルズを選んだ決め手は、クラブの姿勢と指揮官とのリレーションだったと伝えています。

「それらすべてが、エリクセンの最終的な決断を後押しした。ブレントフォードからもオファーがあったが、エリクセンはエリック・テン・ハフといい関係を築いていた。ユーロでの心停止からのリカバーをめざして、アヤックスでともにトレーニング。2人の関係はその時に築かれ、今まさに契約が結ばれようとしているようだ」

なるほど。人間関係なら、プレミアリーグへの復帰をサポートした同郷のトーマス・フランクとも深いつながりがあったはずです。ブレントフォードで手応えを感じていたエリクセンにとって、テン・ハフが語る新しいプロジェクトは魅力的に映ったのではないかと思います。

キレのいいパスワークと魔法のようなプレースキックは、間違いなくワールドクラス。ましてや、この夏の補強第1号を争う朗報なのに、テンションが上がらないのはなぜでしょうか。

懸案のアンカーや最終ラインの補強が進む前に決まったから?そう、彼が担うであろうインサイドは、優先順位が高いポジションではありません。30歳になってからの降臨だから?それもあるでしょう。記事を読みながら、実質1年でチームを去ったズラタンやカヴァーニの背中や、突然の退団を余儀なくされたアグエロの涙を思い出していました。

あるいは、素晴らしいプレイを観たい気分よりも、無事であってほしいという思いのほうが勝っているのかもしれません。3年後、いや、もう少し先に、晴れやかな笑顔でオールド・トラフォードに別れを告げる姿が見たい…。まだ決まっていないという現実を忘れて、祈りにも似た気持ちで、トッテナム時代の動画に見入ってしまいました。

チームメイトとの「クロスバーに当てるゲーム」で、12本中10本って…!

プレシーズンマッチで、赤いユニフォームを纏った彼のプレイを観れば、すごい男が来てくれたんだと実感が湧いてくるような気もします。さて、ロナウドのゴシップでも見て、そろそろ切り上げることとしましょう。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す