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アーセナルが19歳チャンバース獲得発表!これでセインツはクリスティアーノ・ロナウドも買えます…!?

怖いくらいのスピード決着&公式発表。もしかしたら、昨日発表できたにも関わらず、公式サイトTOPページの大画像を年上のオスピナに譲って1日遅らせたんじゃないかと勘ぐったりしてしまいます。アーセナルが、サウサンプトンからカラム・チャンバースの獲得をあっさり発表。移籍金は1600万ポンド(約27億7000万円)といわれており、ガナーズの補強が、例年より1ヵ月前倒しで着実に進んでいます。

ヴェンゲル監督が、「チャンバースは右SBでもCBでも、セントラルMFでもプレイできる。それらのポジションに競争をもたらしてくれることを願っている」と語っていましたが、質の高いユーティリティーに欠けていたアーセナルには貴重な人材。右SBにナサニエル・クライン、3列めにはシュナイデルランとワンヤマと、駒が揃っていたセインツにおいては途中出場が多かったものの、チャンバースは昨季のプレミアリーグで22試合に出場しています。総出場時間はともかく、試合数でいえば、昨季のウィルシャーやラムジーと変わらないレベル。19歳にしては、プレミアリーグ経験は充分といえるでしょう。

イングランドU-19代表にも選ばれているチャンバースは、同じU-19でも、母方のフィンランド国籍をチョイスしたジェンキンソンより確実にスケールは上。ジェンキンソンは、ローンもしくは完全移籍で、プレミアリーグの中堅・下位クラブで新シーズンを戦うことになるかもしれません。

ヴェンゲルさんはまた、「イングランド人選手はかなり高額。結局は、彼はクラブの未来を見据えた選手なので、ギャンブルでもある」ともコメントしてましたが、いやいや、何をおっしゃいますやら。ギャンブルというのは、夏休みの宿題を忘れたかのように、チームが危機とみるやいなや、アンドレ・サントス、メルテザッカー、アルテタ、ベナユンを目をつぶってオトナ買いすることをいうのです。今回は、即戦力のドビュッシーと将来性のチャンバースをセットで揃えた、非常に計画的なお買い物でしょう。おそらく、チャンバース獲得が1年遅れれば、その価格はシュナイデルランやルーク・ショーの水準まで跳ねあがっていたと思われます。タイミング、カバーするポジションとも、最高の補強といっていいのではないでしょうか。

ララナとリッキー・ランバート、ルーク・ショーでざっと100億。デヤン・ロブレンとチャンバースの60数億を足せば、セインツは、今季のトランスファーマーケットで既に160億を超える売却益を得ており、クリスティアーノ・ロナウドを買えるぐらいの勢い。さらに噂になっているシュナイデルラン、ジェイ・ロドリゲスも放出すれば、バロンドールに加えて、同じロドリゲスでもハメスのほうまで手に入れられそうな状況です。今頃は、選手の獲得より先に、新しい金庫の購入のほうを検討しているかもしれません。8月のタブロイド紙を騒がせるのは、マンチェスター・ユナイテッドとリヴァプール、セインツという顔ぶれになるでしょう。

もし、セインツが、新しい選手を獲らずに若手を登用してプレミアリーグのトップ10に入ったりしたら、奇跡以外の何物でもありません。そうなれば、プレミアリーグでいちばん底力のあるクラブは、マンチェスター・シティでもチェルシーでもなく、ガレス・ベイル、ウォルコット、チェンバレンらが若き日々を過ごしたイングランド最南端の港町と認定しましょう。今季の移籍市場は、ガレス・ベイルマネーでトッテナムが大暴れした昨季よりも、さらにエキサイティングですね!

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“アーセナルが19歳チャンバース獲得発表!これでセインツはクリスティアーノ・ロナウドも買えます…!?” への4件のフィードバック

  1. オーファーマネスル より:

    アーセナルもリバプールもそれぞれサウサンプトンをクラブ名に冠した方がよさそうです。
    クーマンはオランダ人脈 フェイエノールトから引っ張るのでしょうか。

  2. べんげる より:

    いつも楽しく拝見さして頂いております。チャンバースはたしかにユーティリティー性が高いですが、この獲得はもうCBやCMFを獲らないということの表れなんでしょうか?

  3. オーファーマネスル より:

    アーセナルもリバプールもそれぞれサウサンプトンをクラブ名に冠した方がよさそうです。
    クーマンはオランダ人脈 フェイエノールトから引っ張るのでしょうか。

  4. makoto より:

    オーファーマネスルさん>
    そうですね。クーマン監督はオランダ人脈でいくと思われますが、フェイエノールトは厳しいんじゃないでしょうか。ラツィオ相手なら、デフライ獲れたかもしれないですね。

    べんげるさん>
    ヴェンゲル監督は、チャンバースを「将来のため」「ギャンブル」とはっきりいっているので、セントラルMFやCBは別途、いくと思われます。

    —–
    セバスチャン・スキラッチも目をつぶっての大人買いでした。ローンのベナユンは終盤の値千金の得点で4位に踏みとどまるという大仕事をしましたが、安値の買い取りオプションを行使しないというベンゲルのシビアさを見ました。
    ほぼシュナイデルランはスパーズで決まり、残るはケディラ獲得に期待ですが、CBはまさかのローン中のスイス代表CB復帰か・・・

    —–
    londres nordさん>
    シュナイデルラン、スパーズ決まりますかね?今季のトッテナムは、「実は動いてなかった」という話が多いので、今回も疑心暗鬼です。

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