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CBロホが「移籍は決まった」と発言!どこまでいくのか!? マンチェスター・ユナイテッドの大型補強

ファン・ハール監督は、「24時間あれば選手獲得などできる」と豪語しておりましたが、ひとりならまだしも、ウイングバックもセントラルMFもCBもとなると、そうは簡単にはいかないでしょう。チャンピオンズリーグの出場権のないマンチェスター・ユナイテッドは、当初の想像以上に新しい選手の獲得に苦労しているようにみえます。プレミアリーグ開幕戦でスウォンジーに敗れた今、イギリスのタブロイド紙からすれば、移籍関連の飛ばし記事で読者を増やすなら大チャンスのはずなのですが、放出候補ネタの盛り上がりに比べて、獲得のほうはいつもの話。内容に、あまり進展がみられません。

そんななかで、やっとひとりめが決まりそうです。本人が地元ラジオのインタビューで「19日には旅立ち、チームに参加する予定。マンチェスターに降り立つのは夢のようだ。ファン・ハール監督に指導してもらえるのも素晴らしい」と移籍決定を認めたと伝えられたのは、スポルティング・リスボン所属のアルゼンチン代表左SBマルコス・ロホ。移籍金は2000万ユーロ(約27億4000万円)といわれており、マンチェスター・ユナイテッドは、スポルティングにポルトガル代表MFナニをレンタル移籍させる方向で詳細を詰めているようです(筆者註:未明に両クラブからロホ移籍とナニのレンタルの発表がありました)。

これはいい!いいですね。代表では左SBですが、クラブでは本職のCB。3バックの左に入りつつ、ルーク・ショーがいないときはサイドに張ることもできます。まだ正式決定ではないものの、少しほっとしました。移籍締め切りの9月2日までは2週間あるものの、マンチェスター・ユナイテッドはケガ人続出で、補強は待ったなしの状況です。

さて、こうなると、あとはセントラルMF。CBも、もうひとり獲りたいところです。ベナティア、ディ・マリア、ビダル…長らく話題になっている高値の選手たちは、ほんとうに獲得するのでしょうか?

直近、伝えられていたベナティアは、以前にASローマのスポーツディレクター、サバティーニ氏が6100万ユーロ(約83億6000万円)と強気に語っていた選手で、これは限りなく「出しませんよ」といっているようなもの。ベナティア本人がマンチェスター・ユナイテッドと直接交渉というニュースがある一方で、バイエルン・ミュンヘンが3000万ユーロ(約41億1000万円)でオファーを出したという記事も出ています。

ベナティアはいい選手だと思いますが、DFとして史上最高の移籍金といわれたダヴィド・ルイスとほぼ同額となると、金庫の中身と使い方まではつっこむ気はないサポーターとしても、大いに心配です。とはいえ、プレミアリーグ4位に入るか入らないかで、もらえるスポンサーフィーが300億円以上変わるといわれているマンチェスター・ユナイテッドといえども、さすがにCBひとりにここまでは出さないでしょう。バイエルンも、ベナティアが3000でだめなら、アトレティコ・マドリードのゴディンでハビ・マルティネス長期離脱の穴を埋めるようです。この話は、騒ぐだけ騒いで結局残留という着地になるような気がします。

ずっと噂になっているMFビダルは、11日に「ファンが差し出したマンチェスター・ユナイテッドのユニフォームにサインした」というニュースが出てから、若干トーンダウン気味。ユヴェントスが、ビダルを放出した場合はパリ・サンジェルマンのパストーレを狙うという報道もあるので、可能性はゼロではないのでしょうが、ビダルはトリノで練習に合流したそうです。うーん、望み薄…。

そしてディ・マリアのほうは、最近、イギリス紙がいやらしい報道をしています。移籍金85億円と年俸17億円以上の5年契約で、計170億円を準備ということですが、スアレスやハメス・ロドリゲスのときでさえ、数年分の年俸を移籍金に足し込んで話を盛るような記事にはしていなかったはずです。確かに、これまでの彼のサラリーを大幅に上回るといわれる17億円は払い過ぎだとは思いますが、そういった批判的な目線というよりは、デイリー・メールは「1億ポンド!」と見出しに書きたかったんでしょうね。こちらも、「お金を準備した」という話から一向に進んでおらず、にわかに信じがたいとしかいいようがありません。

むしろ、実現に近いとすれば、ご本人が「話があったら考える」とコメントしており、アヤックスのデ・ブール監督も移籍は断らないといっているダレイ・ブリントではないでしょうか。彼の移籍金は、1500万ポンド(約25億7000万円)とお手頃。サイドでも真ん中でもOK、長いパスを正確に出せる器用な選手で、ファン・ハール戦術を理解しているのもプラスです。移籍市場で名前が挙がっている選手のなかでは、プレミアリーグの経験があるソングにより惹かれますが、ブリントであれば悪くありません。アヤックスとの合意が早々に取れれば、週末を待たずに発表があるかもしれません。

というわけで、私の予想は、「ロホ、ダレイ・ブリント、他に中堅あるいは若手を少々。1月にストロートマン」ですが、いかがでしょうか。他クラブのサポーターのみなさん、ディ・マリアやビダルに法外な値段を払うまでは、金満クラブ批判はやめてあげてください。冷静に見ていただくとわかりますが、今季のマンチェスター・ユナイテッドは、リオ、ヴィディッチ、エヴラ、ビュットナーを手放すという「最終ライン大放出状態」。ナニとザハも移籍確実で、フェライニもナポリ合意間近(レンタルで6億円、という報道です)といわれており、世代交代と過去の精算に着手している大きな過渡期なのです。移籍収支はともかく、補強に関しては出した人員を補充するという面も強く、今のところは金額的に無茶したのはルーク・ショーだけ。お金にまつわるご批判は、すべてが決まってからということで、何卒よろしくお願いいたします。(マルコス・ロホ:写真著作者/Fanny Schertzer ダレイ・ブリント:写真著作者/Amarhgil)

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“CBロホが「移籍は決まった」と発言!どこまでいくのか!? マンチェスター・ユナイテッドの大型補強” への10件のフィードバック

  1. パックン より:

    ロホとブリントはポジション丸被りですけど両方獲得なんてあり得るんですかね?
    フンメルスやベナティアのような3バックの真ん中でラインを統率する選手が最優先だと思うんですが。
    中盤のトップターゲットはビダルなんでしょうが残された時間も少なくなってます。
    プランBが誰なのかも気になるところですね。

  2. makoto より:

    パックンさん>
    ブリント=MF、ロホ=CBが本拠地なので、丸かぶりでもないかと思います。ダレイ・ブリントは、昔からやっていたセントラルMFメインだとみます。4バックとの併用まで視野に入れれば、ポジションは4つある(サイドのSB、MFとCB、セントラルMF)ので、ロホだけでは不安でしょう。

    ベナティアやフンメルスが獲れたらいいのはおっしゃるとおりですが、単純に獲れないのではないかと懸念しています。予算の上限を気にしないとすれば、優先順位もつけなくてもいいということになるので、まずは全方位でアプローチかけるのでしょうね。

  3. makoto より:

    これは金満批判しないわけにはいかないでしょう(笑)
    シティや飴のせいで感覚麻痺していますがユナイテッドもなかなかの金満ですよ、今年に限らずガム爺さんの頃から(笑)

    —–
    本気でスリーバックやりたいならスリーバック経験者取ったほうがいいと思いますけどねー、、、セリエ方面から。クラブレベルでは全員が未経験者ですのでいきなり全員に仕込むっての中々難しそう。ファンハールは別にスリーバックのスペシャリストなわけでもないですし。
    ロホ取るのはそれはそれで良いと思います。でもスリーバック経験豊富な中堅〜ベテランを加えてほしいです。

    —–
    明日エコトさん>
    いやー。ここ2~3の補強を刺し合いしたら、プレミアリーグの上位は、わりと「お互い様」になると思いますよ。リヴァプールもトッテナムも、いくときは結構いってますからね。マンチェスター・ユナイテッドは、ファーガソン時代はかけてる移籍金と順位の関係で、いちばん効率がよいという時期が長かったんですけどね。そのうち、「払える金自由に使ってナニが悪い!」と逆ギレしなくてはならなくなりそうです(苦笑)。「全体の相場をいたずらに上げてしまうような補強はしないでください」と願いつつ。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    3バックは、最近セリエAを中心に復権してきた戦術なので、経験者が少なく、獲得は難しいかもしれませんね。ファン・ハール監督は、アヤックス時代の3-4-3で欧州の注目を受けた監督なので、コンセプトとノウハウはお持ちだと思います。

  4. Uボマー より:

    ロホとナニの件は本決まりのようですね。
    ブリントも獲りそうな気配ですが、ただ新戦力がフィットするまで最低でもひと月くらいはかかるんじゃないでしょうか。
    そう考えると開幕戦のメンツでしばらく我慢するしかなさそうです。

    金満なのは認めますが、同時に若手も使っていることも少しは評価してもらえても良いんじゃないでしょうか。
    まあ期待のヤヌザイ君は開幕戦でも相変わらず頭悪そうなプレイに終始してました。個人的には香川とヤヌザイを足して二で割るくらいの選手になるとチームの成績も上向きそうなんですけれどねぇ。

  5. makoto より:

    Uボマーさん>
    同感です。ウェルベック、ヤヌザイ、リンガート、ブラケット、ジェームス・ウィルソン、クレヴァリー、エヴァンスと、トップチームで試合に出た選手がこれだけいます。年に2~3回でいいので、金満と10回いった後1回でもいいので(笑)、ときどき認めていただけるとうれしいですね。

  6. リバサポ より:

    私の見た記事だと、ロホが900万ほどでナニの高額な年棒はレンタルに行ってもユナイテッドが払うという記事を見ました。おそらく第三者に余計なお金が流れるのをスポルティングが嫌ったのではと予想します。

  7. こーこ より:

    ビダル、ベナティア、ディマリアを狙ってわけわからない金額で補強しようとするよりも今のユナイテッドはロホみたいな堅実な補強をすべきと思っていたので一安心しました
    去年からクロースやらセスクやらカバーニやら明らかに不必要なスター選手の噂ばっかり上がるクラブになってしまっていたので
    ストロートマンに関してはファンハールとはいえ厳しくないですか?
    相手は交渉に関しては今のユナイテッドよりはるかに上であろうローマですよ?
    それよりもブリントなどの選手で今季は耐えてCL権をとって来季もう一度チャレンジすべきだと思います

  8. makoto より:

    リバサポさん>
    なるほど、それが事実なら、両クラブにとって悪くない話。特にスポルテングにはメリット大ですね。

    こーこさん>
    昨季もマルキーニョスやラメラを放出しているローマは、経営が厳しく、主力でも出す可能性はあると思います。年末、マンチェスター・ユナイテッドがプレミアリーグ4位が奪えるポジションにいれば、ファン・ハール監督が動いてもおかしくありません。

    こーこさんのおっしゃる「今季は耐えて」も一つの考え方だと思いますが、問題は「耐えて何位で着地するのか」ですよね。2季続けてCLを逃せば、さらに移籍市場で厳しくなる来季はもっと耐えて…と、長い間苦しんだリヴァプールと同じ道を辿ってしまうかもしれません。1年で復活するメリットは、スポンサーフィーをはじめ明確なので、1年耐えるメリットがはっきりしなければ、マンチェスター・ユナイテッドはそちらを選ばないでしょう。

  9. こーこ より:

    ファンハールという監督とユナイテッドのメンバーを見る限り十分4位は可能だと思うのですが
    リバプールが低迷した原因は外部のゴタゴタだと思うのですが今のユナイテッドにそれは見られないので
    それにストロートマンの役割ってエレーラで十分じゃありません?
    必要なのはソングやブリントみたいな選手だと思うのですが

  10. makoto より:

    こーこさん>
    中盤の2枚の層を厚くするという趣旨で、ストロートマンはありだと思います。エレーラ、ブリント、ロホは複数ポジションをこなせるので、もう1枚獲得できれば、エレーラトップ下、ブリントをサイド、ロホCBなど、さまざまな形でフォーメーションを動かせるようになるのではないでしょうか。

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