ディ・マリア、バロテッリの移籍決定に続き「エトーがエヴァートン入団」のサプライズ!
一方、ディ・マリアは優秀な選手ですが、昨季、さんざん高いといわれたマタの1.5倍以上の移籍金は尋常ではありません。私としては、赤いシャツを着たら「ディ・マリア獲得は素晴らしい!ようこそプレミアリーグへ」と諸手を上げて歓迎したいところ。しかし、フラットな目線では、ディ・マリアが活躍するかどうかに関わらず、この取引が欧州トップクラスのアタッカーの値段を全体的に引き上げる目盛りにならないことを祈っています。移籍金相場が高騰すれば、いちばん困るのは、チャンピオンズリーグに出られるかどうか、というレベルのクラブでしょう。出場権獲得に失敗したら、すぐさま中心選手を売らないとやっていけない、などということになれば、経営に失敗して2部や3部に落とされるクラブが出かねません。
1994年のワールドカップアメリカ大会には、ロベルト・バッジョとディエゴ・マラドーナが出場していましたが、当時のサポーターに「20年後には、イタリア代表のエースストライカーの4倍の価格でアルゼンチン代表MFが移籍することになる」といっても、誰も信じないでしょうね。マンチェスター・ユナイテッドは、先ほどキャピタルワンカップ2回戦のミルトン・キーンズ・ドンズ戦(3部所属です)で4-0という信じられないスコアで惨敗したばかり。移籍金云々はありながらも、このうえはロホとディ・マリアが救世主となってくれることを願うのみです。
さて、移籍といえば、もうひとつサプライズがありました。チェルシーを離れたサミュエル・エトーが、何とエヴァートン入団間近となっているそうです。イギリスメディア「デイリー・メール」は、昨日メディカルチェックと報道。BBCは「30日のチェルシー戦で使えるように手続きを進めている」と伝えています。エトーについては、優位に立っているのはリヴァプールといわれておりましたが、ロジャース監督がバロテッリを選んだために破談となり、ミランやローマ、中東のクラブなどが狙っていると報じられていました。
この話でびっくりしたのは、エトーが大幅な給与ダウンをOKした、といわれていること。数日前、エトー争奪戦にエヴァートンが割り込みと聞いたときは、高額サラリーが払えそうなローマやカタールには勝てないだろうと完全に流していました。おそらくご本人が、どうしてもプレミアリーグでやりたかったのでしょう。エヴァートンは、今季ルカクを完全移籍で獲得していますが、「ルカク不在時の決定力ダウン」という昨季のウィークポイントは未解決。シーズンを通じて高いレベルをキープできないため、プレミアリーグ4位には届かないだろうとみておりましたが、これでおもしろくなってきました。ルカクが元気なときは、エトーをサイドで起用というプランもあるでしょう。エヴァートンはまだ本調子とはいえませんが、これからグディソン・パークに乗り込むチームは要注意です。いちばんの楽しみは、「バロテッリVSエトーの”直接対決”inマージーサイドダービー」ですね。33歳のベテランFWが大活躍してレッズが負けようものなら、ロジャース監督がタブロイド紙にいじられるのは間違いありません。
ヴェンゲル監督は、以前に「8月下旬は忙しくなる」「CBを獲りたい」といっており、マンチェスター・ユナイテッドのセントラルMF&CB補強も、何もなしという着地にはならないでしょう。9月2日の移籍締め切りまで、本日を入れてあと7日。もう2~3発、サプライズがあるはずです。
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エジル65億『高ぇー!でも活躍してくれたらOK!』
マリア100億『……』
バロテッリ16億円とかディマリアと比較してセンセーショナルな記事にしたいのは分かりますが、もう少し自分の書いたことに責任が取れるようにちゃんと確認してから記事にすべきでは?
確かにディマリアは払い過ぎだと思いますが、それ以上にスアレスに払ったクラブもありますし
プレミアリーグ大好き!さん>
確認という意味では、スアレスやハメス・ロドリゲスの移籍金がどう報道されているかは見ておりますし、「ディ・マリアが史上最高」「バルサやレアル・マドリードはいいけど、マンチェスター・ユナイテッドはダメ」などとはいっておりません。それぞれのクラブが、自らの経営責任とポテンシャルのなかで選手を獲得すること自体を批判はできないでしょう。マンチェスター・ユナイテッドについては、30年来のサポーターですので、心情的には無理矢理でも理屈つけて正当化したいぐらいです。
ただし一方で、この夏、100億円以上の移籍ニュースが複数報道されていますが、これらについてはリーガ・エスパニョーラ、プレミアリーグ問わず一様に懸念があります。トップラインの相場が上がれば、それが基準となって他が高騰するという構図になってしまうと考えるからです。
ちくちくさん>
いやー、もう活躍してもらうしかありませんね。
リスクはありますがバロテッリをこの額で獲得できたのはかなりお得でしたね。スパーズ戦に期待です。
ローテーションしたとはいえフットボールリーグ1のチームに大敗。
Manchester United、シーズン序盤にして早くも正念場(修羅場?)を迎えつつありますね。
今回の補強がカンフル剤になるでしょうか…
凄い金額で凄い名の選手獲得ですね。マリアの天使。
ジルー故障で、レミかウェルベック獲得ですか?
いやー、ディマリアは現在世界最高のウィングだと思ってるので羨ましい!お金払えばこのような来てくれるのがマンUの凄いとこです!
対戦したらメルティーがぶち抜かれないか心配です(*^^*)
いつも楽しく拝見させてもらってます。
ちょっと気になったのですが最初の方でバロテッリ16億と書かれてますが1600万£では?
ディマリアの場合はポンドから円になってますが、バロテッリの場合単位だけ変わってたので気になりました。そうすると1000~1200万£で獲得したことになるので・・・
小さいことですみません
ルタレックさん>
そうですね。ロジャース監督なら大丈夫ではないかと期待しています。
ASAPさん>
なってくれるといいのですが…。やはり中盤と後ろにもうひとりずつ、ほしいですね。
londres nordさん グナさん>
そういっていただけると、明るく応援しようという気分になります。ありがとうございます。
お金払えば獲れる、というわけではないんですよね。
リバプールさん>
ああ、すみません!数字、間違ってましたね。おっしゃるとおりで、私のうっかりです。
本文の趣旨は変わらないので、数字を訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございました。
ユナイテッドは収支どうなっているんですか?大口のスポンサー契約やあのオーナー一族の負債だとか、ユナイテッド関係のお金の流れが大きすぎてイマイチ理解できないのですが。
ユナイテッドのサポーターの中にもディマリアの移籍金は高すぎると思っている人は多いかと思います。ただ足元見られているので仕方ないですよね。バロテッリが安いと思われるのもミランが足元見られたったことでしょう。
それに比べると資金が潤沢じゃないエヴァートンは獲得方針が明確ですね。まあミランもチームに新しい空気を入れるという意味ではバロテッリ売却は悪くない選択ですが。ただディマリアに比べればディスカウントなのは確か。
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確かに収支がよくわかりません。これだけ移籍金を費やしたら、シティやPSGみたいになる可能性はないのでしょうか?
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リバサポさん Joeさん>
2013年の収入が620億円ほどで、過去最高だったそうです(イギリス紙報道より)。スポンサー数が増えているので、2014は過去最高更新、2015はCL逃しで減少分とアディダス分でプラスマイナスどうなるか、というところでしょう。支出と負債のほうは直近がみえませんが、2012でオーナー一族の負債が600億円以上残っていました。こちらは、50~150を毎年返済、ぐらいのペースではないかと思われます。ファーガソン時代に補強予算が100~150億あったので(2010は130億くらい~公式サイト掲載のギル発言)、そこから収入が増えていれば、単年で250億使うぐらいのお金は捻出できるはずです。今季は使えるけど、来季CL逃したら緊縮財政、というイメージではないかと思われます。
Uボマーさん>
確かに、売り手と買い手のパワーバランスに依るところ大ですね。