やはり難しい…プレミアリーグ優勝クラブ&トップ4大予想!【移籍市場完了バージョン】
移籍市場締め切り間際の最大のトピックスは、ヴェンゲル監督がCBを獲得すると公言していたアーセナルが、ジルー長期離脱対応のストライカーしか獲得しなかったことと、マンチェスター・ユナイテッドがラダメル・ファルカオを獲得し、ウェルベックとチチャリートを放出したことでしょう。後者もファン・ペルシに手術の噂があり、強化というよりも前線での決定力担保という意味合いがあるのかもしれませんが、現在の3-4-1-2を継続するのであれば、CBとセントラルMFの不安解消はできなかったという認識です。中盤のダレイ・ブリント、最終ラインのロホが早期にフィットして、ケガなくシーズンを終えられればそれなりには勝てるかもしれませんが、新戦力にアクシデントがあれば、今のメンバーでその穴を埋めるのは困難でしょう。
マンチェスター・ユナイテッドについては、この後の別稿でふれることとさせていただき、本題に戻ります。プレミアリーグ上位クラブにおいて、補強とチームづくりに最も成功したのはチェルシーでしょう。市場終了間際にF.トーレスを放出し、ロイク・レミーを獲得。モウリーニョ監督の意に沿わないパーツはなくなったのではないでしょうか。ジエゴ・コスタがプレミアリーグの水に慣れるのは早かったですね。セスクの加入で、最終ラインの裏にゴールに直結するボールが出るようになり、攻撃のバリエーションは間違いなく増えました。今のサッカーが継続できれば、独走優勝とチャンピオンズリーグ制覇まであると思います。スペイン2強とバイエルン・ミュンヘンが、総合力では勝るかもしれませんが、ホーム&アウェイや一発勝負なら、充分勝ち負けに持っていけると思われます。
優勝→チェルシー
キープレーヤー/ジエゴ・コスタ、セスク、オスカル
2位→リヴァプール
キープレーヤー/バロテッリ、ヘンダーソン、デヤン・ロブレン
3位→マンチェスター・シティ
キープレーヤー/ヤヤ・トゥレ、マンガラ、ヨヴェティッチ
4位→アーセナル
キープレーヤー/エジル、アレクシス・サンチェス、アルテタ
5位→トッテナム
キープレーヤー/ラメラ、エリクセン、シャドリ
6位→マンチェスター・ユナイテッド
キープレーヤー/ファルカオ、ロホ、ダレイ・ブリント
前回の予想から、2位と4位を入れ替えました。リヴァプール、強いですね。アウェイでのトッテナム戦は、ホームチームの失敗を咎めるのではなく、一瞬の隙を見逃さずにきっちり決めたリヴァプールをほめるべきだと思いました。大量補強による混乱もなく、チャンピオンズリーグまで戦える体制が整ったと思います。逆に、アーセナルについては、最終ラインの補強をしなかったことが大きなリスクとなっています。ヴェンゲル監督にしてみれば、「ヴェルマーレンの代わりにチャンバースを獲った」ということなのかもしれませんが、ジェンキンソンを出し、ミケルも使えないとなると、CBが2人以上ケガで離脱したときはどうするのでしょうか。モンレアルやドビュッシーを中に入れて対応するにしても、明らかに枚数が足りません。
アーセナルがもうひとつ、気になるのは、プレミアリーグ開幕からトライしている4-1-4-1の問題です。仮にこのフォーメーションの完成度が上がったとしても、エジルやカソルラのプレイエリアが限定されるか、もしくは彼らが今まで以上に守備に忙殺されてしまうのではないかと思います。アーセナルが最後まで優勝争いに食い込むとすれば、「CBとラムジーにケガがなく、アルテタが入団以来最高のパフォーマンスでシーズンを終える」という条件が満たされた場合でしょう。毎年、負傷者で苦しんでいるアーセナルが、これだけの幸運をすべて揃えるほうには賭けられない、というのが正直なところです。
マンチェスター・シティは優勝候補のひとつだと思いますが、こちらもヤヤ・トゥレやダヴィド・シルヴァの不在時・不調時に、どうやってその穴を埋めるのかがポイントでしょう。加えて、昨季は悪くなかったフェルナンジーニョのポジションに、現在はフェルナンドが入っていますが、新戦力は攻撃への貢献度が今ひとつで、ストーク戦でディウフに簡単に抜かれたフェルナンジーニョの動きの悪さも気になります。ヨヴェティッチが復調したのは大きなプラスで、強いときは手がつけられないほどの攻撃力を発揮するチームですが、今シーズンは、チャンピオンズリーグが始まってターンオーバーを強いられると、昨季より取りこぼしが増えるのではないかとみています。
さて、開幕後、プレシーズンの出来からは考えられなかったバラバラなサッカーに終始し、3戦未勝利という最悪のスタートを切ったマンチェスター・ユナイテッドの巻き返しはあるのでしょうか。サポーター帽子をかぶれば「プレミアリーグ優勝を狙ってくれ!いける!」と無邪気にいいたいところですが、フラット帽子にかぶり直した瞬間、どうしてもバッテン印を打ってしまいます。エヴァンスの再三のミスやシュートを打たないルーニー、自ら斬り込んでいくプレイのないマタなど、チーム全体から漂ってくるオドオドした雰囲気は、新しい選手が入ってきても簡単には変わらないのではないでしょうか。仮に、ファン・ハール采配がうまくいったとしても、プレミアリーグ上位対決に勝てるような仕上がりになるまでに、相応の時間が必要でしょう。
「2点買っていいから5位を予想しろ」といわれれば、アーセナルとトッテナムのチケットを買います。ポチェッティーノ新監督の下、シャドリやラメラに再生の予感があるトッテナムは、昨季大敗が多かった上位対決で、今季はより奮闘するのではないでしょうか。最終ラインは、他のクラブと比べると物足りないものの、エリクセン好調時の攻撃とQPR戦でみせた前からのプレスは、さらによくなっていく期待感がたっぷりです。トッテナムは、身の丈にフィットした最高の監督を「補強」したのかもしれません。「マンチェスター・ユナイテッドより上にいけるか」と5位・6位に悩むよりも、「アーセナルを食って4位に滑り込めるか」のほうにより興味が湧きます。
昨日、マンチェスター・ユナイテッドの補強について賛否両論(主に否のほうですが)あり、ケンカ上等で2位~3位としてみようかという激情に一瞬、かられましたが、競馬では穴党でありながらも、できるだけ物事を客観的にみたいという性格と志向は1日では変えられず、堅めの予想に着地しました。すべてのチームに対してそれぞれに好意を抱いており、つまり非難轟轟のマンチェスター・ユナイテッドに対しても相当ポジティブにみている私よりも「マンチェスター・ユナイテッドはいけるでしょう!」と思っている方はどのくらいいるのでしょうね。あ、もちろん「サポーター帽子は脱いだうえで」ですよ。かぶれば、そりゃあ、もう!
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フェルマーレン放出した時点でCBの目処はたってると思ってたので取らなかったベンゲルにはほんとに失望してます。
もうせめて今年は今のところ機能してませんがこのフォーメーションで去年より退屈しないサッカーになることを祈ってます。
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レッズは最終ラインとキャプテンのコンディションをどうマネージして行くかなと思ってます。バロテッリはきっとやってくれるはずです!
チェルシー・リバプール・シティは上位3だと思います。チェルシーが少し抜けてると思いますが。
4位以下は読めませんね・・・アーセナルはあの守備陣で前半戦しのげるのか謎ですし混戦になりそうですよね
このバランスの悪い選手構成で4位なら、正にベンゲル・マジック、シャポーものです。
SBが全部故障して、CBを4枚並べたシーズンもありました。確か右SBがジュルー、左がフェルマーレンだったかな。
今季は本職のCBが2人で、2人とも故障して、最終ラインにSBが4枚並ぶかもしれません。
更新お疲れさまです
コスタとセスクは本当にフィットするのが早かったですし、攻撃面は目に見えて改善されてきてるので期待大ですね
ただここ三試合守備がいまいちなのが気になりますがCLが始まってくればモウリーニョも整備して安定してきますかね?
今季は前に比重を置いてる分多少は仕方ないですが
私はチェルシーのコンパクトな守備の陣形(これは昨年度と変わらない)にコレクティブなパス回しが合わさり、最も完成されたチームなのではないかと思っています。マンCなどには得意な超守備的戦術もありますし、セスク・ディエゴコスタなど主要メンバーが大きな怪我や不調に陥らなければチェルシーが圧倒的強さで優勝してしまうのではないでしょうか。
ガナさん>
同感です。ローマが獲ったギリシャのCBはよさげだったのですが…。
Mackiさん>
私も、バロテッリのブレイクを信じている派です。
プレミアリーグ大好き!さん>
4位争いの方が激戦になるかもしれませんね。
londres nordさん>
それは一度、観てみたい!
Bluesさん>
バランスについては、モウリーニョ監督が試しているところはあるのではないでしょうか。レスター戦の前がかりは、監督の指示がなければやらないレベルの極端な攻勢でしたので。
ユナイテッドサポとしてはやはりウェルベックが気になるところ。
昨シーズンは何故かアーセナル戦を勝ち越せましたが、今シーズンはウェルベック無双でボコられるんじゃないかとヒヤヒヤしております。正直な話ベンゲルは若手の使い方が上手いですよね。サンチェスもフィットし始めているので、勢いが出てきたら有望な若手の多いアーセナルは怖いと思います。
ただ優勝は残念ながらチェルシーかシティ推しになっちゃいます。チェルシーはモウが変心気味になっている所、シティは気の緩みが漂うのが気にはなりますが。
更新ご苦労様です。
私の予想はチェルシーとシティの一騎打ちです。リバプールはバロデッリ次第でしょうけど
彼がシーズンを通じてあらゆる意味で安定することはまずないと思います。他のクラブでは
そもそも絶対的な戦力値が不足しているように思えます。
アーセナルは・・・4位争いが現実的ですね。昨シーズンと同じです。サンチェスがいても
ウェルベックが昨季のラムジーの様に覚醒してもタイトルは難しいと思います。
なぜかと言われれば・・・確実にCBの人材不足に悩まされると思うからです。現戦力では
コシェルニー・メルテザッカー・チェンバースしか戦力とは呼べません。サニャがCBでも
起用出来ていた昨季より質・量ともにレベルが落ちたと考えるべきです。
冷静に考えるまでもなくこの内の一人でも故障で離脱をすれば・・・即座に緊急事態です。
更に言えばチェンバースが離脱した段階で右SBの控えもいなくなりますよ。この戦力値で
ベンゲルが本気でタイトルを獲れると思っているのなら驚きです。
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管理人さんは競馬もやるんですね。
穴党ならそりゃもう、ドイツダービー11馬身圧勝の
シーザムーンじゃなくて、ゴールドシップとかですかね。
プレミアは今年は安心してチェルシーを見ていられますが、
DFですかね…。テリーは去年がベストで今年は落ちてくることが予想されますから。キーマンはクル・ズマでしょうか。
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主語が抜けていました。凱旋門賞のことです。失礼しました
今年もCL圏は昨季同様の顔ぶれになると予想します。チェルシー、シティは言わずものがな、リバプールは破壊力が減った一方でチーム全体の戦力は格段にアップ、アーセナルも昨季の陣容にタレントが数名加わり特に誰かを放出したわけではないです。まとまりのない赤いチーム、勢いがあるかと思ったらリバプールに完敗の白いチーム、守備陣不安定の青いチームに入る余地は無いかもしれません。
後はリバプールとアーセナルがどこまでチェルシー、シティについて行けるか……
こんにちは。
アーセナルの右フルバックにはベジェリン
センターにはヘイデンという有望な若手がいます。
毎年と怪我人が出ているので獲得の必要性は否定しませんが、
アカデミーからの新しい発見も毎年の楽しみなので、
私はそれほどの失望は感じていません。
コクランやディアビについても単なる数合わせと考えるのは早計ではないかと感じています。
香川、ウェルベック、チチャと、密かに期待していたスパニッシュスタイルのクレバリーさんも出て行ってしまいましたし、今季のユナイテッドには個人的に感情移入できる選手がいなくなってしまいました。
リーズ解体以来に悲しいです。
ケンカ上等でも2位~3位というのが悲しいところですね。
ただ、10年単位でみれば必ず強くなって戻ってくるクラブだと思いますので、気長に待つしかないんでしょうね・・・
MUFC-帰ってきたNo.7さん>
独走優勝もありますよね。
Uボマーさん tomoさん たこさん>
崩れるとしたら、マン・シティのほうだと思います。
ワルテルFCさん>
ゴールドシップは、惨敗直後に人気を落とした時がおいしいので、お世話になっていました。凱旋門賞、万力こめて応援します。
欧介さん>
確かに、ベジェリンは攻めっ気が強くておもしろいですよね!アーセナルの若手でいえば、私のイチ押しはゼラレムです。直接、練習をみたことがあるのですが、うまかった…。
hrpさん>
そうなんです。悲しいです。チェルシー、マンチェスター・シティより上はまず考えられません。