交渉は今週が佳境。「BBC」と「ESPN」はリヴァプールがジェームズ・ミルナー獲得間近と報道!
国営放送や高級紙が伝えているのは、今週中にはミルナーとリヴァプールの最終的な交渉が行われる予定であることと、入団のタイミングはマンチェスター・シティとの契約が満了となる7月1日であること。細部の詰めやメディカルチェックが残っているので、決定という言葉を使うのはまだ早いのでしょうが、レッズにとっては大きな戦力強化、マンチェスター・シティにとっては厳しい主力離脱です。ジェラードがアメリカに去り、スターリングやルーカス・レイヴァに移籍の噂があるリヴァプールにセントラルMF、トップ下、サイドと複数のポジションをこなせるイングランド代表のベテランが加われば、中盤の選択肢を広げられそうです。
縦への突破が中心の同僚ヘスス・ナバスに対して、ミルナーは周囲と連携を取りながら相手の陣形を崩していくタイプ。スタリッジやコウチーニョとうまく絡みながら、ヘンダーソンの攻め上がりをフォローするなど、時に縦主体の単調なアタックになりがちなレッズに攻めのバリエーションをもたらしてくれそうです。そしてもうひとつ、ミルナーに期待したいのは、代理人が残留すると語っているバロテッリをうまく使ってくれること。昨季、足元にボールをほしがるバロテッリやリッキー・リー・ランバートを使いこなせなかったロジャース監督のチームに、ミルナーという遅攻がうまいタレントが加われば、プレミアリーグ16試合でわずか1ゴールに終わったイタリア代表の元エースストライカーを復活させられるかもしれません。ユーティリティが高くいいFKも持っているミルナーの獲得は、新戦力を2人獲ったぐらいのインパクトになる可能性があります。
片やのマンチェスター・シティは、ミルナーに愛を伝えるのが遅かったといわざるをえません。29歳のMFがチームを離れるのは、単純にMFがひとり減るだけでなく、中盤から融通性を失うことでもあり、ホームグロウンルールへの適応を難しくすることでもあります。プレミアリーグに別れを告げたランパード、アストン・ヴィラに完全移籍したシンクレアに続いて、3人めのホームグロウン選手の離脱。彼らがユヴェントスのMFポグバ獲得に固執しているようにみえるのは、「獲得できる可能性のある数少ない大物ホームグロウン選手」だからということもあるのでしょう。このほか、獲れる可能性があるホームグロウンプレイヤーは、スターリング、ダニー・イングス、ベラヒーノ、ロス・バークリーあたりでしょうか。マン・シティの夏は、ルールへの対応とレベルの維持を両立させないといけない難しい季節となりそうです。
トップにひとり大物を迎え、スターリング問題をクリアし、ミルナーに加えてエムレ・ジャンも中盤で機能させて、マルコヴィッチやバロテッリを蘇生できれば、数人失ったとしても現在より強いスカッドとなるのは間違いなし。今季のように3バックで戦うなら、CBをもうひとり獲得したほうがいいかもしれません。ジェームズ・ミルナー、楽しみですね。若いチームの精神的な支柱にもなってくれるのではないでしょうか。まずは無事に入団発表がなされるのを待ちましょう。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
更新ご苦労様です。
決まった訳ではないので手放しには喜べませんが、大手メディアが報じているとなると期待が持てます。とにかくこのオフは交渉力と賢い資金の使われ方が問われると思います。7/1発表が楽しみです。
更新お疲れ様です。
ミルナーの噂は凄く嬉しいですね。
彼がいることによって戦術の幅が格段に広がってくれると思います。
ロジャースの続投報道が出ているのでロジャースにはコンバートばかりではなく適した選手配置と明確なプランを掲げていただきたいです。
Mackiさん>
最高の補強ですね。お金もさほどかからず。
MILKYさん>
来季は、開幕からこれだ!という布陣でスタートしてほしいものです。