2年連続で主力大量離脱⁉ 欧州に挑戦するサウサンプトンにクラブ強化の秘策はあるか?
「チャンピオンズリーグに出られるプレミアリーグのクラブが妥当な移籍金を払うなら、僕はクラブを出るだろう」と語るシュナイデルランの移籍は決定的。セインツのクルーガー会長の興味は、金庫にいくら入ってくるのかだけでしょう。成長株の右SBナサニエル・クラインも、契約期間が残り1年となったもののクラブに留まる気はなさそうで、「メインの大口取引先」リヴァプールが最有力候補と報じられています。
さらに、直近話題になっているのは、チェルシーがベルギー代表CBトビー・アルデルヴァイレルトに触手を伸ばしているというニュース。サウサンプトンは、アルデルヴァイレルトを700万ポンド(約13億3000万円)で獲得できる買取りオプションを持っていますが、アトレティコ・マドリードがこれを反古にできる条項があるとの報道もあり、チェルシーとアトレティコ・マドリードはフィリペ・ルイスとベルギー代表CBのトレードを成立させるのではないかという見方があります。さあ、困った、クーマン監督。負傷が長引きそうなGKフレイザー・フォースターも加えると、堅守を誇る最終ラインから3人を失った状態で来季のプレミアリーグ開幕を迎える可能性があります。
最前線のグラツィアーノ・ペッレにもイタリア復帰の噂がありましたが、どうなるでしょうか。サッカーでは、よく「中央に軸となる選手がいるチームが強い」といわれますが、セインツは最悪の場合、エースストライカー、CB、中盤の要と、背骨をまるごと抜かれてしまうわけです。「われわれがヨーロッパで戦うなら、可能な限り選手の数を増やす必要がある。いくつかの大会を並行してこなすために、より経験豊富な選手を獲得しなければならない」と4月に語っていたクーマン監督は、その期待とは逆の状態で2015-16シーズンをスタートすることになるかもしれません。
以前に、イギリス紙「メトロ」が、降格クラブのなかでセインツ強化に一役買ってくれそうな選手をピックアップしていました。負傷のフォースターの代役としてヒートン、右SBにはトリッパー、ライバルが多くて厳しそうなFWダニー・イングスと、バーンリーから3人。さらにはQPRを仕切っていた極上のヒール、ジョーイ・バートンと、同じくQPRでプレミアリーグ18ゴールを挙げてイングランド代表に上り詰めたチャーリー・オースティンといった顔ぶれでしたが、攻撃的なトリッパーとミドルも打てるチャーリー・オースティンは獲れればおもしろいと思います。
あるいは、トップクラブで出場機会がなさそうな選手を、安くいただくかレンタルしてもらうというのはどうでしょう。ジェンキンソンやソングを連れてきた今季のウェストハムがいいお手本です。マンチェスター・シティならボヤタ、リヴァプールはボリーニ、ウィズダム。マンチェスター・ユナイテッドのベルギー代表MFヤヌザイ、アーセナルならアルテタ、フラミニ、アクポムあたりがよさそうです。既に他クラブから引き合いのある選手もいますが、欧州の大会で戦った経験がある選手を獲れれば、クーマン監督が目論む欧州とプレミアリーグの両立は俄然現実味を帯びるのではないかと思われます。
クラブにとっては正念場ですが、吉田麻也にとってはレギュラー奪取のチャンスでもあります。8月の開幕戦で、セインツのピッチに揃うのはどんな顔ぶれとなるのでしょうか。この夏も、セインツのしたたかな立ち回りを期待して、動向に注目していきたいと思います。
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昇格してから、今季も良いサッカーをしてたので、シュナイデルランだけでは収まらないとは薄々感じてました。バックラインからは少し厳しいですね。。来季はELもあるので、層を厚くするため補強は確かに大事ですね!個人的に、来季もまた、マネには注目しています!
まーしさん>
クラインもさることながら、アルデルヴァイレルトはキープしたいですね…。