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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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テベス、コヴァチッチに続いてバルトラ…全部獲れるか?リヴァプールのアグレッシブな夏

GKボクダン、DFバルトラ、シュクルテル、サコ。MFエムレ・ジャン、コヴァチッチ、ミルナー、コウチーニョ、ヘンダーソン、FWスタリッジ、テベス。ロジャース監督は、後半からララナとダニー・イングス、ナサニエル・クラインを投入…。2015-16シーズンのプレミアリーグでは、こんな顔ぶれの新生リヴァプールを観ることになるかもしれません。ミルナー、ダニー・イングス、ボグダンと、既に3名の選手をフリートランスファーで獲得。ユーヴェを出るといわれているテベスは1000万ポンド(約19億円)で交渉中、コヴァチッチ獲得ではインテルから35億円を要求され、5~6億円下がらないか綱引きを展開していると伝えられています。「Tuttosport」は、コヴァチッチ自身は合意を否定し、すべてはバカンスが終わってからと語っていると伝えており、予断を許しませんが、幸先いいスタートを切ったこの夏のレッズがテンションを緩めていないのは確かなようです。

と、さりげなく最終ラインにマルク・バルトラの名前を入れてみましたが、バルセロナのカンテラ出身のCB獲得については、インテル、ドルトムント、トッテナム、マンチェスター・シティ、バイエルンらも興味を持っているといわれており、すんなりは決まらないと思われます。「そもそも、補強が禁止されているバルサが貴重なCBを出すのか?」という疑問を持つ方もいそうですが、スペイン紙「スポルト」によると、どうやらご本人がバルサを出たがっているようです。

報道では、バルトラの不満は出場機会の少なさにあるとのこと。バルサの生え抜きのスペイン代表CBには、2年間で50試合出場することを条件に、契約解除金が5000万ユーロ(約69億3000万円)に設定されていました。この話が生きていれば、プレミアリーグやブンデスリーガの上位クラブといえども、おいそれとは手が伸びなかったでしょう。しかし、昨季のバルトラのリーガ・エスパニョーラは、スタメン11試合、トータル出場は14試合。2年通算で50試合に到達しておらず、この場合の契約解除金は一気に1200万ユーロ(約16億6000万円)まで下がるとバルトラ本人が語っています。これが事実であれば、「バルセロナでの将来に希望が持てない」というCBが他クラブと合意に至ってしまえば、バルセロナに抵抗する術はありません。

サコ、デヤン・ロブレン、シュクルテル、コロ・トゥレと頭数が揃っているレッズが、出場機会でCBを口説くのはリスクが高そうですが、年末には31歳となるシュクルテルとの関係が近いうちに終わるとすれば、バルトラ獲得の可能性は充分です。CBがもう1枚加わると、ロジャース監督が3バックを採用した際にもエムレ・ジャンをセントラルMFに固定できるようになり、レッズの中盤から後ろはより安定するでしょう。バルトラ争奪戦に敗れた場合は、イギリス紙「エクスプレス」が報じているチャールトン所属の18歳DFジョー・ゴメスを獲る可能性があり、レッズが先を見越してCBを強化しようとしているのは間違いありません。

テベス、コヴァチッチ、CBの獲得に成功し、得意先の「セインツ人材派遣」からナサニエル・クラインをゲットして、サンプドリアへレンタルという噂があるバロテッリやボリーニの処遇が決まれば、リヴァプールは満を持して来季のプレミアリーグに臨めるでしょう。ここから3週間で、もう1つ2つ、おもしろいニュースに出会えるかもしれません。楽しみです。(マルク・バルトラ 写真著作者/Clément Bucco-Lechat)

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