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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ベラヒーノ、オタメンディ…決まれば脅威のプレミアリーグ大物移籍・最新情報3連発!

プレミアリーグ第2節は、リヴァプールVSボーンマスを残すのみとなりましたが、ここまでの私の予想は好調です。マンチェスター勢とアーセナルの勝利が当たり、トッテナムが落ち着いて2点のリードを守ってくれさえすればパーフェクトだったのです。ホワイト・ハート・レーンのストークとのゲームを観ましたが、前半を2-0で折り返したトッテナムはよかったと思います。ライアン・メイソンが中盤の底に降りて散らし役を担い、デンベレとエリック・ダイアーが執拗にプレスをかけつつ、ここぞというところでオーバーラップ。ロリスが心臓の凍るようなキックミスをしてライアン・メイソンのスライディングに助けてもらったシーンと、44分のディウフのヘッドを至近距離でキャッチしたロリスの神セーブ以外に大きなピンチはありませんでした。

エリクセンは相変わらず冴えており、エリック・ダイアーにヘッドで決めさせたCKと、36分に縦1本でシャドリを走らせたプレイは素晴らしいのひとことでした。前半終了間際の2点めは、ハリー・ケインの縦パス、ベン・デイヴィスのクロス、シャドリのボレーとすべてビューティフル。試合開始当初と同様に、落ち着いて残りの45分を過ごせば完勝で終わっていたゲームで、なぜ魅入られたように打ち合いモードのスイッチを入れてしまったのでしょうか。アルデルヴァイレルトのファールからアルナウトヴィッチにPKを決められた5分後、アイルランドのクロスをディウフにヘッドでそらされ、あっという間の2-2。プレミアリーグで4位以上を確保するには、こういう試合を勝ち点3で畳まなければなりません。

そんなトッテナムのなかで、気になったのはハリー・ケインのポジションの低さです。土曜日の彼は、プレミアリーグ得点王をアグエロと争っていたときとは別人で、「2人めのエリクセン」のようなプレイに終始しました。ライアン・メイソンを縦に走らせた完璧なラストパスや、2点めの起点となった浮き球にはパサーとしてのセンスを感じたものの、今やスパーズの絶対的な得点源です。マークがきつくなっているのを肌で感じて、サイドや後ろに流れているのでしょうか。ワントップへのマークを分散させたいなら、スパーズは噂のサイド・ベラヒーノを早く獲得するべきでしょう。

さて、ここからが本題。移籍市場関連のお話です。イギリス紙「デイリー・ミラー」は、ソルダードを売り抜けたトッテナムがベラヒーノ獲得間近と伝えています。WBAのピューリス監督は、「私たちはここからの2週間で取引が完了することを願っている」とコメント。残すところは最終的な移籍金の妥結のみで、WBAの大黒柱の移籍は決まりでしょう。昨季プレミアリーグで38試合フル出場を果たし、14ゴールを叩き込んだスピードあふれるストライカーは、WBAの望む2500万ポンド(約48億6000万円)とトッテナムが提示した2000万ポンド(約38億9000万円)の溝さえ埋まれば、すぐにでも入団発表が行われる見通しです。ベラヒーノは楽しみですね。彼がハリー・ケインの周囲をかき回す役割を果たせば、負担が減ったハリー・ケインは昨季のプレミアリーグを思い出したようにシュートを打ちまくるはずです。一方のピューリス監督には、新ストライカーのアテがあるのでしょうか。百戦錬磨の指揮官の物わかりのよさも気になるところではあります。

そしてもうひとり、ストライカー移籍といえば、トルコ屈指の点取り屋がついにプレミアリーグ参入となるかもしれません。トルコ代表で16ゴールを挙げているブラク・ユルマズは、トラブゾンスポル時代の2011-12シーズンに得点王となり、ガラタサライでも87試合57ゴールという素晴らしい数字を残しているストライカーです。イギリス紙「メトロ」が獲得寸前と報じているのは、プレミアリーグのTOP6ではなく、ビリッチ新監督のウェストハム。これだけの選手が、30歳になったとはいえ640万ポンド(約12億5000万円)とはリーズナブルです。本人もプレミアリーグ挑戦に前向きと伝えられており、エネル・バレンシアがしばらくいないウェストハムにとっては、ぜひ決めたい補強でしょう。

最後に、われわれマンチェスター・ユナイテッドサポーター、いや、1チームを除くプレミアリーグファンにはせつないお知らせです。アルゼンチン代表DFオタメンディは、マンチェスター・シティ移籍に傾いているようです。先に紹介しておいてこんなことをいうのも何ですが、イギリスメディア「スカイスポーツ」とスペイン紙「アス」がダブルで報じていると聞くと、タブロイド紙のベラヒーノやブラク・ユルマズより信ぴょう性が高そうだと思ってしまいます。マンチェスター・シティは、バレンシアとオタメンディが握っている契約解除金5000万ユーロ(約70億円)の調整弁として、プレミアリーグにフィットしていないといわれていたマンガラをレンタルで差し出すと伝えられています。

「移籍金2800万ポンド(約54億円)+マンガラ」というオファーは、あっさり決まってしまうのでしょうか。強いマンチェスター・シティに付け入るスキがあるとすれば、ペジェグリーニ監督が今季限りといわれていたことと不安定なCBだったのですが、彼らは夏が終わる前に2つともクリアしてしまうかもしれません。第一報を見たとき、パソコンに向かって思わず「気づいちゃいました?」とつぶやいてしまいました。マン・シティファンの方々には申し訳ないのですが、残念というか何というか…。(ブラク・ユルマズ 写真著作者/AntalyasporFC)

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“ベラヒーノ、オタメンディ…決まれば脅威のプレミアリーグ大物移籍・最新情報3連発!” への3件のフィードバック

  1. ぜれ より:

    これまでマンガラのパフォーマンスが安定しなかったのは事実ですが高い移籍金を払ってやってきた選手であり、まだ若く才能も凄い事はデビュー戦のシーズン開幕チェルシー戦で証明してるのでマンガラの放出は大変残念です
    レンタルの可能性が高いみたいですが片道切符じゃなくなんとかシティに戻ってきてほしいと思ってしまいます

  2. シティズン より:

    マンガラの放出はシティファンとしては完全に無いですね
    オタメンディは魅力的ではありますが それは追加戦力としてであって誰かを しかも将来有望なマンガラを交換条件にしてきた時点で交渉の余地は無いです
    破談を願ってます
    それよりイスコに全力を

  3. makoto より:

    オタメンディの取引にマンガラは含まれないらしい
    マンガラは素晴らしいポテンシャルがあると思います
    ポルト1年目も低調で出場した試合数も少なかったそうですがその後は定着しました
    昨季はチーム全体が低調でしたからね
    今季こそマンガラもチームも良つ結果が得られるといいですね

    —–
    ぜれさん シティズンさん>
    ご意見ありがとうございます。マン・シティサポーターのみなさんが、マンガラの将来性を高く買っているのがわかりました。私は、まずは今季を見てみないと何ともいえないと思っておりました。とはいえ、オタメンディがプラス1で来たら、マンガラの出場機会は激減しませんかね?

    シティさぽさん>
    トレード条件がつく話は成立しないケースが圧倒的に多いですよね。オタメンディは、マンチェスター・ユナイテッドにがんばってほしかったなと思います。名前が出てからずいぶん経ちますので。

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