彼のプレミアリーグはこのまま終わるのか…。チェルシーのファルカオにレンタル解除の噂
モウリーニョ監督が、「私なら復活させられる」と獲得したコロンビア代表のストライカーは、マンチェスター・ユナイテッドに所属していた昨季よりもさらに悪い状態にあるように見えます。1年前のファルカオは、プレミアリーグ5試合出場1ゴールでしたが、入団が9月で、10月末の打撲をきっかけに1ヵ月負傷離脱していたにも関わらず、スタメンは3試合ありました。復帰後、しばらくは途中出場が続きましたが、12月末から2月末までの2ヵ月はレギュラーとして起用されており、9試合3ゴールという記録を残しています。ルーニー、ファン・ペルシがいるチームでも、ファン・ハール監督はファルカオをしっかり使い、結果を出すための時間を与えていたのです。
翻って、今はどうでしょうか。265分という出場時間はチームになじむのに充分とはいえず、これから出場機会が増えるのは、彼ではなくロイク・レミーやケネディのほうでしょう。「ESPN」は、チェルシーが冬の移籍マーケットでのファルカオ放出を検討していると伝えています。チチャリートやグリーズマン獲得を狙っていると報道された昨季プレミアリーグ王者には、ファルカオの復活を待つ余裕はないでしょう。ファルカオ本人も、出場機会を確保できるチームへの移籍に前向きとのことで、いい話があれば、チェルシーが渡りに船とばかりにレンタル契約を解除する可能性は否定できません。
うーん、このままファルカオがプレミアリーグを去ってしまうとしたら、残念です。現在の不振は、「プレミアリーグに合わなかったから」「一過性のスランプ」という類のものではなさそうで、このまま残っても状況は改善しないのではないかと思われます。ポルトでの2シーズンでリーグ戦41ゴール、アトレティコ・マドリードに在籍した2年間でもリーガ・エスパニョーラ52ゴールを叩きだしたワールドクラスのストライカーは、2014年のワールドカップブラジル大会直前の重傷で、ゴール感覚やスピードを失ってしまったようです。ジエゴ・コスタも2ゴールに留まっているチームで、得点が挙げられない理由をファルカオ本人の問題のみに帰結させるのは酷だとは思いつつ、途中出場のゲームにおける存在感のなさに、「出てたの?」と思わず確認してしまうこともしばしば。最終ラインを強引に突破してゴールを決める姿は想像できず、昨季よりもさらに不本意な成績でシーズンを終える可能性のほうが圧倒的に高そうです。
2年連続で不振からの立て直し途上のチームに所属し、試行錯誤の渦に巻き込まれた感はあります。チェルシーの復活と同時にファルカオも徐々にフィットしていくというシナリオに一縷の望みを託しながら、もし移籍するとすれば、次こそはエースストライカーとして期待してくれるクラブにいっていただければと思います。チェルシーのようなビッグクラブは、これが最後になるかもしれません。返す返すも、あの負傷が残念です。全盛期だった彼が出ていれば、ブラジルで輝いたコロンビアは、もうひとつふたつ上にいけたかもしれないと思うと、なおさら。
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