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パト獲得報道の裏で、ラミレス中国移籍決定…最後に動いたチェルシーにさらなる怪しい噂!

既にロンドン入りしたといわれるパトの合流よりも、チェルシー関連ではこちらのほうがびっくりしました。いや、この冬のプレミアリーグ関連の移籍ニュースでいちばんの衝撃といってもいい過ぎではないのではないでしょうか。昨季プレミアリーグ優勝クラブから、中国の江蘇蘇寧への移籍が発表されたラミレスのお話です。私にとっては、「強豪クラブでそれなりにやってたのに、次はアジア⁉」という驚きは、1995年にバイエルン・ミュンヘンから鹿島アントラーズに入団したジョルジーニョ以来の大きさです。とはいえ、ワールドカップ優勝チームの右SBは当時31歳になっており、サッカー選手として下り坂にさしかかった選手が、残り少なくなったキャリアを考えるなかで「新たなチャレンジ」「異文化に触れるおもしろさを取った」という話はわかります。同じチェルシーから中国の上海申花に渡った先輩ドログバは34歳、アネルカは33歳でした。

しかし、ラミレスはまだ28歳。サッカー選手としてピークを迎え、最後の複数年契約を理想的なクラブと結ぶケースが多い年齢です。プレミアリーグのなかにも、彼が売りに出されたと知れば手を上げるクラブはあったでしょう。歳まで考えれば、25歳でサンパウロから鹿島にやってきたレオナルド以来の衝撃、といったほうがしっくりくるのかもしれません。ヒディンク監督就任以降、ミケルが重宝されるようになるなか、年明けのプレミアリーグでは出番がなかったのは確かですが、それにしても…。「いずれはその力が必要とされる選手」であり、戦力外ではなかったはずです。チェルシーにとっては2100万ポンド(約35億9000万円)~2500万ポンド(約42億3000万円)と伝えられている移籍金は、「今が売り時」と即断するのに充分な額だったのでしょう。なかなか乗る人がいない急傾斜のジェットコースターを、下から見て震えているような気分になります。

チェルシーは、アレシャンドレ・パトに加えて、MLSのニューヨーク・レッドブルズに所属するアメリカ代表DFマット・ミアズガとも合意に至ったと報じられています。190センチのCBは、ポーランドのパスポートを持っているとのことで、労働許可証申請のための時間は不要。プレミアリーグの強豪クラブが注目していた選手ながら、350万ポンド(約6億円)のお手頃価格で手続きか完了したと「デイリー・メール」が報じており、1~2年後に頭角を現してくれればという補強でしょう。パトとミアズガが入り、ラミレスとプレミアリーグ出場わずか8分のジロポジが離脱、ロイク・レミーが残留なら戦力収支はプラスという見立てなのでしょうか。ところが、若いCB獲得のニュースの裏で、ベテランCBが出ていくのではないかというきな臭い噂が聞こえてきています。

30歳になったばかりのイングランド代表CB、ガリー・ケーヒル。今季プレミアリーグ出場12試合、ヒディンク監督がクラブに来た後、2016年のプレミアリーグ出場はゼロという数字は、ラミレスとまったく一緒です。ズマにポジションを奪われたケーヒルが、ユーロで活躍するべく出場機会を求めて退団を検討していると伝えたのは、イギリスメディア「インディペンデント」。相当なボリュームをサッカーに割き、骨のある記事が多い同紙が記事にするということは、ゴシップだとしてもそれなりの怪しい動きはあるのでしょう。

先日、トッテナムのポチェッティーノ監督が、「メッシは18歳の頃にエスパニョール移籍に近づいていた。多くの人が思っているより、選手は移籍に近づいているものだ」と語っておりましたが、ケーヒルもまた、「火のないところに煙は立たず」なのだろうと思います。獲得希望といわれているのはバイエルン・ミュンヘン、アーセナル、リヴァプールで、この顔ぶれからは何が何でも獲るという真剣さは感じられないのも確かですが…。先月、2019年までの契約延長が発表されたばかりの選手に、翌月に移籍ゴシップとは、これもまた新鮮です。プレミアリーグ4位のトッテナムに勝ち点14差をつけられ、周回遅れさながらのチェルシーは、強くなって2月を迎えられるのでしょうか。

ラミレスには、あらためて「おつかれさまでした。チャンピオンズリーグをプレミアリーグに持ち帰ってくれてありがとうございました」と伝えたいと思います。2011-12シーズン、CL準決勝セカンドレグのバルセロナ戦で、テリーが退場となり10人となったチェルシーは、トータル2-1と1点のビハインド。これをひっくり返せたのは、素晴らしい判断で前線に走り込み、ループシュートを決めた背番号7がいたからです。あの感動的な瞬間は、決して忘れられるものではありません。

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“パト獲得報道の裏で、ラミレス中国移籍決定…最後に動いたチェルシーにさらなる怪しい噂!” への3件のフィードバック

  1. 爪楊枝 より:

    ラミレスが中国ですか……。
    すごく寂しい気分になりますね。
    私も2011-2012シーズンのCLで、ラミレスのファンになったクチです。
    決勝には出られなかったですが、あの奇跡のシーズンはラミレス抜きに語れません。
    中国に行っても、サッカーを楽しんでもらえるといいのですが。

  2. chelさぽ より:

    ラミレスの移籍は驚愕でした。私的にはメイレレスを放出した時の感覚に似ています。チームのバランスを保ってくれていた選手をこうも簡単に手放すとは…ユーティリティ性の高いラミレスを恋しく感じる日は遠くないはずです。
    バルサ戦のループは見事でしたね。ラミレスの決めたゴールで一番印象深かったゴールでした。

    ケイヒルを放出すればまたHGの選手が少なくなりますね。ミアズガをトップチームで使うのか、またレンタルなのかわかりませんが折角の移籍市場ですので、間違ってもチームの弱体化には繋げて欲しくないですね。結果論になってしまうとは思いますが。

  3. makoto より:

    爪楊枝さん>
    そうですね。個性的な選手とのお別れは、いつも寂しいですね。

    chelさぽさん>
    ですよね。中盤ならどこでもできる選手なので、私も放出はないと思ってました。ケーヒルは出さないほうがいいのではないかと思います。秋にチームが苦戦していた時、チームを懸命に鼓舞する姿が印象に残っており、ハートのある選手だと思いますので。

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