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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ラミレスに続いてテイシェイラまで⁉さらに中国バブルに呑み込まれそうな話題の2人…!

ラミレスの江蘇蘇寧への移籍はショッキングだったのですが、ジャクソン・マルティネスの広州恒大行きは、それを上回る衝撃で、アトレティコ・マドリードが中国に売ったと聞いたときは、しばらく呆然としてしまいました。

ポルトガル・スーペルリーガで2年連続の得点王に輝き、鳴り物入りでスペインに乗り込んだストライカーは、リーガ・エスパニョーラ15試合で2ゴールと期待外れだったのは確かですが、移籍してまだ半年。この冬にどうこうはないと思っていました。昨夏にガナーズ入りが噂されていたジャクソン・マルティネスは、「子どもの頃からアーセナルのファンだった」「プレミアリーグでプレイしたい」と語っており、タイプの違う2人のCFが揃ったら、ヴェンゲル監督はFAカップよりも大きいタイトルに手が届くのではないかと注目していたのです。しかし、コロンビア代表のストライカーはマドリードに飛び、ヴェンゲル監督が選んだ「タイプの違うCF」はウォルコットでした。それでも、スペインで苦境に陥っていると聞いたときは、1年遅れのプレミアリーグデビューもあるかもしれないと秘かに期待していたのでした。

いやー、中国ですか。3150万ポンド(約54億円)も出すといわれれば、仕方がありません。ラミレスの際も、「チェルシー、出しちゃうの!?」と叫びそうになりつつ、こちらも40億円を超えるお金が動いたともいわれており、放出という決断を咎めることはできません。恐るべし、中国。この冬は爆買いスイッチが完全にオンとなり、グアリンやジェルヴィーニョまで持っていきました。当面は、フランス、イタリア、スペインで活躍した選手、あるいはくすぶっている実力派が、資金力があるプレミアリーグか中国に渡るという流れが続きそうな気配です。が、しかし…。

プレミアリーグの上位クラブをもってしても、どうも中国の気前のよさには勝てそうにありません。本日、さらにショッキングなニュースが届きました。「アレックス・テイシェイラ、江蘇蘇寧とクラブ間合意」報道。シャフタル・ドネツクのルチェスク監督が、中国と合意したと語ったそうです。移籍金は3800万ポンド(約65億円)と報じられています。「リヴァプールは、多少高くてもテイシェイラは獲るべし」と連呼していた私でも、この金額には涙を浮かべて半笑いになってしまいそうです。まったく手が出ないことはないレベルではあるものの、ブレイクして間もない選手にこの額はギャンブルです。どうやらレッズはオークションで降りた状態になっていたようですね。これに太刀打ちできるのは、マンチェスターの2クラブだけではないでしょうか。「プレミアリーグに行きたい」「早く決まってほしい。イライラする」とご本人が語っていたのを思い出すと、少しせつない気分になります。

中国へのサッカー選手大移動はまだまだ続きそうです。お次は、アレシャンドレ・パトを獲得したチェルシーでチャンピオンズリーグの登録リストから外れたあの人でしょうか。イギリスメディア「テレグラフ」は、1月にアトレティコ・マドリード復帰をめざしたラダメル・ファルカオは、メディカルチェックで破談に終わり、2800万ユーロ(約36億4000万円)で江蘇蘇寧に移籍するのではないかと報じています。最前線にファルカオ、その下にテイシェイラ、ラミレスからラストパス⁉コケたら目も当てられず、はまったら最強の2トップとなりそうな布陣です。中国の移籍市場締め切りは2月26日と、時間は充分にあるので、これからさらなるニュースが飛び込んでくるかもしれません。

すっかりテンションが上がってしまったところで、妄想ついでにもうひとり。プレミアリーグ優勝監督の中国行きは、ないですかね。図らずもトランスファー・デッドラインデーの主役となった、マンチェスター・シティのマヌエル・ペジェグリーニ監督です。あのタイミングでの来季監督発表を要求したのは、「ペップ・グアルディオラが夏にマン・シティの監督に就任するのは1ヵ月前から知っていた」と語るペジェグリーニさんなのではないかとにらんでいます。早期に公表することでいちばん得をするのは、「成績不振により契約解除」という辞め方になる可能性がなくなり、次の就活に時間をかけられる現監督です。「プレミアリーグ残りたがっている」「チェルシーの監督になるのでは」といった話もあるようですが、最も魅力的なオファーを出せるのは、実は中国のクラブなのではないかと思ったりします。…すみません。この話は、根拠はありません。

いちばんいいたかったのは、「テイシェイラの話がショック」です。プレミアリーグで観たい選手だったので…。まだ確定はしていないようですが、本人合意までいくのでしょうか。シャフタル残留を祈りつつ、続報を待ちたいと思います。

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“ラミレスに続いてテイシェイラまで⁉さらに中国バブルに呑み込まれそうな話題の2人…!” への8件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    テイシェイラの江蘇蘇寧のクラブ間合意はショックでしたね、、、。中国のサッカー選手爆買については結果を見ないと分かりませんが、今夏に再アタックをするだろうと思っていたレッズファンとしてはショックですね。あとは個人合意がどうなるかですが、コウチーニョやフィルミーノとの連携に夢を馳せる者としては、断って〜!と叫びたい次第でございます。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    ACLでジャクマルとかジェルビーニョが出てくるって反則でしょ笑

  3. グローリーグローリー より:

    賢いクラブはこの中国バブルが弾けた時に溢れる選手を安く買い叩く事をもうプランニングしてるでしょうね。ティシェイラは来季チェルシーあたりがヌルっと獲得しそうな
    予感がします

  4. だしまる より:

    本当にびっくりですね。リアル経済では中国バブル弾けつつあるのに、バブル崩壊後に始まったJリーグを彷彿させます。あの時よりも選手のランクというより現役バリバリ度は遥かに上ですけど。

  5. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    テイシェイラの話は寝耳に水でした。
    とてもショックです。
    シャフタールは今季のタイトル争いのために夏までは出さないといっていたのは何だったのでしょうか。
    キャリアとしてこれからの選手に対して本人の意向を無視して中国と合意するというのは少し悪意を感じます。
    テイシェイラがチーム間合意の前にリバプールにいきたいと公にコメントしてしまったことが影響しているのでしょうか…。
    それとも中国の影を知ったうえでの必死の抵抗だったのか…。
    本人の意思はリバプールまたはプレミアリーグにあると思うので、シャフタールに残留、夏に移籍となればテイシェイラの男気を感じますます応援したい選手となりますが、どうなるでしょうか。

    それにしても中国…、思わぬところからの刺客ですね。

  6. プレミアリーグ大好き! より:

    テイシェイラ個人条件でも合意しましたね。プレミアで見たかったですが新天地でも活躍をして欲しいです。
    既にテイシェイラをまるで金目に釣られた不誠実な選手かのような論調で書いているメディアが散見されますが、年俸(週給)ほど選手を評価するファクターは無いですからね。自分を最も評価してくれたクラブへの気持ちがプレミアへの憧れに勝ったのでしょう。これもプロフェッショナルだと思います。

  7. queen より:

    ヨーロッパサッカーファンとしてはやはり残念ですね。Jリーグ発足時にも他国から似たようなことを思われていたかもしれませんが。
    年齢的に出戻りする可能性もあるでしょうから、それを楽しみにしていようと思います。

  8. makoto より:

    Mackiさん>
    いやー、決まってしまいましたね。旬の選手をアジアが…。衝撃的です。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    そうですね。観ようかなと思いました(笑)

    グローリーグローリーさん>
    弾けるんですかね?弾けたら、チェルシーやアーセナルはいち早くいくでしょうね。

    だしまるさん>
    そうなんです。欧州でいちばん資金力があるリーグと競合して勝ってますからね。

    nyonsukeさん>
    金額で競合して、レッズが降りたという話のようですね。残念です。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    ましてや知らない文化に対する好奇心があったりしたら、それはもういきますよね。

    queenさん>
    代表に呼ばれなかったら、ご本人が焦り出して欧州のトップクラブにいきたいというかもしれません。いや、プレミアリーグで観たいです、彼は。

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