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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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移籍市場で強かったチェルシーに異変!? 出遅れを嘆くトゥヘル監督は納得の新戦力を得られるのか?

ロマン・アブラモヴィッチ前オーナーの下で、トランスファーウインドウを仕切っていたマリナ・グラノフスカイヤさんは、陣頭指揮から後方支援にポジションを変えています。トッド・ベイリー率いる新体制での任期は、8月が終わるまで。「プレミアリーグで最も影響力がある女性」の退任が報じられてから、マーケットにおけるチェルシーのアクションに綻びが目立つようになっています。

昨季プレミアリーグで出番を減らしていたスターリングの獲得はOK。ナポリのカリドゥ・クリバリを引き入れられたのは、代理人を務めるファリ・ラマダーニとマリナ・グラノフスカイヤの強いリレーションがあったからと伝えられています。しかし、これら以外のディールはことごとく失敗。マタイス・デ・リフトとナタン・アケを獲り逃がし、パリのキンペンベも交渉が進展する気配がありません。

この夏のマーケットにおいて、とりわけ厳しかったのは、バルセロナ関連のディールがことごとく不調に終わったことです。アーセナルを上回るオファーで、ポールポジションに立ったといわれたハフィーニャは、後ろからまくってきたバルサが強奪。候補に挙がっていたウスマン・デンベレも、契約満了となったクラブが提示した新しい条件によって出戻りとなりました。

最も痛かったのは、99%決まりという報道があったセヴィージャのジュール・クンデです。シャビ監督に口説かれたCBは、チェルシーに断りの連絡を入れたと伝えられています。バルサがセヴィージャに提示したといわれる4250万ポンド(約70億円)とアドオン900万ポンドは、ブルーズの総額5500万ポンドを下回っています。ウェストロンドンが早期に話をまとめていれば、ハイジャックは成立しなかったでしょう。

このうえ、アスピリクエタとマルコス・アロンソまで持っていかれるわけにはいきません。バルサのアプローチをカットしなければならないブルーズは、前線にも退団の可能性がある選手を抱えています。ハキム・ツィエクはACミランに移籍濃厚。ティモ・ヴェルナーには、ライプツィヒ復帰の噂があります。プリシッチとカンテは大丈夫か。オーランドでアーセナルに4-0で敗れたトゥヘル監督は、戦力が足りないと嘆いています。

「昨シーズンを振り返ると、苦戦があり、制裁があった。そして今、退団した選手がいて、離れようとしている選手もいる。こんな状態だ。われわれは、クオリティが高い選手を緊急かつ大量に求めている。何とか2人は押さえたけど、これではコンペティティヴとはいえない。残念ながら、今日の試合でそれを確認することができた」

最前線、中盤、CB、WBに新たなタレントが必要なクラブは、デッドラインデーまでの5週間で戦力を強化することができるでしょうか。重要なターゲットを確実に押さえてきた最強の女性が仕切れば、2億ポンドといわれる補強予算はあっという間になくなるのですが…。


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