ペップの最初の補強はクレバーなCB!?マン・シティがラポルテの契約解除金を満額支払うと報道!
先日のプレミアリーグ36節、サウサンプトン戦のマン・シティは、CBにマンガラとオタメンディを起用して4-2と大敗しました。サディオ・マネにハットトリックを許した最大の理由は、コラロフの再三にわたる無気力なプレイでしたが、主将コンパニがいないと最終ラインのクオリティが落ちてしまう課題を解決できないまま、シーズンを終えようとしているのも事実。プレミアリーグ開幕から5連勝と最高のスタートを切りながら、その後の31試合を14勝7分10敗とプレミアリーグ7位~8位水準の勝率しか残せておらず、来季優勝を狙うためには守備の整備は必須条件です。
オフにはデミチェリスの退団が確実視されており、負傷が多いコンパニがどれだけ出場機会を確保できるかはわからず、マンガラとオタメンディだけでは質も枚数も足りません。バイエルン・ミュンヘンでは3バックと4バックを併用しているグアルディオラ監督にしてみれば、フェルナンドやフェルナンジーニョをCBでも使うというオプションだけでは不安でしょう。フランスU-21代表のラポルテ獲得には、契約解除金として5000万ユーロ(約61億5000万円)が必要といわれていますが、昨夏のオタメンディよりさらに高額の移籍金にマンチェスター・シティの躊躇はないようです。
189センチの長身で空中戦に強いラポルテは、今季のリーガ・エスパニョーラで26試合出場3ゴールとセットプレーでも武器になっており、MFでもこなせる戦術眼の高さは、いかにもペップ好み。新指揮官は、10代の頃からレアル・マドリードやバルセロナが注目していた逸材を最優先ターゲットに置いていたと伝えられています。体格のよさもプレミアリーグ向き。獲得に向けて懸念があるとすれば、負傷の影響とご本人の意向でしょう。3月に開催されたフランスVSスコットランドのU-21のゲームで、足首の骨折・脱臼という重傷に見舞われたラポルテは、ユーロを棒に振るばかりでなく、来季プレミアリーグ開幕に間に合うかどうかもわかりません。
また、今回の獲得合意報道について、ラポルテ本人が「メディアに根拠のないニュースが出てたけれど、アスレティックのファンに対する僕のメッセージは明確だ。クラブやチームメイトの役に立ちたい。ケガから早く回復したいと思っている。僕のこのクラブへの誠実さと深い敬意が全てだ」とコメントを残しており、移籍発表に至るまでにはもうひと山、越えなければなりません。とはいえ、契約解除金を満額支払うと腹をくくり、高く評価していると本人を口説けば決まるのではないでしょうか。意中の選手をしっかり押さえるためにも、ビルバオが届きそうにないチャンピオンズリーグ出場権を確保したいところです。
ラポルテには、マンチェスター・ユナイテッドも興味を示していると報じられていたのですが、お隣さんとの「補強ダービー」においてはオタメンディ、グアルディオラ監督と完敗続きのようで、今回も「逆転勝訴」の知らせは届かないでしょう。ここは、「5000万ユーロは高いような気が…」と弱々しく捨て台詞を残して、退散することといたしましょう。マンチェスター・シティの補強戦略は、金額はともかく人選は的確だなといつも感心します。今季も、夏の補強は悪くなかったと思うのですが、なぜ上位クラブにまったく勝てなかったのでしょうか。プレミアリーグ2015-16シーズンの七不思議のひとつです。いちばんのミステリーは、昨季残留争いをしていた選手が主力のあのメンバーで、レスターがなぜあれだけ強かったのか…いや、モウリーニョ監督のほうでしょうか。いろいろ、解せません。(エメリク・ラポルテ 写真著作者/Lluis Fernandez Salas)
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ラポルテは人材難なセンターバック市場においてリーガナンバー1の若手かと思います。コンパニがシーズン通した活躍が難しいかもしれないので、オタメンデイ、ラポルテのコンビは将来プレミア最強コンビになるのではないでしょうか!マンガラとラポルテなら未来のフランス代表ペアになりますし。
ペップはまず後ろを固めようとしている辺り、レスター、トッテナムの強力な前線対策を意識しているのかも知れず流石です。獲得したら本当に羨ましいです!
ヤンガナ大好きさん>
オタメンディとラポルテのコンビは、強そうですね。プレミアリーグに慣れた来季のオタメンディは今よりも格段によくなりそうで、驚異です。