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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「イグアインがリヴァプール入りを熱望」って…ゲッツェとダブルで獲得できたらどうしましょう!?

「クルトワもいっていたけど、僕は99パーセントの確率でチェルシーに残る(エデン・アザール)」「噂は気にしていない。今の僕はレスターの選手だ(エンゴロ・カンテ)」「噂は知ってる。これだけ派手に流れてたら、知らずにはいられないよ。もちろん、気にしない。自分はシャルケと契約中だし、満足しているのだから(リロイ・サネ)」。…プレミアリーグとブンデスリーガで、移籍ゴシップの渦中にある選手たちが、声を揃えて自らの残留を主張しています。しかし、本人がそういうのだからと、安心しているサポーターはいないのではないでしょうか。彼らの多くは、同じような但し書き付きです。

「今は、ユーロに向かって集中している」

そして、その後こんな言葉が続くのです。「チェルシーのことはその後に考える(アザール)」「代表チームでの仕事が終わったら、自分のことを考えようと思っている(サネ)」。つまり、彼らは「ユーロがあるからそっとしといてね。終わったらいいけど」といっているだけなのです。そんななかでの残留宣言は7割引ぐらいで聞いたほうがいいとすれば、一時は立ち消えになったといわれたリヴァプールとマリオ・ゲッツェのお話も、7月に再燃する可能性は充分です。バイエルン・ミュンヘンのMFもまた、他の選手たちと同じような発言をしていました。

「バイエルンに残る残らないの話は、既に充分書かれたし、充分いろんなことがあった。僕はもう、すべて話したよ。今はユーロに集中している。それ以外のことは考えたくない」(マリオ・ゲッツェ)

彼について、バイエルン・ミュンヘンは毅然とした態度を崩しておりません。カール・ハインツ・ルンメニゲCEOは、残留すると語ったゲッツェに「わかってるよね?」と念を押すようなコメントを残しています。

「マリオには、すべて明確かつ誠実に伝えられている。私もアンチェロッティも彼と話した。つまり彼は、クラブと新監督の方針を知っているのだ。今はただ、ユーロに集中したいということかもしれないが、マリオはコンスタントにプレイしたいのかどうかを考えなければいけない」

状況的には、「ゲッツェはプレミアリーグ入りに近づいている」ようにみえますが、どうでしょうか。アザールやリロイ・サネがいうように、決着はユーロが終わってからになりそうですが、ゲッツェはクロップ監督の下で来季の開幕を迎えるのではないかとにらんでいます。

さて、一方で、6月3日からコパ・アメリカが始まるのに、「リヴァプールに移籍したいといっている」とわざわざ報じられた奇特な方がいらっしゃいます。しかもそれがまた、大物中の大物。「デイリー・ミラー」の記者様、ゴンサロ・イグアインって、36ゴールでセリエAの最多ゴール数記録を更新した、あのイグアインですよね?ナポリはチャンピオンズリーグに出られるはずですが、何でまた、リヴァプールに?「クロップ監督と仕事をしたいと熱望」「リヴァプールが自分に興味を示していないことに驚いている」「チャンピオンズリーグに出られないのは、大きな問題ではない」って…。ホントですか?

松阪牛が塩コショウ握って突進してきたような虫のいい話を信じろといわれてもさすがに無理です、といいたくなるものの、これが事実なら、フライパンと大皿を用意しつつベンテケの売り先探しでしょう。ベルギー代表のストライカーについては、「オールラウンダーでいい選手だと思います」と常から申し上げておりましたが、セリエA104試合71ゴールのワールドクラスと比べるとなると、3歳若いことしか主張できるセールスポイントがありません。リヴァプールから、ポーランド代表MFジエリンスキ獲得の話が聞こえなくなったのは、この話が勃発したからではないかとついつい勘ぐってしまいます。そういえばジエリンスキは、「ナポリと合意寸前」とも報じられていました。であれば、そっちは差し上げ、こっちをいただきましょう。あまりにありえなさそうな話すぎて、逆にリアリティがあると前のめりになってしまうのは私だけでしょうか。

開幕10試合を3勝3分4敗と、同じく国内王者だったチェルシーにおつき合いするかのような出遅れを喫したにも関わらず、その後を26勝1分1敗と無双モードに入ったユヴェントスを見上げて2位争いをするナポリよりも、レスターが優勝する予測不能のプレミアリーグで優勝を狙うリヴァプールにロマンを感じませんか、とささやかに背中を押しつつ、朗報を待つといたしましょう。来季はプレミアリーグと国内カップしかないクラブに、ワールドカップブラジル大会で決勝ゴールを挙げた優勝国のアタッカーと、準優勝国のエースストライカーが同時に来るとしたら、これは事件です。イグアインがアンフィールドに…想像するだけでドキドキしますが、今はユーロに向かって集中したいと思います。(マリオ・ゲッツェ 写真著作者/Rufus46)

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“「イグアインがリヴァプール入りを熱望」って…ゲッツェとダブルで獲得できたらどうしましょう!?” への6件のフィードバック

  1. なつめ より:

    リバプールにCLがあれば・・・と思ってしまいます。個人的にどちらもお伽噺ですかね~
    ゲッツェはまだ可能性はあるかもしれませんがイグアインは移籍金・給料・年齢どれをとってもリバプールが狙わないんじゃないかなって感じがします。

  2. ひろと より:

    更新お疲れ様です。

    近年、リヴァプールでワールドクラスの選手に育った選手は何人もいますが、ワールドクラスの選手を獲得したのは何年前まで遡るでしょうか。
    思い出せなくて、悲しくなります。
    ここにきて、ゲッツェならまだしもイグアインの話には驚きました。
    これも一重にクロップ監督の人望なのでしょうか。
    もしイグアインがきたら・・・、もうそれだけでワクワクが止まらなくなりますが、冷静に考えるとそうそううまくいかないでしょうね・・・。
    もしそれでもリヴァプールにきたら、イグアインの男気はんぱないです。
    イグアインのお話は薄目で見つつ、話題に上っただけ御の字と思い静観したいと思います。

    —–
    これを信じてるのは相当お気楽なリバプールファンくらいでしょう笑
    こういう記事書いてメシを食えるなんて、この時期くらいですからね〜
    やっぱり自分に都合の良い話は信じやすいというのは本当なのですね。気を付けねば笑

    —–
    何年か前に少〜〜〜しだけアーセナル行きが噂されたのに。。寂しい限りです

  3. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    この時期のお話は、かなりディスカウントとして、楽しく記事を読みたいですね。イグアインの事は正しくその手の記事かと思います(笑)

  4. ガナユ より:

    移籍情報は話半分で聞いてますがイグアインとゲッツェ来たらリバプールはディフェンスラインをうまく補強すればとんでもない事になりそうですね!

    松坂牛が塩胡椒握って突進してきたような虫の良い話という表現は斬新過ぎて脱帽です!

  5. にかく より:

    レッズファンとしては「どうせアンタ口だけで、結局食べさせてもらえないんでしょ」と熟年倦怠期の奥さんのような心持ちです。
    そりゃEL落としたけど「サコーがいれば違ったわ!」と、ヒスを起こす奥さんのような心持ちです。
    旦那は「落ち着け、とにかく今はユーロに集中しろ」と言ってますが、信じていいんでしょうか。

  6. makoto より:

    なつめさん>
    ストライカーを2人売っても全然届かなそうですからね。本人がホントにいきたがってるなら、もしかして…と、1ヵ月ぐらいは妄想を楽しもうかと思います(笑)

    nyonsukeさん>
    来たら、優勝争いですね。いやいや。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    「信じてる人」はいないんじゃないですかね。「そりゃあ、実現したらいいと思いますけど」ぐらいが目いっぱいで。

    ひろとさん>
    あのとき、いっとけばよかったですね…。

    Mackiさん>
    私も、極めて正しくそうだと思います。が、ほんの少しだけ期待も…。

    ガナユさん>
    来たら、無冠では終わらないでしょうね。…恐縮です。カモがネギしょって、では高級感がなくパンチに欠けましたので、つい。

    にかくさん>
    私どもも、イブラヒモヴィッチで同じような気分です。「余計なことは考えずに、普段通りに生活しよう」と自分に言い聞かせております。

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