レスターがGKツィーラー獲得!インテル入団濃厚のヤヤ・トゥレはメディカルチェックへ!
「もちろん、僕らは補強しなければならない。僕のポジションにも誰かが来ることは予想していた。マーク(・シュウォーツァー)の契約も切れるしね。来季もTOP4で終えるために、補強するのは普通のことだ。(プレミアリーグで600試合に出場しているシュウォーツァー以上に素晴らしい選手が来るかと問われ)マークだって、まだ素晴らしいキーパーだし、実力に差はないと思うよ。新しい選手が来ることに誰も驚かないよ」
エースGKのカスパー・シュマイケルの言葉です。昨季のプレミアリーグで38試合3620分フル出場と、レスターのゴールマウスに君臨し続けたデンマーク代表GKにも移籍の噂がありますが、おそらく彼はチャンピオンズリーグ初出場を決めたクラブを出ていかないでしょう。ツィーラーは、降格したハノーファーのなかでも高評価だった選手で、さすがレスターというべき、いい補強だと思います。
さて、こちらは新天地を求める選手のお話です。メディカルチェック終了ということは、週明けにはインテル入団が発表されるのでしょうか。早いもので、プレミアリーグに来てからもう6年。ダヴィド・シルヴァとともに現在のマンチェスター・シティの礎を築き、チャンピオンズリーグの常連クラブに引き上げたヤヤ・トゥレは、33歳になりました。このたびは、イタリアメディア「RAI」が「ヤヤ・トゥレはミラノで移籍に向けた準備を進めている」と報じています。「ヤヤはクラブからリスペクトされていない」「土曜日までにオファーがなければ彼は出ていく」と、毎年恒例の「出る出る詐欺」を仕掛けていた代理人のドミトリ・セルク氏がおとなしいところをみると、今度こそ決まるのでしょう。中国資本「蘇寧電器」に株式の60%を売却すると伝えられたインテルは、年俸1100万ユーロ(約13億4000万円)といわれるヤヤのギャランティを払うことについても何の障壁もないようです。
プレミアリーグ出場195試合54ゴール。彼のピークは、クラブをプレミアリーグとキャピタルワンカップの2冠に導いた2013-14シーズンでした。セントラルMFながら、馬車馬のようなドリブルと強烈なミドル、正確無比の直接FKで積み上げたリーグ20ゴールは圧巻のひとこと。昨季、初めて4強に進出したマンチェスター・シティは、敵地で枠内シュートを1本も打てずにレアル・マドリードに敗れましたが、今思えばこの試合は「ヤヤが燃え尽きた試合」だったのかもしれません。走れず上がれずだったトップ下は61分にピッチを去り、以降のプレミアリーグ3試合で12分しか出番はありませんでした。ギュンドアンを獲得したペップ・グアルディオラのチームには、彼の居場所はないでしょう。クラブと選手にとって、今がそのタイミングなのだと思います。
まだ、決まりではありませんが、インテルから発表があった際には、6つのタイトルに貢献した功績を拍手をもって称えたいと思います。彼と似たような選手は、もう出てこないでしょうね。あまりにも独特で、あまりにも力強い選手でした。功労者の去り際は、いつも寂しいものです。(ヤヤ・トゥレ 写真著作者/Puma AG)
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更新ご苦労様です。
レスターの身の丈にあった補強は好感が持て、プレミアで一時代を築いたヤヤの移籍は、シティの一つの時代の終わりを感じます。
ヤヤは記録的なパフォーマンスをしたあのシーズンに最優秀選手なりバロンドール候補なりに順当に選ばれてれば、また違った未来があったのかもしれませんね。アフリカ人だからどれだけ成果を残そうが額面通りには認めてもらえない。そんな葛藤があれ以来彼の中にあったんだと思います。ただライバルクラブの選手とはいえ、本当に見事な選手でした