「AZで練習することは、もうない」…トッテナム移籍間近のフィンセント・ヤンセンがフライング発言!
「クラブは合意寸前。僕は家で電話を待つだけだ。移籍が実現しそうで、とてもうれしい。最初から僕は、トッテナムに行きたいと明らかにしていた。素晴らしいスタジアムを持つ最高に美しいクラブであり、大きな可能性を秘めている。誰だって憧れるだろう。ハリー・ケインは優秀なストライカーだけど、何が起こるかはわからない。僕は怖れていない。彼とは補完し合うこともできると思っているし、多くを学びたいね」(フィンセント・ヤンセン)
ルカ・モドリッチ、ガレス・ベイル。最近ではデル・アリもそのひとりかもしれませんが、1シーズンでも突出した活躍をした選手を出来上がる前に思い切って買い、ブレイクしたら高く売るトッテナムらしい補強です。つい1年前まで、オランダ2部所属で本拠地に3000人しか入らないアルメレ・シティにいたストライカーは、いくら昨季のリーグ得点王とはいえ実績があまりにも少なく、トップクラブは手が出しづらいでしょう。エールディヴィジのトップスコアラーは当たり外れが大きく、デニス・ベルカンプ、ファン・ニステルローイ、デュルク・カイト、ルイス・スアレスがプレミアリーグを席巻した一方で、マテヤ・ケジュマンは完全に沈黙。ボニー・ウィルフリードとメンフィス・デパイは思うようなプレイができずに苦しんでいます。フィンセント・ヤンセンは年明け以降、ハットトリック1回、1試合4ゴール1回、ゴールを決めなかった試合は3つのみ。記録を見る限りはただ者ではなさそうですが、急激な成長直後の大きな環境変化は懸念材料ではあり、在籍2年間でプレミアリーグ7ゴールに終わったソルダードと同じ道を辿るのではないかという不安もあります。
とはいえ、どちらかに賭けろといわれれば、私はブレイクするほうに張ります。180センチとさほど上背はないものの、フィジカルの強さ、裏への抜け出しのうまさ、左右どちらの足でも正確なシュートを蹴れる技術は、成功したエールディヴィジ出身の先輩たちとオーバーラップするところが多く、何しろボスは育て上手のポチェッティーノさんです。同世代の選手が多いスパーズなら、臆せずプレイできるのではないでしょうか。怖いのは、イギリス名物の曇り空が引き起こすホームシックですが、マンチェスターではまったデパイと違って、住みやすいロンドンなら大丈夫でしょう。なるほど、ワニャマとヤンセンですか。1年前に、アルデルヴァイレルト、ヴィマー、トリッピアーと後ろ主体の的確な補強を仕掛けて優勝争いに食い込んだスパーズは、やはり不気味です。1800万ユーロ(約20億円)の最初のオファーは、AZが断ったと伝えられていますが、増額すると伝えられている次で決まるでしょうか。またひとり、楽しみな選手がプレミアリーグに登場するようです。(フィンセント・ヤンセン 写真著作者/cchana from London, UK)
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上背は無いけどフィジカルが強く、マークの外し方が上手で、両足でもヘッドでも満遍なく店が取れる…まさにスパーズが探し求めていたケインの僚機となれる万能型のFWですね。
一時は交渉が難航したり横槍が入ったりどうなることかと思いましが、まとまりそうでなによりです。
ホタさん>
コンセプチュアルな補強ですね。うまいな、と思いました。