イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ポグバがマンチェスター・ユナイテッドに史上最高150億円で復帰!?…各国メディア読み比べ!

いよいよ、プレミアリーグとリーガ・エスパニョーラの巨人たちによるポール・ポグバ争奪戦が始まります。いや、その前に、ユーロ2016はいよいよファイナルですというべきでしょうか。馬車馬のようなドリブル、一瞬かわしただけで正確なクロスを蹴れる高い技術、読みのいいプレスとパスカット、前線への的確なフィード、強烈なヘディングシュート。ユーロでポグバの素晴らしいプレイを見ていると、1億ポンド(130億円)という途方もないお値段を見ても、買い戻してくれといってしまいそうになります。スペインか、プレミアリーグの古巣復帰か、残留か。それぞれの国のマスコミは、史上最大のビッグディールとなりそうなこのバトルの現状を、どう捉えているのでしょうか。

イタリアメディア「ガゼッタ・デロ・スポルト」の世界配信版「ガゼッタ・ワールド」は、「Manchester United and Real Madrid to formalise Pogba bid(マンチェスター・ユナイテッドとレアル・マドリードがポグバに正式オファー)」と題された記事のなかで、ポグバとマンチェスター・ユナイテッドが緊密につながっていると報道。「最終的に移籍するかどうかはポグバ自身の決断」としながらも、本人がクラブを出たいといえば、ユヴェントスは巨人たちのオークションによって値上がりすることを望むはずと主張しています。同じく「ポール・ポグバはマンチェスターに向かっている」と語ったのは、スペイン紙「アス」のジャーナリスト、ギエム・バラク氏。「レアル・マドリードのジダン監督とポグバは今月、話し合う機会をもったけど、マンチェスター・ユナイテッドはより多くのお金を払うよ」「来週、1億2000万ポンド(約156億円)のオファーがある」との指摘は、イタリアとベクトルは一致しています。

さらに、フランスの「レキップ」もマンチェスター・ユナイテッド推しです。こちらが示した金額はやや控えめで、移籍金は1億ポンド、ポグバの週給は25万ポンド(約3250万円、年棒換算で16億9000万円)。「ガゼッタ・ワールド」と同様に、イブラヒモヴィッチとムヒタリアンをプレミアリーグに送り出した代理人ミーノ・ライオラの存在が大きいとし、ポグバ自身はマンチェスター・ユナイテッドへの復帰に傾いていると伝えています。これが事実だとすれば、モウリーニョマジックか、今季3人めのライオラ催眠術成功か。チャンピオンズリーグ出場権を持たないクラブに、リーグアン得点王、ブンデスリーガアシスト王、世界一のセントラルMFが集まるとは前代未聞。ポグバを除けば移籍金もサラリーもさほど高くなく、世界一を獲り合った相手は欧州王者です。

とはいえ、マンチェスター・ユナイテッドといえども、150億円となると決して簡単ではないでしょう。彼らが史上最高額の移籍金を払えるのは、アディダスの巨額なスポンサーフィーやプレミアリーグのテレビ放映権料の恩恵ばかりが理由ではないはずです。最初の3人にさほどお金がかからなかったことに加えて、選手層が厚くて何人かを放出できるのもまた、大きいのではないでしょうか。

それにしても、イギリスメディア「ザ・サン」が報じている「ポグバ獲得で8人放出」はさすがにないでしょう。最も危ないのはロホ、シュナイデルラン、シュヴァインシュタイガー。将来性に疑問があるのはブリント、マタ、デパイ、ヤヌザイ…おや?何度数えても記事中には7人しかいませんが、気のせいでしょうか。モウリーニョ監督が22人でスカッドを構成すると語るこのコラムは、彼らの売却益をポグバ資金にまわす意向だといっています。イギリス、フランス、スペイン、イタリアと、関係各国のメディアが同じほうを向いているとなると、いかにもタブロイド紙が煽っている見出しでも、完全に無視することはできません。

「彼に対する敬意を欠いたことはない。むしろ逆だ。面と向かってちゃんといったからね。僕は出て行かなければいけないとわかったんだ。彼はあの有名なヘアドライヤーになった。イタリアは人種差別が激しいとか、サポーターはプレミアリーグと違うといわれたけど、問題はないと返したよ。チームメイトにネルソン・マンデラとあだ名を付けられた。あの監督に反対したからさ」(2013年5月、「フランス・フットボール」誌のポール・ポグバインタビューより)

「ライオラのせいで、ポグバとの契約延長交渉はめちゃくちゃになった」と憤っていたサー・アレックス・ファーガソンは、愛するクラブから150億円の移籍金と高額な手数料を取ろうとしているライオラ氏や、復帰希望と伝えられたポグバをどう思っているのでしょうか。サッカー史上最高額の移籍成立か、メディア総崩れのサプライズ着地か。マンチェスター・ユナイテッドサポーターとしては、決まっても決まらなくてもモヤモヤ感が残るお話で、マチュイディだったら無邪気に盛り上がれたのにという思いも少々あります。マタ、ブリント、バスティはいずれも好きな選手なので、「チームづくりのクセがすごいんじゃ!」とぼやきたくなる今日この頃ではありますが、おとなしく次のニュースを待つこととしましょう。その前に、ユーロ決勝ですね!

おもしろいと思っていただいた方だけで結構です。お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。どうぞよろしくお願いいたします!

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“ポグバがマンチェスター・ユナイテッドに史上最高150億円で復帰!?…各国メディア読み比べ!” への6件のフィードバック

  1. グローリーグローリー より:

    同じ代理人から3人続けての補強という今夏の補強の不可解な側面も、ポクバ獲得の為の布石だと考えるとある程度合点がいってしまうので不気味です。ポクバがこのままスターダムを駆け上がっていくのを指をくわえて見てるよりは買い戻してくれとは思いますが、代理人の私腹を肥やす為やCEOの実績作りの為に利用され望みもしない移籍を彼が強いられるなら、サポーターとしてはそのような姿は見たくないですね。また憶測でコメントしてしまって申し訳ないです。ただここまでライオラとズブズブな関係になってるって気持ち悪いんですよね。妄想の一つや二つしたくなりますよ

  2. まけれれ より:

    ユナイテッドが放出予定のメンバーを色んなチームが狙っていそうですね。
    アーセナルあたりはブリントなんか良さそうです

  3. M より:

    あえて言わせてもらおう!高い!正直この値段ではいらない!まっっったくいらない!ユーヴェで上手いことやってる方が良い選手だと思います。

  4. ワッザ より:

    自分も正直、この移籍金は高すぎると思います。まだマテュイディのほうがいいと思いますね。このくらいの移籍金だと、なかなかの選手2人は取れる気がします。

  5. おハム より:

    比較的レベルの低い選手が多いセリエ かつ ユーベの一員だからこそ活躍して感じはありますね。
    値段相応の価値は無いと思います。

  6. makoto より:

    グローリーグローリーさん>
    メンデスさんのように値段を釣り上げている印象はないので、今のところはそんなには気にならないですね。代理人の動きが目立ったとしても、3者にメリットがある形であれば、いいのではないかと思います。

    まけれれさん>
    ブリント、左SB起用ですかね。レフティが多い中盤となると、ジャカやウィルシャーとかぶり感があります。

    Mさん ワッザさん>
    わかります。クオリティ云々の前に、純粋に高いですよね。マチュイディのほうが無邪気に喜べます。

    おハムさん>
    チャンピオンズリーグやユーロを見ていると、掛け値なしに力がある選手だとは思いますが、クリスティアーノ・ロナウドやガレス・ベイル以上という値付けには抵抗があります。

コメントを残す