エンゴロ・カンテにチェルシー移籍合意報道!ナンパリス・メンディとの「マケレレ対決」に注目!
ジェイミー・ヴァーディのアーセナル移籍が話題になっていたときは、多分に残留を信じていたようにみえたレスターの指揮官も、エンゴロ・カンテについては既に覚悟を決めているかのような口ぶりでした。そしていよいよ、25歳のフランス代表MFは、プレミアリーグ王者を離れてチャンピオンズリーグ出場権を持たないクラブに居場所を変えることを決断したようです。フランス紙「レキップ」とイギリスの「ザ・サン」が、チェルシーがレスターならびにカンテ本人と移籍合意に達したと伝えています。カンテの契約解除金は2200万ポンド(約30億4000万円)といわれていましたが、5年契約を結ぶチェルシーが支払う額は2900万ポンド(約40億円)。直前に、中国スーパーリーグの上海上港が高額オファーで獲りにきたため、チェルシーは対抗しなければならなくなり、当初の想定よりも高い着地となるようです。
カンテが所属していたカーンは、2年前までリーグ・ドゥのクラブでした。2013-14シーズン、全試合出場でカーンのリーグ・アン昇格に貢献したカンテは、2014-15シーズンには37試合2ゴールという数字を残してレスターに移籍。プレミアリーグ初年度は、6節のストーク戦からレギュラーに定着し、持ち前の運動量を活かして相手のチャンスの芽をつぶしまくりました。タックル数、インターセプト成功数とも昨季プレミアリーグNo.1。レスターのプレミアリーグ制覇は、汗かき役の存在なくして成し得なかったでしょう。3月のWBA戦を除く全試合に出場した25歳の新戦力が、チームメイトが選ぶクラブMVPに輝いたのは、納得です。
素晴らしいシーズンを過ごしたカンテは、ユーロ2016という大舞台においても彼らしさを発揮しました。開幕のルーマニア戦では10.84kmを走破し、タックル3回、インターセプト5回はいずれもチームTOP。先読みの速さとポジショニングのセンスを活かし、4-3-3の中央として文句なしのプレイを披露しました。レアル・マドリードやユヴェントスの誘いを蹴り、昨季はプレミアリーグ10位に終わったチェルシーを選んだのは、クラブの熱意ゆえか、プレミアリーグの魅力か、あるいは熱血監督が決め手だったのか。イタリア代表のサッカーを見るにつけ、コンテ監督の戦略のなかでカンテが重要な位置を占めるであろうことは想像に難くありません。中央でマティッチと並ばれたら、やっかいです。来季のチェルシーが、ストークやセインツの下でシーズンを終えることはないでしょう。
レスターは、カンテ離脱を想定して既にナンパリス・メンディを確保しており、ショックはさほどないはずです。168センチのセントラルMFは、カンテ同様「マケレレ2世」と呼ばれるポジショニングに長けた選手ですが、攻撃力では前任者を凌駕するのではないでしょうか。フランスリーグ2部の無名選手から、たった2年でユーロ準優勝チームの主力に駆け上がったシンデレラと、各ユース年代の代表選手だったエリートという「2人のマケレレ」の勝負は、どちらに軍配が上がるのか。両者とも素晴らしい活躍を見せたら、勝者は2人をプレミアリーグに連れてきたレスターの名スカウト、スティーブ・ウォルシュ氏とラニエリ監督でしょう。イブラヒモヴィッチ、ムヒタリアンに続いて「チャンピオンズリーグに背を向けた男」が、スタンフォード・ブリッジでどんなプレイを見せてくれるのか。プレミアリーグ王者の堅牢な守備は、来季も高いクオリティをキープするのか。いずれも、注目です。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
カンテは確かにめちゃくちゃいい選手だけど、身長が、、、
俊敏性に欠けるマティッチをカンテがカバーし、高さに欠けるカンテをマティッチがカバーすると良い補完関係を築けそうです。
どんなフォーメーションでいくか分かりませんがこの2人+展開力、ラストパスの精度に秀でたセスクのトリオはプレミア随一ではないでしょうか。
あとはCBの補強が急務ですね。
カンテ残念です。彼が来てくれてたら隣にワニャマがいた頃のようにプレーできシュナイデルランがセインツ時代のフォームを取り戻してくれるのではと期待してましたがチェルシーが射止めたみたいですね。ただまだ公式発表がないので、この額だったらあと少し積んで横取りして欲しいなとゲスい事を考えてます笑
おハムさん>
あれだけ運動量があれば、いいんじゃないでしょうか。
あかさたなさん>
そうですね。CBは必須で、2トップあるいは4トップにするなら最前線も、ですね。
グローリーグローリーさん>
得がたい選手ですよね。確かに、シュナイデルランは元気になりそうだったのですが…。