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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ケガ人、出遅れ…前がいないアーセナルVS後ろがぎりぎりリヴァプール、開幕対決は大丈夫?

チェルシーは不出場、マンチェスター・ユナイテッドはグループリーグ敗退。トッテナム、リヴァプール、レスターはラウンド16止まりで、ファイナルに残ったのはアーセナルだけです。何の話かといえば、「プレミアリーグのトップクラブのエースストライカーが、ユーロ2016でどこまで残ったか」です。マンチェスター・シティのアグエロはコパ・アメリカのファイナリストですが、こちらの決勝は、ユーロのラウンド16と同じタイミングでした。7月10日までシーズンを終えられなかったストライカーは、オリヴィエ・ジルーただひとりです。

ヴェンゲル監督が、ユーロが始まる前にグラニト・ジャカを獲得し、ジェイミー・ヴァーディを押さえにいったのは、早期にチームに合流させて、できるだけいい状態でプレミアリーグ開幕を迎えたかったからでしょう。ところが、アーセナルはレスターのエースを口説けず、以来1ヵ月以上も沈黙。悩ましいことに、この間にエジル、ラムジー、コシールニー、ジルーがユーロで勝ち進み、アレクシス・サンチェスはコパ・アメリカの決勝で負傷してしまいました。ヴェンゲル監督が、ジルーやコシールニーに長期休養を許可するのはごもっともなのですが、ただでさえウェルベックがいないなか、ユーロ&コパ・アメリカ上位組がお休みとなると前線は不安です。イグアインはユヴェントスと合意が報じられ、ガナーズ大好きシソコはドルトムントがチェック。アーセナルが注目する選手には他クラブの名前が続々と挙がっており、モラタ、ドラクスラー、ラカゼットは残留するといわれています。このうえ、代理人である奥様が「インテルは売りたがっている」と語ったマウロ・イカルディを逃そうものなら、羽生さんでも投了するのではないでしょうか。

チェルシーはバチュアイ、トッテナムはフィンセント・ヤンセン。絶対的なエースがいるロンドンのライバルがストライカー獲得に成功しているなかで、アーセナルは未だ朗報なし。開幕戦のピッチには、誰がいるのでしょうか。トップにウォルコット、2列めにカソルラ、イオビ、ジョエル・キャンベルなどといった「安心してください。頭数足りてますから」的なスタメンを見せられようものなら、グーナーはドン引きでしょう。よりによって、今季のプレミアリーグは開幕戦がリヴァプール、2戦めがレスターという強烈な日程です。アーセナルVSリヴァプールという素晴らしいカードは、両者ベストメンバーを期待したいのですが…。前が不安なアーセナルに対して、リヴァプールのほうも怪しくなってきました。

コロ・トゥレ、シュクルテルがチームを去ったリヴァプールは、ジョーダン・アイブのボーンマス移籍も決まりました。昨季プレミアリーグで1ゴールしか挙げられず、クロップ監督就任以降もパッとしなかった20歳のサイドアタッカーにとって、強力なライバルがいないエディ・ハウ監督のチームへの移籍は、ひと皮むけるチャンスです。リヴァプールにしてみれば、生え抜きの若いイングランド人選手の放出には悩ましさがつきまとうものの、1500万ポンド(約20億7000万円)という魅力的なオファーならOKというジャッジなのでしょう。既にロシター、ティシェイラ、ジェローム・シンクレアを売りさばき、ベンテケやバロテッリの処遇を考えなければならない前線充実のリヴァプールですが、こちらは2人のベテランCBがいなくなった最終ラインにひびが入ったようです。

10ヵ月の長期離脱からようやく戻ってきたジョー・ゴメスが、アキレス腱を痛めてリタイア。ドーピングの疑いが晴れたサコも同じところを痛めており、プレミアリーグ開幕には間に合わないと報じられています。彼らを引くと、元気なCBはマティプとデヤン・ロブレン、備えあればのルーカス。レッズも日程の厳しさでは負けておらず、開幕アーセナル、3節トッテナム、4節レスターです。ここまでスムーズに補強を進めていただけに、出遅れは何としても避けたいところです。

クロップ監督のほうは、これ以上ケガ人が出ないことを祈るしかありませんが、移籍市場で突っ張っているようには見えないヴェンゲル監督には「殿、そろそろご英断を」と申し上げたくなります。毎年とにかく楽しみなアーセナルVSリヴァプールですので、「満身創痍同士の開幕戦」というホラーだけは、ぜひ回避していただきたく、あらためましてよろしくお願いいたします。

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“ケガ人、出遅れ…前がいないアーセナルVS後ろがぎりぎりリヴァプール、開幕対決は大丈夫?” への12件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    嫌なニュースが入ってきましたね。CBの枚数が少ない問題がまたしても噴出。ここはコロを再契約でルーカスも備えあれば、、、の視点で残留といって欲しい個人の思いでもあります。このカードは毎試合面白いので是非充実したメンツで戦って欲しいですね。

  2. ジウベルト より:

    多分ベンゲルさんはサノゴも頭数に入れてますね。マラドーナが裏切者、殴ってやる発言のイカルディだけは勘弁してほしいです。
    ガナーズは、これからのヘイデンをニューカッスルに売ってしまうし、このままじゃ開幕はガブリエウとメルティ、CBもぎりぎりですよ。

  3. まけれれ より:

    アーセナルに関しては、前はアクポム、後ろはチェンバースも計算に入ってるかも知れないですね(笑)。イグアインかイカルディ来ないかなー。

  4. おハム より:

    現地の方からバッカがアーセナルに横取りされたと聞きました。

  5. おハム より:

    現地の方からバッカがアーセナルに横取りされたと聞きました。

  6. イングランド より:

    まだまだルーニーはストライカーです

  7. プレミアリーグ大好き! より:

    ナポリはイグアインがユベントス移籍濃厚だから
    イグアインマネーでイカルディとバッカどちらか抑えるみたいですでに話してるみたいです。

  8. queen より:

    有名どころはもうあきらめるとして、スリマニが可能性があると、某雑誌で見かけたのですが、どうでしょうかね。アクポンが未知数であることを考えると、獲って欲しいのですが・・・

  9. 凹んで より:

    エジル、サンチェス、チェフと毎年必ず1人はワールドクラスを獲得してきたのですが、それも今年で終わりでしょうか…。今いる選手たちを信頼してるとベンゲルは言うのでしょうが、その選手たちが優勝のために補強を望んでいると思うのですが…。

  10. K より:

    レッズの課題は3列目の質が皆どんぐりな事とSBとCBの控えくらいで戦力が揃ってきました。3列目はエジャリアとアーノルドとグルイッチといった将来に期待出来るメンツは居るのですが、CBとSBが苦しいですね。
    アーセナルはホームグロウン枠に余裕が少なかったので舵取りは難しそうです。レッズも出て行く噂がホームグロウン選手ばかりに集中してるので舵取りは同じく難しいですが…

  11. ガナユ より:

    アーセナルはストライカー取れないならファン・ペルシー取るしかない気がして来ました。トルコでは不遇でしたが決定力はまだ錆び付いてないはず

  12. makoto より:

    Mackiさん>
    さらなるケガ人が出なければいいですね。マティプとロブレンなら楽しみです。

    ジウベルトさん>
    どこに狙いを定めているのか見えないですね。CB、心配です。

    まけれれさん>
    期待したいのはイグアインかルカクです。それぞれ違う理由で難しそうですが。

    おハムさん>
    そうなんですか?ナポリの公式ラジオがアーセナルはイグアインだといってまして、イタリアは相変わらず絶好調だなあと思っていたところです。

    イングランドさん>
    中盤でどこまでやれるかも見てみたいです。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    なるほど。それはありそうなお話ですね。

    queenさん>
    仲間がいるリラックス効果を期待して、マフレズとセットで獲る、などいかがでしょう。

    凹んでさん>
    そうですよね。エジルさんやコシールニーさんはがっかりしそうですね。

    Kさん>
    マティプ、ロブレン、サコ、ジョー・ゴメスの4人体制は悪くないのでは?と思っていたのですが…。

    ガナユさん>
    ありですね。トルコではスタメンは減ったものの、大爆発でシーズンを締めてますしね。

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