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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ジョレンテ、マンジュキッチ…プレミアリーグのストライカー争奪戦は、いよいよ大詰め!?

バフェティンビ・ゴミスを諦めようとしているスウォンジー、競争が厳しいプレミアリーグを戦うには駒が足りないと指揮官が語るウェストハム、グラツィアーノ・ペッレとマネが抜けたサウサンプトン、得点力不足が課題のストーク、ウェルベックが長期離脱のアーセナル。ストライカー獲得を熱望している5つのクラブに、それぞれ新しいニュースがあります。いちばん確度が高そうなのは、スウォンジーでしょうか。スペイン紙が報じたのは、セビージャのストライカー、フェルナンド・ジョレンテのレンタル移籍。ビルバオとユヴェントスでゴールを量産した31歳の元スペイン代表なら、プレミアリーグ開幕からの4連続ゴールでぱったり止まったゴミスの二の舞にはならないでしょう。昨季は公式戦36試合7ゴール、リーガ・エスパニョーラでは23試合4ゴールという不本意な数字に終わりましたが、フィジカルが強く上背があるターゲットマンは、プレミアリーグにはフィットしそうです。2015-16シーズンは下から5番めの42ゴールで終わったスウォンジーが、ゴールへの道筋をより明確にできれば、残留どころかTOP10フィニッシュまで見えてきます。

スワンズのヒュー・ジェンキンス会長の鼻息は荒く、ジョレンテに加えてもうひとり、ストライカーを獲得するとのこと。「ザ・サン」は1000万ポンドでレスターのレオナルド・ウジョア狙いと伝えていますが、ラニエリ監督は「報道は憶測」と真っ向から否定。ウジョア本人も、地元紙「レスター・マーキュリー」で、「いいグループにいられてハッピー。すべての試合で先発出場できればいいけど、無理なら自分らしく貢献したい。チームを助けたいんだ」と語っており、彼らを悩ませるようなレベルのオファーを出せなければ実現は難しそうです。

威勢がいいスウォンジーに対して、苦戦続きのロンドンのクラブは引き気味です。バチュアイ、ベンテケ、ラカゼット、バッカに振られ続けたウェストハムと、ジェイミー・ヴァーディとラカゼットに断られたアーセナル。ビリッチ監督が「ストライカーに大金はかけられないが、もう1~2枚獲れなければ今のプレミアリーグを戦うチームとして充分ではない」と語れば、アーセナルのイヴァン・ガジディスCEOもまた「移籍市場で大きな過ちを犯すわけにはいかない。慎重に吟味して、事を進めなければならない」とディフェンシブなコメントを残しています。イグアイン獲得を画策していたとまでいわれていたガナーズは、ラカゼットの失敗でトーンダウンしたのか、あるいはCBのムスタフィ優先と方向転換したのか。ジャカ、ヴァーディと快調に話を進めていた頃とは、明らかに雰囲気が変わっています。

大物を獲り損ね、堅実モードに転じた両者が狙うのは、ユヴェントスのマリオ・マンジュキッチ。「ガゼッタ・ワールド」は、イグアインの加入でディバラに続く3番手となるクロアチア代表FWについて、2000万ユーロ(約23億2000万円)も払えばいけるのではないかといっています。セリエAでは27試合10ゴールとまずまずの数字を残しており、欧州で戦った経験が豊富なのもセールスポイント。30歳の今が、プレミアリーグという新しいチャレンジができる最後のチャンスでしょう。腰を引きつつ戦うロンドンダービーは、どちらが勝つのでしょうか。ここまできて、「両者シュートをダフってスコアレスドロー」などとならないことを祈ります。

「トークスポーツ」のインタビューに、サイド・ベラヒーノを獲得したいと答えたのはストークのピーター・コーツ会長。昨季は3年連続の9位でシーズンを締めたものの、得点41は16位。得失点差マイナス14は、ぎりぎりでプレミアリーグ残留を決めたサンダーランドと同じです。このたび残留を発表したアルナウトヴィッチがチームトップの11ゴール、2位はボージャン・クルキッチの7ゴール。ホセルやディウフがパッとしなかったストークには、決定力が高いストライカーが必要です。「BBC」は、既に2000万ポンド(約27億6000万円)でオファーしたと伝えており、WBAがこれを呑むかどうかが注目されています。1年前にトッテナム移籍が破談となり、モチベーションを落としていたベラヒーノは、次のシーズンこそはプレミアリーグ4ゴールで終わるわけにはいきません。

「ザ・サン」が、サウサンプトンがバルセロナのクリスティアン・テージョをリストアップしていると報じましたが、こちらはペッレの後釜というよりマネの穴埋めでしょう。ストライカーが足りないなかで、最前線の3人が凄すぎて有力選手に尻込みされ続けているバルサは、MSNのバックアッパーとしてテージョを残すのか、アヨゼ・ペレスあたりを獲得してテージョはセインツに貸し出すのか。さあ、これらの話はどこまで決まるのでしょうか。ストライカー争奪戦は、いよいよ大詰めです。(マリオ・マンジュキッチ 写真著作者/Carlos Delgado)

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“ジョレンテ、マンジュキッチ…プレミアリーグのストライカー争奪戦は、いよいよ大詰め!?” への5件のフィードバック

  1. por より:

    ベンテケ・ボニー・レミーなんかは実績あっていいと思うのですが噂ないですね。
    ベンテケはスウォンジーだと思っていたのですが…

  2. おハム より:

    カレリをバルサと競合、マンジュキッチをアーセナルと、加えてベンイェダーをレスターと競合、FWが欲しいです。
    キャロルがいなくなったら20以下しかFWいません

  3. リバサポ より:

    マンジュなんて、アーセナルにいないファイタータイプで、同じ感じのサンチェスと相性良さそうですけどね。とはいえ、ハムに行ったら行ったでメチャクチャどハマりしそうで、怖いですが。

  4. シェバ より:

    30歳とはいえこの価格ならマンジュキッチはお買い得ではないでしょうか?

    アーセナルはマンジュキッチに狙っても良いと思うんですがどうでしょう?

  5. makoto より:

    porさん>
    ベンテケは、クリスタル・パレスとの件で高いイメージがついちゃったのかもしれませんね。ボニーとレミーはあってもいいですよね。

    おハムさん>
    獲れないですねぇ。CL出場クラブとの戦いは厳しそうです。

    リバサポさん>
    アーセナルなら活躍しそうですよね。点取り屋タイプがほしいので、ありだと思います。

    シェバさん>
    私もそう思います。チチャリートもありだと思ってました。

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