ルカクもジョン・ストーンズも移籍!?「3年めも主力離脱」濃厚のクーマン監督は逆襲できるか?
マンチェスター・シティが5000万ポンド(約67億5000万円)を支払って完了と目されていたジョン・ストーンズの移籍話は、ここにきて雲行きが変わっているようです。「ESPN」は、「Man City make Everton final offer of £40 million for John Stones(マン・シティはエヴァートンに対して、ジョン・ストーンズ獲得のための最終オファー4000万ポンドを提示)」と伝えており、これで決着しなければマンチェスター・シティはイングランド代表CBを諦めるとのこと。ジョン・ストーンズ本人はエティハド行きを望んでおり、エヴァートンが新しいCBを探し始めたのをみて、マン・シティは移籍金の額を下げても決まると踏んだのかもしれません。この攻防は、限りなく4000万に近い額で着地するのではないでしょうか。というのは、同様にチェルシー復帰に気持ちが傾いたロメウ・ルカクが、エヴァートンが設定した値段より安く決まりそうだからです。
「デイリー・ミラー」は、チェルシーが提示したルカクの買い戻し金5700万ポンド(約77億円)をエヴァートンが受ける見通しと伝えています。ルカクは非売品とばかりに、7500万ポンド(約101億円)という途方もないタグを貼っていたエヴァートンが、ルカクの希望を勘案して譲歩したとのこと。プレミアリーグ30試合出場が昨季しかなく、しかもいい出来とはいえなかったジョン・ストーンズがイングランド人史上最高額というのには違和感があったのですが、3年間でプレミアリーグ44ゴールのルカクの100億円も、「売らない」というメッセージとはいえ、さすがに高いと思っておりました。2人の移籍金額は、いずれも妥当なラインに近づいているようです。両方決まれば、手に入れた1億ポンドでエヴァートンがどんな補強をするのかに興味は移ります。レスターから獲得したスカウトの第一人者、スティ-ヴ・ウォルシュフットボールディレクターの出番がいよいよやってまいりました。
サウサンプトンのGKステケレンブルクしか、めぼしい新戦力獲得がなかったエヴァートンは、ウォルシュFD入団記念第1号として、スウォンジーのCBアシュリー・ウィリアムズに白羽の矢を立てたようです。ユーロ2016でウェールズ代表のキャプテンとして最終ラインを統率したCBは、ベスト4進出で一気に知名度が上がりました。「デイリー・ミラー」と「ウェールズオンライン」は、移籍金1000万ポンド(約13億5000万円)で合意したと報道。ウェールズのメディアは、「Everton line up £10m move for Swansea City captain Ashley Williams to replace John Stones(エヴァートンは、1000万ポンドでスウォンジーの主将アシュリー・ウィリアムズをジョン・ストーンズの代役としてラインナップ)」と、22歳のCBの後釜であると明言しています。ストーンズ離脱となれば、プレミアリーグを知るCBがジャギエルカとフネス・モリしかいなくなるエヴァートンにとって、31歳のベテランは即戦力採用です。
ファハド・モシリ氏が株主となり、大型補強を仕掛けるはずと注目されていたエヴァートンは、マタ、シュナイデルラン、グラツィアーノ・ペッレなどプレミアリーグで活躍する選手の獲得が噂されながらも、話は進まず。3000万ポンドを用意と報じられたウィリアム・カルバーリョは、多くのビッグクラブが頓挫した難関案件で、簡単にはまとまらないでしょう。最近のポジティブなニュースは、ナポリとの話が破談となった後、3000万ユーロのオファーを出してクラブ間合意したといわれるヴィツェルです。クーマン監督が獲得を熱望しているといわれるベルギー代表MFを獲れれば、中盤が一気に締まります。ストライカー、CBをもうひとりと、中盤の真ん中でプレイできる選手を獲れれば、プレミアリーグ11位に終わった昨季の二の舞を回避できそうなのですが…。市場には大物は残っていない感がありますが、何しろウォルシュFDです。レスターのカンテや岡崎慎司のようなサプライズ補強を楽しみにしたいと思います。
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