ジョレンテ、ジロポジ、マルロス・モレノ…プレミアリーグは獲得決定ラッシュ!
スウォンジーのジョレンテ獲得で、アンドレ・アイェウのウェストハム移籍の動きが加速すると思われます。エネル・バレンシアとアンディ・キャロルを超えるクオリティを最前線に足したいハマーズは、バッカやラカゼットなど欧州トップクラスに声をかけて断られ続けていましたが、プレミアリーグ初年度で34試合12ゴールという数字を残したガーナ代表を2000万ポンド(約26億6000万円)で獲れれば納得でしょう。本人はロンドン行きを承諾しており、スワンズとしても、フリーで獲得した選手にこの値段がつくなら申し分ありません。週明けには、こちらの話もFIXする可能性大です。
そして次の一報は、北からです。アラダイス監督のイングランド代表行きを受けて、モイーズ監督を後釜に据えたサンダーランドがようやく動き出しました。チェルシー入団当初から、当時のモウリーニョ監督に戦力としてカウントされなかったCBパピ・ジロボジは、コンテ監督の新チームにも居場所がなかったようです。ナントから270万ポンドで買った選手を800万ポンド(約10億6000万円)で引き取ってもらえるなら、チェルシーとしては渡りに船。ウェズ・ブラウンがチームを離れ、最終ラインを安定させたいサンダーランドにとっては、最初に埋めたいポジションです。昨季はキャピタルワンカップで数分間ピッチを触っただけで、ブレーメンにレンタルされていたセネガル代表DFは、今度こそプレミアリーグデビューを果たせるでしょうか。
獲得決定3人めは、アーセナル。ナイジェリアのダイヤモンド・アカデミーに所属するU-20代表ケレチ・ヌワカリは、昨年チリで開催されたU-17ワールドカップでナイジェリアの優勝に貢献し、大会MVPに輝いた期待のアタッカー。18歳に移籍金推定300万ポンド(約4億円)は、将来のための布石でしょう。マンチェスター・シティのイヘアナチョとよく似たキャリアを辿るヌワカリは、プレミアリーグで先輩同様に存在感を発揮できるでしょうか。イオビ、アクポム、ビエリク、ゼラレム、ジェフ・ レーヌ=アデレードなど優秀な若手が揃うガナーズで、初年度から頭角を表すとすれば相当な逸材ですが、今季は他クラブにレンタルに出されるかもしれません。懸案のストライカーとCBがなかなか決まらず、グーナーのみなさんはやきもきしているところだと思われますが、これはこれでいいお話です。
若手といえば、マンチェスター・シティも負けていません。サネ、ガブリエウ・ジェズスに続くマルロス・モレノの獲得は、5日で3人のハイペースです。南米王者のアトレティコ・ナシオナルでプレイしていた19歳のコロンビア人ストライカーは、昨季のコパ・リベルタドーレスで3試合3ゴールとブレイク。左サイドを本拠地としながら、前線ならどこでもこなす器用さがあり、3月のウルグアイ戦でフル代表デビューも果たしています。
インタビューに応えたモレノは、「ビッグクラブの一員になれたことを喜んでいる。ペップ・グアルディオラは、世界最高の監督のひとりだ。若い選手を戦術的にも技術的にも成長させられる監督の下でプレーできるのは、とてもうれしい」と語っており、他の新戦力たちと同様に指揮官の存在が大きな魅力だったようです。マン・シティの公式サイトによると、「南米で最も才能がある若手」「セルヒオ・アグエロ、アレクシス・サンチェス、ネイマール以来の熱狂を起こせる」「コロンビア代表のレジェンド、ファウスティーノ・アスプリージャに匹敵する」などと高く評価されている選手で、今季プレミアリーグで早くもそのプレイを観られるかもしれません。
若手、中堅、ベテラン、ポジションもさまざま。ここに名前が挙がったのは、楽しみな選手ばかりです。本日夜、レスターとマンチェスター・ユナイテッドが激突するコミュニティシールドが開催され、プレミアリーグは開幕に向けて、いよいよカウントダウンが始まります。
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