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まさかジョー・ハートまで…⁉ボラシェ獲得のエヴァートンが、虎視眈々と狙う3人の即戦力!

プレミアリーグが開幕し、移籍市場締め切りまで残り2週間。アーセナル、チェルシー、エヴァートン、サンダーランド、ハル・シティなど、ほしいパーツが揃っていないチームは、最後の最後まで動き続けるでしょう。土曜日のゲームでトッテナム相手にドロースタートとなったエヴァートンが、昨日、新戦力獲得を発表しました。クリスタル・パレスのMFヤニック・ボラシェは、以前からマージーサイド入りが噂になっていましたが、今週末のWBA戦からクーマン監督の下でプレイすることになりました。

2012-13シーズン、クリスタル・パレスのトップリーグ昇格に貢献したボラシェは、以来3季のプレミアリーグで89試合9ゴールと活躍。独特のリズムとスピードが特徴のドリブルは、勢いに乗ると誰も止められません。エヴァートンは、ミララス、アーロン・レノンなど素晴らしいサイドアタッカーが多いクラブですが、ボラシェはレギュラーに定着するのではないでしょうか。「スカイスポーツ」「BBC」が、移籍金は推定2500万ポンド(約32億5000万円)と報じていますが、ロメウ・ルカクのクラブレコードに迫る高額の移籍金は、ベンチで出番を待つ選手にかける金額ではありません。

「エヴァートンのユニフォームを着ることができるのが楽しみだ。このクラブは偉大だ。長年対戦してきたから、僕はその意味をよく理解している。今回の移籍はお金のためではなく、クラブの野心や将来性を見て決めたんだ。心からこのクラブでプレイしたいと思っており、世界的なプレーヤーだったロナルド・クーマン監督から多くのことを学べることを楽しみにしている」(ヤニック・ボラシェ)

アシュリー・ウイリアムズ、グイェ、ボラシェが加わったクラブに足りないのは、出ていくと噂のロメウ・ルカクの後釜と、まだ層が薄いCBでしょう。クーマン監督が、サウサンプトンのポルトガル代表CBジョゼ・フォンテを狙っているという話がにわかにクローズアップされています。2010年から6シーズンに渡ってセインツの最終ラインを支えてきた素晴らしい選手ですが、「32歳のベテランでチームのキャプテン」というキャラクターは、先頃獲得した31歳のウェールズ代表主将アシュリー・ウイリアムズと完全にかぶります。ご本人はセインツ退団を決めているといわれ、プレミアリーグでは監督がポルトガル人のマンチェスター・ユナイテッドが手を挙げていると報じられていますが、エヴァートンは本気でベテランを獲りにいくのでしょうか。ジャギエルカ、レイトン・ベインズと高齢の選手が多いDF陣に、わざわざ30代を2人も突っ込まなくても…と、他人事ながらハラハラしてしまいます。

そしてまた、気になるルカクの去就ですが、エヴァートンの新ストライカーが決まれば、ベルギー代表のストライカーはチェルシー復帰となりそうな雲行きです。クーマン監督が狙っているといわれているのは、ペップ・グアルディオラの構想外と「ザ・サン」が報じたウィルフリード・ボニーです。スウォンジーで過ごした1年半で、プレミアリーグ54試合26ゴールという数字を残したコートジボアール代表FWは、マンチェスター・シティでの1年半は6ゴールと完全に停滞。1550万ポンド(約20億2000万円)といわれる移籍金はルカクの1/4~1/5で、金額がネックになることはないはずです。

エヴァートンはペップのGK選びにも注視しているようで、開幕戦のカバジェロ先発、デア・シュテーゲンやブラボ獲得報道などから居場所を失うと噂されているジョー・ハートにもオファーを準備しているとのこと。レスターで岡崎慎司やカンテを獲得した敏腕スカウト、スティーブ・ウォルシュFDが入団したチームとは思えない大物狙いではありますが、名前が挙がったCB、FW、GKが全員獲れたら、チャンピオンズリーグ出場権狙いも現実的な目標となります。移籍市場後半戦の主役は、プレミアリーグ優勝をめざすトップクラブではなく、野心あふれるクーマン監督のチームとなるのかもしれません。(ヤニック・ボラシェ 写真著作者/Yannick34)

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