大物は来るか?不振選手&チームの巻き返し策は?プレミアリーグ・冬の移籍市場プレビュー
プレミアリーグ上位で活発に動きそうなのは、マンチェスター勢、チェルシー、リヴァプールです。6位と苦戦中のマンチェスター・ユナイテッドは、「モウリーニョ・デトックス」が作動する可能性があります。複数紙が報じている放出候補をまとめると、デパイ、シュナイデルラン、シュヴァインシュタイガー、ダルミアン、ロホ。「リヴァプール・エコー」は、エヴァートンとトッテナムがデパイを争うと報じており、最も移籍する可能性が高いのは7番だと思われます。
高額移籍のゴシップに名前を使われやすいクラブゆえ、パイェやハメス・ロドリゲス獲得という話が出回ってはいるものの、マタ、ムヒタリアン、ラシュフォード、リンガード、ルーニー、ズラタンと駒が揃っている前線に、大物獲得はないのではないでしょうか。獲るとすれば、フィジカルが強いアンカーか、指揮官が満足しているとは思えない最終ラインか。セインツのフォンテとファン・ダイク、ベンフィカのリンデロフ、ローマのリュティガーなどからひとりでも補強できれば、ようやく使われ始めたロホの居場所はなくなりそうです。中盤の底は、シュナイデルランをうまく活かせないかと期待しているのですが、以前に噂があったモナコのバカヨコなど守備力が高いMFを連れて来れれば、ファン・ハール時代の戦力は整理されてしまうでしょう。
ダニー・イングスとスタリッジの負傷で前が手薄になったリヴァプールは、アフリカ・ネーションズカップでマネもチームを離れるため、サイドアタッカー獲得は必須です。さらに、スタリッジに未来の姿を見出せなければ、ルーカス・アラリオやイザックに加えてチチャリートの名前まで挙がっているストライカー獲得もあるかもしれません。ドルトムント時代から、ビッグネームよりも見どころのある無名選手を育てるほうを選んできたクロップ監督は、プレミアリーグファンをうならせるシブい選手を探してきそうです。PSVのナルシン、ボカのパボン、アンデルレヒトのテオドルチュクらの話が進む兆しがあれば、プレイぶりをチェックしてみようと考えています。
マンチェスター・シティは、さらなる「ペップ化」を促進するのでしょうか。プレミアリーグで5戦連続出場となったヤヤが冬に出ていくことはなさそうですが、補強ポイントは「CBにもまわせるMF」でしょう。ギュンドアンが重傷を負い、デルフはまだ使えず、フェルナンドでは心もとないポジションは、フェルナンジーニョがいなくなると明らかにクオリティが下がります。ラームやダヴィド・アラバ、ハビ・マルティネスのような起用ができるMFが加われば、守備のリスクを解消しつつ、攻撃の幅を広げることができそうです。チェルシーは夏に獲り損ねたCBとアタッカー狙いでしょうか。アーセナルについては、ザルツブルクの超新星DFダヨ・ウパメカノと大ブレイク中のアンドレ・シルヴァが1月のターゲットと「スカイスポーツ」が報じておりましたが、DFはともかく前はいかないと思います。ウェルベック、ジルー、アレクシス・サンチェス、ルーカス・ぺレスと4枚もいれば、プレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグは充分まかなえます。
このほか、気になっているのは「爆買い中国の動向」「くすぶり先生」「ウェストハム」です。メッシやアレクシス・サンチェスまで候補といわれている大盤振る舞いの中国スーパーリーグは、ラミレスやペッレよりもさらに上をめざすのでしょうか。アレクシス・サンチェスは河北華夏幸福が週給50万ポンド、オスカルは上海上港が40万ポンド、セスクは上海申花。「BBC」のゴシップ欄には中国のクラブ名が咲き乱れていますが、マンチェスター・ユナイテッドで余剰戦力とされている選手も含め、何人かは出場機会とギャラを求めて極東に渡るのでしょう。私が秘かに「くすぶり先生」と名付けているのは、シュヴァインシュタイガー、オスカル、ママドゥ・サコ、ドビュッシーなど、「戦力外扱いとなった元主力&ベテラン」です。チームに1~2人は、指揮官の構想から外れてしまう選手が出てしまうものですが、彼らはまだまだやれるはず。「しくじり先生」のエンディングのような華麗な巻き返し、ハッピーエンドを期待しています。
これらに加えて降格候補も動くはずで、この冬のプレミアリーグもまた、ビッグマネーが飛び交うことになりそうです。私がマークしているチームは、リヴァプールとチェルシーです。前者はアタッカー獲得、後者はブラジル人選手やセスクの去就と、選手層の厚みをどう創るかです。年明けに向けてテンションが上がっていくであろう現地紙の情報を、その玉石混交具合も愉しみながら、引き続きチェックしてまいります。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
リクエストに応える形で記事を掲載して頂き,ありがとうございます。記事を踏まえた上で,自分の注目はファン・ダイクの動向です。彼とフォンテがいるからこそセインツは上位フィニッシュを続けられるのだと,監督交代によってより感じました。バカヨコと共にユナイテッドへなどとなったら,後半戦のユナイテッドは脅威です。
シティに関しては,フィットしそうな選手でパッと浮かんだのがマティアス・ギンターです。複雑怪奇なトゥヘルの戦術に対応した彼は,ドルトムントでは絶対的な存在ではないので多少の金を積めば獲得できそうです。
チェルシーとリバプールに関しては主さんの言うような世界的には無名な若手・中堅を獲得してチームを飛躍的に向上させそうです。
最後に,アーセナルですが…全然読めないです。ウパメカノは初めて聞きましたが,調べてみると面白そうな選手ですね。センターバックとしてはムスタフィに近く,ボランチとしてはコクランに近そうですね。獲得即フィットみたいな夢物語を見せてくれそうです。冬の市場では,モンレアルのような実力者を取る時もあったので,意外とパイェを取りにいきそうな気もするんですよね。サンチェスのトップが当たったおかげで,ワイドは若手ドリブラーと点取り屋タイプの中堅と戦力的な多様性があまりないように思えます。また,プランBのジルーの高さを100%活かしきるのは彼のような気がします。
パイェとしては30目前,降格しかかっているチームに居るべき選手ではないですよね。国内外で欧州カップ戦を戦うチームに移籍する可能性は高いと思います。PSGあたりもパイェにアタックしそうなんで彼にも注目です。
大変参考になりました。移籍市場の動向に変化がありましたら,また記事にして頂きたいです。負担にならない範囲で構いませんので。長文失礼しました。
いつも楽しく拝見しております。
ユナイテッドファンとしては、主力級LSBとバレンシアのバックアップを獲得してほしいなあ、と思います。ダルミアンでは攻守において物足りない感があります。
それとPJの怪我とロホの赤紙を見越してCBの補強を、、、笑
マンU、シュナイデルランを出してしまうのはもったいないと思います。チャンスときっかけさえ掴めば、セインツ時代の輝きを取り戻せるのではと期待してます。彼は守備力に加え、パスセンスもあると思うので。
ガナーズではドビュッシーに加え、延長契約が難航していて起用法に不満なギブスのプレミア中堅クラブへの移籍がもしかするとありそうです。万が一、そうなった場合には、ジャカの同郷且つ親友のスイス代表リカルド ロドリゲスに是非ともアタックして欲しいです!モンレアルもベテランになって来ているのと、ギブスも気がついたら今や中堅選手です。
彼の母親はチリ人で、182センチと大柄な上、スピードが有るので、ジャカに加えサンチェスとの左サイドでのコンビネーションを妄想したくなります!それにベジェリン、ロドリゲスの両サイドバックとなれば、サイドの破壊力が格段に上がると思います!この冬に動きがなかったとしても、ガナーズの左サイドバックは重点強化ポイントなので、夏までには何か動きがあるではないでしょうか。
ゴシップネタではエジルの契約延長、残留の切り札としてドイツ代表の親友にして、ロドリゲスと同じヴォルフスブルクのドラクスラー獲得の噂がありますね。
今、ウイングは充実しているのでチェンバレンの放出等がない限り、今のスタッツには残留ながら必要ないのかと思っています。ベンゲルさんはドレクスラー大好きなので、どうなることやらわかりませんが。自分はロドリゲス押しです。
新参さん>
ギンターはおもしろそうですね。モウリーニョさんはファン・ダイクかフォンテ、ガナーズは青田買いではないかとみています。
空気さん>
左はルーク・ショーとブリントでいいかなと思います。CBは、来季以降の布陣を見据えてもうひとりいてもいいですね。
ヤンガナ大好き!さん>
リカルド・ロドリゲスはいいですね。前は獲らないのではないでしょうか。ウェルベックという「大型補強」がありますし。