イヴァノヴィッチとベゴヴィッチは出る?残る?デッドラインデーは、チェルシーに要注意!
ただしひとつだけ、プレミアリーグ首位クラブは、ライバルたちと事情が違うようです。マーケットが再開して間もなく、5200万ポンド(約75億円)という巨額の移籍金でオスカルを上海上港に譲ったチェルシーは、ミケルも同じ中国スーパーリーグの天津泰達に持っていかれました。爆買い攻勢に対して、「これで終わってほしい」と語っていたコンテ監督ですが、さらに2人がチームを離れるのではないかといわれています。6節のアーセナル戦以降、プレミアリーグ16試合の出場時間が50分に満たないイヴァノヴィッチと、カップ戦でしかピッチを踏めないGKベゴヴィッチ。レギュラーを固定して戦うコンテ監督は、その副作用ともいうべき控え選手の離脱を容認するしかなさそうです。
「ロンドン・イブニング・スタンダード」が、イヴァノヴィッチにゼニトやレスターが興味ありと書いた後、日曜日の「デイリー・メール」は本命ゼニト、契約は3年半で結論はすぐにでも出ると報じました。9年の長きにわたりチェルシーに在籍し、国内のすべてのタイトルとチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ優勝をもたらしたDFは、プレミアリーグ261試合22ゴールという輝かしいレコードを残してロシアに旅立つ可能性が高まっています。現地では「コンテ監督の3-4-3にフィットしなかった」という評価もあるようですが、本人がトップフォームではなかったことに加え、ヴィクター・モーゼスとアスピリクエタがはまり過ぎたという表現のほうがぴったりではないでしょうか。
とはいえ、ズマの負傷が癒え、ペドロやウィリアンを一列下げることもできるチームで、イヴァノヴィッチの出番が格段に増えることはなさそうです。ロシアのクラブで主力を張れるのであれば、今が潮時なのかもしれません。コンテ監督は、「このような状況では、選手は家族のためにベストな選択をしなければならない。多くの試合に出て勝利をもたらしたイヴァンは、チェルシーでのキャリアをリスペクトされるべきだ。私たちは、あらゆる決定を尊重しなければならない」と語っており、ジャッジはレジェンドに委ねられています。
「僕の将来は、これからの2日で決まる。最終的にはクラブが決めることだけど、僕は試合に出たい。監督とクラブをリスペクトしてるので、試合に出られなければチームをサポートするけど、今はとにかくプレイしたいんだ」。クルトワにアクシデントがなければプレミアリーグには出られないベゴヴィッチは、「ロンドン・イブニング・スタンダード」に移籍したいと表明。行き先は、1週間前に1000万ポンド(約14億4000万円)のオファーを提示したといわれるボーンマスでしょうか。この話を受けて、「チェルシーは、後釜を見つけたらベゴヴィッチを諦める」と読んだメディアは、後任予想を始めています。
セヴィージャで控えに甘んじている元パリ・サンジェルマンのシリグ、エスパニョールのベテランGKディエゴ・ロペス、セルティックのクレイグ・ゴードン。「スカイスポーツ」は、ゴードンへの最初のオファーを拒否されたチェルシーが、400万ポンド(約5億8000万円)で再チャレンジしていると伝えています。シリグ以外は正守護神で、この時期の獲得は難易度が高そうですが、チェルシーは新しい第2GKを獲ることができるでしょうか。クラブにとってはベゴヴィッチ残留がベターなのだと思われますが、報道をチェックしていると、動きがある可能性のほうが高そうです。
ボーンマスからナタン・アケ、ワトフォードからケネディを呼び戻したとはいえ、オスカル、ミケル、バンフォード、イヴァノヴィッチ、ベゴヴィッチが去るとなれば、層が薄くなるポジションにはニューフェイスを連れてきたいところ。両サイドのWBをこなせるレアル・マドリードのダニーロ、シャルケ04の左SBセアド・コラシナクらの名前が挙がっていますが、交渉上手のスタッフがデッドラインデーに動くかもしれません。誰も獲らず、ロフタス=チークやチャロバーを使いながら勝ち続けるというシナリオもなくはないのですが…。明日は、チェルシーに注目です。
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