カバジェロ、ナタン・アケ、ムーイ…総勢6人!週末のプレミアリーグは移籍決定ラッシュ!
ベゴヴィッチとナタン・アケをボーンマスに差し出したチェルシーの補強第1号は、思いのほかシブい選手でした。マンチェスター・シティとの契約が満了となり、活躍の場を探していた35歳のGKウィリー・カバジェロ。ブラボの不振により2月からゴールマウスをまかされたベテランは、クルトワの控えとして2017-18シーズンを迎えることになりそうです。2015-16シーズンにリヴァプ―ルと争ったキャピタルワンカップのPK戦や、昨季チャンピオンズリーグのモナコ戦におけるファルカオなど、大事な場面でのPKストップが印象的なGKは、来季もトーナメント戦で爪痕を残してくれるかもしれません。
サウサンプトンの最初の新戦力は、フォンテが抜けて層が薄くなっていたCBでした。レフ・ポズナンのヤン・ベドナレクは、ポーランド代表として先頃のU-21欧州選手権に出場した有望株です。「BBC」によると、移籍金は500万ポンド(7億4000万円)。189センチの長身とフィジカルの強さはいかにもプレミアリーグ向きで、2~3年後に主力として活躍してくれるのを見据えた補強だと思われます。同じく先行投資となるディールをまとめたのは、ナイジェリア代表FWヘンリー・オニェクルの正式入団発表を行ったエヴァートンです。 ベルギーリーグのKASオイペンでプロデビューし、最初の2年で60試合30ゴールといきなり才能開花。昨季のリーグ戦では38試合22ゴール9アシストと文句なしの数字を残しており、ルカクを失いそうなクラブの次期エース候補として期待できます。イギリスの労働許可証が発行されないという事情もあり、来季はアンデルレヒトでプレイすることになりますが、ベルギーのトップクラブで結果を出してプレミアリーグに乗り込んでいただければと思います。
さて、最後の移籍ニュースは、45年ぶりのトップリーグ昇格を果たしたハダースフィールド・タウンのお話です。先週、クラブレコードでポルトのベルギー代表FWローラン・ドゥポワトルを獲得していたクラブは、さらに2人の即戦力を手に入れました。昨季はマンチェスター・シティからレンタルしていたアーロン・ムーイの完全移籍と、マインツの正GKヨナス・レッスルです。10番をつけていたムーイは、昨季チャンピオンシップで44試合4ゴール。デヴィッド・ワグナー監督が、「アーロンはチームの中心。彼がいいプレイをすればわれわれはうまくまわり、そして勝つ」と絶大な信頼を寄せるオーストラリア代表MFは、3年契約で800万ポンド(約11億8000万円)と報じられています。コンフェデレーションズカップのドイツ戦とカメルーン戦に出場し、世界王者を苦しめたムーイは、出場機会をもらえなかったマンチェスター・シティを見返すことができるでしょうか。元ドイツ代表GKアドラーに押し出されるようにハダースフィールドにレンタルされた守護神レッスルともども、プレミアリーグでどこまでやれるのかに注目です。
マティッチ、モラタ、バカヨコなど、ほぼ決まりと報じられた選手が動かないプレミアリーグですが、7月に入れば続々と新戦力獲得のニュースが流れるはずです。週明けの動向に、引き続き注目してまいります。(ナタン・アケ 写真著作者/Franziska)
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アケは買い戻しオプションが付いてるとの報道ですし、数年後スタンフォードブリッジのピッチで躍動する姿を見たいですね。
プレミアリーグ大好き!さん>
ベルトラン・トラオレも買戻し条項があるみたいですね。「ルカクを繰り返すな」なのでしょう。
アケはボーンマスで獅子奮迅の活躍で、チェルシーで起用されないのを残念に思っていたので、このニュースは嬉しいですね!
じるーさん>
いい選手ですよね。アンカーとして成長してほしいなと思ってます。