イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

意外な大物あり!? プレミアリーグ2017-18シーズン・夏の補強通信簿【下位&昇格クラブ編】

プレミアリーグ2017-18夏の補強通信簿、「TOP7編」「中堅クラブ編」に続く第3弾は、降格をぎりぎりで回避した下位クラブと、チャンピオンシップから昇格してきた3つのクラブです。彼らの新加入選手リストは、とにかく長い!ポール・クレメント監督のスウォンジーとショーン・ダイチェ監督が引き続き指揮を執るバーンリーは従来の方針継続で、人数的にはほどほどですが、昇格3クラブはプレミアリーグ仕様のチームを作るべく大改造。ハダースフィールドとブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンのリストを作成していると、スタメンを読み上げているような気分になります。

プレミアリーグファンといってもさまざまで、応援するクラブの選手以外はよくわからないという方や、観始めて間もない方のなかには、「下位チームの選手はわからないので、リストを見る気になれません」という方もいらっしゃるかもしれません。イングランドサッカーの話は何でも首を突っ込みたくなる私も、リーガ・エスパニョーラの下位クラブの移籍情報となると心が動かず、お気持ちはわかるような気もします。しかし…スウォンジーとワトフォードだけでも、見ていってください。昨季プレミアリーグ15位のスワンズが、ポルトガル代表の次世代の主軸と期待されるレナト・サンチェスをバイエルンから引っ張り、ウィルフリード・ボニーをマン・シティから呼び戻し、イングランドU-21代表のエースであるタミー・アブラハムまで加えたとなれば、ワクワクしてくるではありませんか。

ジョレンテ、シグルズソン、バロー、ジャック・コーク、アマトと中心選手を吐き出したウェールズのクラブの損得勘定はマイナスのような気もしますが、こと前線に限れば大成功となるかもしれません。カラバオカップ2回戦のミルトン・キーンズ・ドンズ戦で移籍後初ゴールを決めたタミー・アブラハムは、続くプレミアリーグ3節のクリスタル・パレス戦でプレミアリーグ初ゴールをゲット。2014-15シーズンからUEFAユースリーグを連覇した欧州最強のチェルシーユースで才能を見せつけた19歳にとって、今季はブレイクする年になるかもしれません。チェルシーユース出身では、足元のうまさとパスセンスはリヴァプールのドミニク・ソランケが上ですが、DFを背負ったときのさばき方や、ゴール前でのポジショニングはアブラハムでしょう。トップクラブを応援している方々も、スワンズとのゲームでは、ぜひ10番に注目していただければと思います。

ワトフォードに加入した選手では、エヴァートンから来たトム・クレヴァリー、昨季プレミアリーグで32試合9ゴールと奮闘したバーンリーのアンディ・グレイ、イングランド代表に選ばれたチェルシー出身のMFナサニエル・チャロバーに目がいくかもしれません。彼らも楽しみではあるのですが、私のイチ押しはフルミネンセから獲得した20歳ストライカー、リシャルリソンです。ブラジルU‐21代表でガブリエウ・ジェズスとともに注目されていた選手が、プレミアリーグ17位に完全移籍となったのはなぜでしょうか。2節のボーンマスとのアウェイゲームで初先発し、後半に先制ゴールを決めた11番も、今季のブレイクが期待される選手です。1年後には、上位クラブから声がかかるのではないかと注目しています。

この調子で書いていたら、読んでいただくのが週末になりそうです。各クラブから、見ていただきたい選手をひとりずつピックアップさせていただきます。バーンリーは、昨季チャンピオンシップ得点王に輝いたリーズのFWクリス・ウッド。ニューカッスルは、レンタル先のデポルティーボ・ラ・コルーニャで20試合5ゴールと復活の兆しを見せたストークFWホセル。ブライトンは、クラブ・ブルッヘで公式戦117試合38ゴール19アシストのコロンビア代表FWホセ・イスキエルドをクラブレコードとなる移籍金で獲っています。ハダースフィールドは、既に王様のように中盤を仕切っているアーロン・ムーイ。昨季はマンチェスター・シティからのレンタルだったオーストラリア代表MFは、完全移籍でプレミアリーグ残留をめざして戦うことになりました。

最後までお読みいただいた方、ありがとうございます。ご興味あれば、以下にリストを用意いたしましたので、チェックしてみてください。上位にとってやっかいなチームになりそうなのは、ワトフォードとブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンです。

■スウォンジー
【入団】
DFカイル・バートリー(リーズ)
MFロケ・メサ(ラス・パルマス)
MFサミュエル・クルーカス(ハル・シティ)
MFレナト・サンチェス(バイエルン・ミュンヘン)
FWタミー・アブラハム(チェルシー/ローン)
FWウィルフリード・ボニー(マンチェスター・シティ)
【移籍・退団】
GKゲハルト・トレメル(未定)
GKマーク・ビリギッティ(NACブレダ)
DFジョルディ・アマト(ベティス/ローン)
DFスティーヴン・キンズリー(ハル・シティ)
DFフランク・タバヌ(ギャンガン)
MFジャック・コーク(バーンリー)
MFギルフィ・シグルズソン(エヴァートン)
MFジェフェルソン・モンテーロ(ヘタフェ/ローン)
FWボルハ・バストン(マラガ/ローン)
FWフェルナンド・ジョレンテ(トッテナム)
FWオリヴァー・マクバーニー(バーンズリー/ローン)
MFマット・グライムス(ノーサンプトン/ローン
FWマルヴィン・エムネス(未定)
FWバフェティンビ・ゴミス(ガラタサライ)
FWモドゥ・バロー(レディング)

■バーンリー
【入団】
GKアダム・レグズディンス(バーミンガム)
DFチャーリー・テイラー(リーズ)
DFフィル・バーズリー(ストーク)
DFテンダイ・ダリクワ(ノッティンガム・フォレスト)
FWジョン・ウォルターズ(ストーク)
FWクリス・ウッド(リーズ)
FWナーキ・ウェルズ(ハダースフィールド)
【移籍・退団】
DFマイケル・キーン(エヴァートン)
MFジョーイ・バートン(未定)
MFジョージ・ボイド(シェフィールド・ウェンズデイ)
FWアンドレ・グレイ(ワトフォード)
FWローヴェン・ヘニングス(デュッセルドルフ)

■ワトフォード
【入団】
GKオレスティス・カルネジス(ウディネーゼ/ローン)
DFキコ・フェメニア(アラベス)
DFディミトリ・フルキエ(グラナダ)
DFモラ・ワグ(ウディネーゼ/ローン)
DFマルフィン・ゼーヘラール(スポルティング)
MFトム・クレヴァリー(エヴァートン)
MFウィル・ヒューズ(ダービー)
MFナサニエル・チャロバー(チェルシー)
MFアンドレ・カリージョ(ベンフィカ)
FWリシャルリソン(フルミネンセ)
FWアンドレ・グレイ(バーンリー)
【移籍・退団】
GKレネ・ジルマーティン
GKギエドリウス・アルラウスキス(CFRクルージュ)
GKコステル・パンティリモン(デポルティボ・ラ・コルーニャ/ローン)
DFディミトリ・フルキエ(ストラスブール/ローン)
DFファンフラン(デポルティボ・ラ・コルーニャ)
DFウチェ・ヘンリー・アグボ(スタンダール・リエージュ)
DFペルビス・エストゥピニャン(アルメリア/ローン)
DFファン・カルロス・パレデス(エメレク)
MFヴァロン・ベーラミ(ウディネーゼ)
MFノルディン・アムラバト(レガネス/ローン)
MFスヴェン・クムス(アンデルレヒト)
MFマリオ・スアレス(貴州智誠)
FWマティアス・ラネーギー(BKヘッケン)
FWアリ・マレ(ウディネーゼ)
FWステフェン・ベルハイス(フェイエノールト)

■ニューカッスル
【入団】
DFフロリアン・ルジュン(エイバル)
DFステファン・オコナー(アーセナル)
DFハビエル・マンキージョ(アトレティコ・マドリード)
MFクリスティアン・アツ(チェルシー)
MFミケル・メリノ(ドルトムント/ローン)
FWジェイコブ・マーフィー(ノリッジ)
FWホセル(ストーク)
【移籍・退団】
GKマッツ・セルス(アンデルレヒト/ローン)
GKティム・クルル(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン/ローン)
DFグラント・ハンリー(ノリッジ)
DFアシュラフ・ラザール(ベネヴェント/ローン)
MFフルノン・アニータ(リーズ)
MFサミー・アメオビ(ボルトン)
MFヨアン・グフラン(ギョズテペ)
MFシーム・デ・ヨンク(アヤックス)
FWダリル・マーフィー(ノッティンガム・フォレスト)
FWフロリアン・トヴァン(マルセイユ)
FWエマニュエル・リヴィエール(メス)

■ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン
【入団】
GKマシュー・ライアン(バレンシア)
GKティム・クルル(ニューカッスル/ローン)
DFマルクス・ズットナー(インゴルシュタット)
DFアレシュ・マチュー(ヴィクトリア・プルゼニ)
DFエセキエル・スケロット(スポルティングCP)
MFパスカル・グロス(インゴルシュタット)
MFイジー・ブラウン(チェルシー)
MFデイヴィ・プレパー(PSV)
MFスフィアン・アハンナハ(アルメレ・シティ)
FWホセ・イスキエルド(クラブ・ブルッヘ)
FWラファエル・ドワメナ(チューリッヒ)
【移籍・退団】
GKカスパー・アンカーグレン(引退)
GKデヴィット・ストックデール(バーミンガム)
DFヴェガール・フォレン(未定)
MFオリヴァー・ノーウッド(フラム/ローン)
MFカゼンガ・ルアルア(QPR/ローン)
MFロハン・インス(ベリー)
FWリッチー・トウェル(ロザラム/ローン)

■ハダースフィールド
【入団】
GKヨナス・レッスル(マインツ)
GKロバート・グリーン(リーズ)
DFスコット・マローン(フラム)
DFマティアス・イェルゲンセン(コペンハーゲン)
DFフローラン・ハデルジョナイ(インゴルシュタット/ローン)
MFアーロン・ムーイ(マンチェスター・シティ)
MFトム・インス(ダービー)
MFダニエル・ウィリアムス(レディング)
MFケイシー・パーマー(チェルシー/ローン)
MFアブデルハミド・サビリ(ニュルンベルク)
FWエリアス・カチュンガ(インゴルシュタット/ローン)
FWローラン・ドゥポワトル(ポルト)
FWスティーヴ・ムニエ(モンペリエ)
【移籍・退団】
DFタリク・ホームズ=デニス(ポーツマス/ローン)
DFジェイソン・デヴィッドソン(リエカ)
DFマーク・ハドソン(引退)
MFジャック・ペイン(オックスフォード/ローン)
MFハリー・バン(ベリー)
MFショーン・スキャンネル(バートン/ローン)
FWナーキ・ウェルズ(バーンリー)

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“意外な大物あり!? プレミアリーグ2017-18シーズン・夏の補強通信簿【下位&昇格クラブ編】” への4件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    下位チームの移籍退団情報はメディアで上がってくる記事をチェックする程度でしたが、こんなに選手が入れ替わっているとは驚きです。ハダーズフィールドの補強に驚きです。昨シーズンはローンプレイヤーも在籍していた影響もあると思いますが。
    トップリーグでプレーしていた選手が国内外へ移籍となる選手がおりますが、中でもティム・クルルの移籍は目につきました。長くマグパイズで活躍していたので、新天地での活躍も期待したいところです。

  2. おはむ より:

    ワトフォードは昨シーズンもいい補強してましたよね、攻撃的だったサッカーも好きでした。
    ブライトンはよく守ってるいいチームですね、正直予想外でした。

  3. イレブン より:

    上位、中位、下位チームの更新、短期間に集約たいへんだったと思います。読むのも飛ばしがちになりますが、TV放送を観ながら逐次確認出来ればと思っています。

    ブライトンもハダーズフィールドも良いチームなだけに、北部の名門ニューカッスルが不安です。キャロル達が居たアラダイス時代が懐かしい。
    個人的に安定した成績でなくても、一発大物喰いを期待しています。

  4. makoto より:

    Mackiさん>
    久しぶりに昇格したクラブは、ほぼ作り直しですね。監督の手腕が問われます。

    おはむさん>
    昨季のブライトンは、先制したら逆転を許さない堅実なチームでした。残ってほしいチームです。

    イレブンさん>
    ありがとうございます。ベニテス監督は、補強に満足していないでしょうね。熱いサポーターたちにプレミアリーグにいてほしいので、ひそかに応援してます。

コメントを残す