イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

大改革クラブの救世主になれるか!? ジャック・ウィルシャー、ウェストハム移籍決定!

Jack Wilshere joins West Ham on three-year deal」(BBC)。アーセナルの元10番の新天地が、ついに決まりました。マヌエル・ペジェグリーニ新監督率いるウェストハム。プレミアリーグ13位という冴えないシーズンを過ごしたイーストロンドンのクラブは、フラムDFフレデリックス、スウォンジーの守護神ファビアンスキ、クラブレコードの2200万ポンド(約32億3000万円)で引き入れたトゥールーズDFイッサ・ディオプと、精力的に補強を進めています。ウィルシャーと並行して交渉を進めていたドルトムントのウインガー、アンドリー・ヤルモレンコも既にメディカルチェックを終えてスイスのキャンプに合流しており、1750万ポンド(約25億7000万円)で「Done Deal」となるようです。

「最高の気分。特別な感覚だね。ウェストハムのシャツを着た写真を見てくれただろう。子どもの頃はウェスト・ハムのサポーターで、ここにはいい思い出がある。アップトン・パークで試合も観たしね。家族や友人はウェストハムのファンだから、いろいろいわれるよ」(ジャック・ウィルシャー)

アーセナル、ボルトン、ボーンマスでプレミアリーグ通算166試合8ゴールという数字を残している早熟の天才は、アンカーで起用されることになるのかもしれません。「スカイスポーツ」によると、ウェストハムはシェイク・クヤテ、ペドロ・オビヤング、マイケル・アントニオといった主力を売りに出そうとしているとのこと。ヤルモレンコに続く新戦力として、ラツィオのブラジル人MFフェリペ・アンダーソンと、サポーターによる暴動事件でスポルティングに契約解除を求めていたポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスと交渉中のようですが、彼らはいずれもウィルシャーより攻撃的な選手です。

プレミアリーグのみならず、欧州のビッグクラブからウィルシャーに声がかからなかったのは、負傷の多さが嫌われただけでなく、ストロングポイントがはっきりしなくなっていたからでしょう。類まれなるパスセンスは買えるものの、プレミアリーグ20試合1ゴール3アシストとトップ下に置くにはもの足りない数字しか残しておりません。スルーパス9本はイオビの12本を下回り、タックル15回とインターセプト8回は、いずれもウェルベック以下。運動量においても特筆すべきデータはなく、イングランド代表のガレス・サウスゲート監督からも声はかかりませんでした。

ペジェグリーニ監督の下で、若かりし頃の精力的なプレイを取り戻すのか、年に2~3回のスペシャルなプレイを熱狂的なファンに称えられるだけで終わってしまうのか。求められているのは、明確な強みと継続性です。大改革を目論むクラブは、ゆっくりフィットする時間を与えてはくれないでしょう。早期に監督の信頼を得て、レギュラーに定着しなければ、昨季プレミアリーグよりも厳しいシーズンになってしまうのではないでしょうか。3年という契約期間は、ハマーズをステップにしてビッグクラブに返り咲くという野心の現れとみます。正念場のジャック・ウィルシャーに、グーナーたちを悔しがらせる鮮やかな復活を期待したいと思います。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“大改革クラブの救世主になれるか!? ジャック・ウィルシャー、ウェストハム移籍決定!” への6件のフィードバック

  1. むん より:

    同じロンドンのウェストハムを選んだ理由は、サッカー以外にも理由があるのでしょう。それとも、本当にこくがいから彼ほどのグーナーなら、本来であればアーセナルとの対戦は避けたい、と言うはず。というか、言って欲しかった笑

    何にせよウィルシャーが「こんなもんじゃない」ことはグーナーが一番分かってますので、アーセナルが、というよりはエメリ監督が後悔する程の復活劇を期待しています。

  2. むん より:

    誤送信してしまいました。。同じロンドンのウェストハムを選んだ理由は、サッカー以外にも理由があるのでしょう。それとも、本当に国外からそれなりのオファーがなかったのでしょうか。サラリー面を考えれば、プレミアから外に出るのは難しいのかもしれませんが、彼ほどのグーナーなら、本来であればアーセナルとの対戦は避けたい、と言うはず。というか、言って欲しかった笑

    何にせよウィルシャーが「こんなもんじゃない」ことはグーナーが一番分かってますので、アーセナルが、というよりはエメリ監督が後悔する程の復活劇を期待しています。

  3. だしまる より:

    ウィルシャーついに決まりましたか。他リーグに行くとあまり見られないので、ウエストハムでの活躍に期待です。子供の頃にウエストハムサポだったとは初めて聞きました。早く自分の強みを見つけて欲しい。

    また、ユース最強と目されていたメンバーは、皆、アーセナルを去りました。どころか活躍している人も少ない。ウィルシャー、ランズベリー、Jet、イーストモンド・・・コクラン。フリンポン。ユース育成は本当に難しいと感じました。

  4. グーナーです より:

    もうとにかくたった一言。
    頑張ってこい!
    世界中どこにいても、アーセナルと戦うとき以外は全て応援しています。

  5. テムズアイアンワーカー より:

    大きな怪我なくシーズンを戦ってもらいたいです。
    まだまだ始動し始めで主力選手もほとんどいませんでしたが、ヴィンタートゥールとの試合を見るとあと5,6人は欲しいと思ってしまいました。

  6. エミリー より:

    別れに際してこんなこと言うのも薄情ですが、チェンバレン同様、ずいぶん前から期待するのを止めてしまってた選手でした。
    良いものを持ってるのは疑いようがないんですが、あまりにもたまにしか輝かな過ぎでしたね。
    トルコよりは、プレミアに残れて良かったんじゃないかなと思います。
    長い間お疲れ様でした。

コメントを残す