マン・ユナイテッドがミナ獲得に路線変更!? バイリーやリンデロフではダメなんですか?
23歳の即戦力が3000万ポンド(約44億円)なら獲ってもいいのではないかと思いますが、気になるのはバルサで活躍できなかったことです。1月に入団したミナは、リーガ・エスパニョーラで5試合プレイしただけで、放出候補となってしまいました。ワールドカップで観た限りでは、高さだけでなくスピードもあり、ボールさばきもうまい選手です。スペインの強豪にフィットしなかったのは、戦術的な理由なのでしょうか。攻め上がりが魅力のマグワイアや、読みのよさと後方からのフィードが素晴らしいアルデルヴァイレルトなら、最終ラインの強化が期待できたのですが、プレミアリーグ未経験のミナには疑問符が付きます。
「直近2年で獲得したエリック・バイリーやヴィクトル・リンデロフではダメなのか?」。28歳のロホを売却して23歳のミナが加われば、最終ラインは若返りますが、昨季プレミアリーグで28失点の堅守がさらによくなるとまではイメージできません。果たしてこれは、喫緊に必要な補強なのでしょうか。モウリーニョ監督が就任してからの新戦力で、持てる力を発揮したといえるのはルカクとマティッチの元チェルシーコンビだけです。ズラタンのアクシデントは残念のひとことですが、ムヒタリアンは既にチームを離れ、アレクシス・サンチェスとリンデロフはフィットせず。ポグバはユーヴェ時代の輝きを見せておらず、バイリーは負傷もあって最終ラインに定着したとはいえません。
ミキ、ポグバ、マルシアル、ルーク・ショー、ラシュフォードと、指揮官との不和や移籍志願が報じられる選手が多すぎるのも気になっています。「BBC」が実施した「モウリーニョ監督はいつまでマンチェスター・ユナイテッドの監督でいられるか」というテーマのアンケートでは、「1年以内」が47%、「クリスマスまで」が38%。指揮官のネガティブなコメントがあまりにも多く、チームの雰囲気が淀んでいることと、獲得した戦力や才能ある若手を活かせていないことが、プレミアリーグファンの辛辣な評価につながっているのではないでしょうか。
ミナ入団となれば、もちろん応援します。右サイドにアタッカーを足すのもいいでしょう。補強も大事ですが、今いるタレントたちの力を十全に発揮させてあげられれば、マンチェスター・ユナイテッドは優勝争いに食い込めるのではないかと思います。そして、ジョゼ・モウリーニョは、それができる監督だと信じています。ただし、「私たちが彼の最高のパフォーマンスを引き出すのではなく、彼自身が最高のパフォーマンスを提供しなければならない」などとポグバについていい放つ今の彼ではなく、「われわれはミルクを飲む仔馬」とジョークをかましながら長期的な目線でチームを創っていた第二次チェルシー初年度の彼ならば、ですが。(ジェリー・ミナ 写真著作者/Oleg Bkhambri )
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