本人は移籍志願、ライバルはバイエルン…ロドリを獲れるか、マンチェスター・シティ!
「スカイスポーツ」がターゲットと報じたのは、22歳のスペイン人MFロドリゴ・エルナンデス・カスカンテ。ロドリと呼ばれる190センチの大器は、アトレティコ・マドリードのユースチームを体力がないと理由で追い出されながら、ビジャレアルでの活躍が認められて復帰した選手です。2018-19シーズンのラ・リーガでは34試合3ゴール1アシストという数字を残しており、スペイン代表ではブスケツの後継者候補ともいわれています。
ご本人が移籍を希望し、獲得したいクラブがリリース条項(あるいはバイアウト条項)にある6250万ポンド(約85億円)を支払えば、アトレティコ・マドリードは抗うことはできません。1年前のトランスファーマーケットで、ジョルジーニョをチェルシーに持っていかれたマンチェスター・シティは、同じ失敗を繰り返すわけにはいきません。大黒柱のフェルナンジーニョは、既に34歳。ギュンドアンが残ったとしても、まかせたいのは中盤の底よりもインサイドMFでしょう。
ロドリが素晴らしいのは、守備にまわった際のポジショニングで、パスコースの先読みによってインターセプトを成功させるタイプです。フィジカルの強さが求められるプレミアリーグでも、クレバーなディフェンスは高い評価を得られるのではないでしょうか。
ペップが獲得を熱望する最大のポイントは、的確なパスワークでしょう。奪った後の判断が速く、繊細なタッチでプレスをかわした直後のプレー選択を間違えません。ボールを散らすだけでなく、ラインの裏を狙う選手に届ける正確なロングフィードも武器のひとつ。アグエロやスターリングを走らせるボールが出た瞬間、エティハドにはため息が充満するのではないでしょうか。セットピースで長身を活かしてゴールを狙えるのは、フェルナンジーニョにはない魅力です。34歳のブラジル人は、ベンチで後継者のプレイを見るという今までになかった時間を過ごすことになるかもしれません。
ロドリは18日に、「移籍したい」とクラブに伝えたとのこと。「スカイスポーツ」は、バイエルン・ミュンヘンとマンチェスター・シティの一騎打ちと報じています。アトレティコ・マドリードにしてみれば、若手の有望株をたった1年で手離すのは悔しいはずですが、2150万ポンドで仕入れた選手を3倍の値段でさばいて4000万ポンド(約54億円)の利益なら納得でしょう。
プレミアリーグ3連覇と欧州制覇をめざすクラブは、中盤の底とCBに戦力を加えられれば文句なし。レロイ・サネが出ていったとしても、マフレズ、フィル・フォーデン、ガブリエウ・ジェズスの出場機会を増やすことができ、アタックの強度が目に見えて下がることはないでしょう。リヴァプールは相変わらず手強いですが、チェルシーは補強禁止、アーセナルは資金不足、マンチェスター・ユナイテッドはマーケットで苦戦中。来季も2強か、あるいはスパーズを加えた三つ巴か。ロドリ入団が決まれば、落胆とせつなさに支配される予感がします。ひとつしか空きがないTOP4の椅子を争う1年にならなければいいのですが…。
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更新有難うございます。
FFP絡みの処分問題はどうなるんでしょうか?お咎めなしで、今回のディールが成立すれば喜ばしい限りです。と言っても、ロドリのプレー自体を見たわけではないのですが、ペップの眼を信じてのコメントです。
とにかくこれまで何人の後継者候補の名がが挙がり、そして消えていったことか!両クラブがプレス発表するまではぬか喜びはしません。