イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

エヴァートンがファビアン・デルフ獲得合意。残るポジションはCBとストライカー!

かねてから噂になっていたディールが、いよいよ決着しそうです。「デイリー・メール」が、昨季プレミアリーグ8位のエヴァートンがマンチェスター・シティのベテランMFファビアン・デルフ獲得に合意したと報じています。移籍金は850万ポンド(約11億5000万円)。2015年の夏にアストン・ヴィラから移籍した際に、シティが支払ったバイアウト条項解除のための金額は800万ポンドで、30歳手前の選手を最高値で売ることに成功したといえるでしょう。

昨季プレミアリーグで11試合出場ノーゴール、先発出場は8試合に留まっています。デルフが最も話題になったのは、トッテナムとのプレミアリーグ対決となったチャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグで、ハリー・ケインの左足首を削って長期離脱に追い込んでしまったことでした。プレミアリーグにおける最後の出番が1月20日のハダースフィールド戦だったイングランド代表MFは、この試合がシーズンのラストプレーとなりました。

オフシーズンにロドリを獲得したマン・シティは、デルフが恋しくなる場面はないとジャッジしたのでしょう。左SBはバンジャマン・メンディとジンチェンコ、中盤にはフェルナンジーニョ、ロドリ、ギュンドアン、フォーデン、ダヴィド・シルヴァ、デブライネと各ポジションに2人ずつが揃っています。マン・シティに4シーズン在籍し、プレミアリーグ57試合4ゴールというスタッツを残した泥臭いレフティにとっては、今こそが次のステップに進むべきタイミングなのでしょう。

マルコ・シウヴァ監督率いるエヴァートンには、グイェ、シュナイデルランと完全移籍で獲得したアンドレ・ゴメスがいます。この顔ぶれが来季も残るとすれば、デルフはサブにまわるものと思われますが、2018-19シーズンのタックル成功数No.2のグイェにパリ・サンジェルマンへの移籍話があり、成立すればその穴を埋める存在として重宝されるかもしれません。プレミアリーグにおけるグイェとデルフのタックル成功率は72%と同等で、デュエルの勝率もグイェ58.7%、デルフ58.3%と差はありません。あらためてスタッツを見ると、エヴァートンがどんな選手を求めていたのかがよくわかります。プレミアリーグ9シーズンの経験と最強クラブでも発揮されたリーダーシップは、マルコ・シウヴァ監督を満足させるのではないでしょうか。

「デイリー・メール」によると、メディカルチェックを終えれば、ほどなくしてデルフのトフィーズ入団が発表されるそうです。中盤の厚みを担保したマージ―サイドのクラブは、チェルシーに戻ったCBズマの後釜と、コンスタントにゴールを決められるストライカーを獲れれば補強完了となります。ユーヴェの19歳FWモイゼ・ケアンに拒否され、ジエゴ・コスタは実績充分ながら30歳という年齢がネック。バルサのマウコムは直近のシーズンで13試合1ゴールと燻っており、ジェンク・トスンやニアッセ、カルヴァート=ルーウィンを上回ると胸を張っていえる状態ではありません。

このポジションに誰が来るかで、ビッグ6と争うのか、ハマーズやウルヴス、レスターの後塵を拝するのかが決まるのではないでしょうか。アンドレ・ゴメス、デルフと順調に補強を進めているエヴァートンの次の一手に注目です。(ファビアン・デルフ 写真著作者/ФК ШАХТЕР)

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“エヴァートンがファビアン・デルフ獲得合意。残るポジションはCBとストライカー!” への1件のコメント

  1. ペップの街 より:

    更新有難うございます。
    デルフは出場機会に恵まれなかったのでエヴァートン行きは良い選択ではないでしょうか。
    昨年のドキュメンタリーフィルム「All or Nothing」でもデルフの熱血ぶりがみられました。活躍を期待します。

コメントを残す