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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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エヴァートンはデルフ、ウェストハムはハラー…中堅クラブが期待の新戦力を続々と獲得!

エヴァートンとウェストハムが、期待が膨らむ補強に成功しました。昨季プレミアリーグ8位のエヴァートンは、獲得合意が報じられていたマンチェスター・シティMFファビアン・デルフと3年契約を結んだと発表。29歳になったイングランド代表の移籍金は1000万ポンド(約13億4000万円)と手頃です。ペップのチームでは左SBを託されることが多かったデルフですが、マージ―サイドでは中盤の真ん中に入るのではないでしょうか。ベテランMFには、粘り強いデュエルやパスワークだけでなく、若手を落ち着かせるキャプテンシーが求められています。

「エヴァートンのファンはフットボールをよくわかっている。いつもしっかりチームを後押ししているね。ホームでのプレイを楽しみにしている。ここに来たことを嬉しく思っており、100%というしかない」(ファビアン・デルフ)

ペップのトレーニングに触れて、「アメージング。これまでのキャリアで得てきたものより多くを学んだ」と感動していたマジメなキャラゆえ、マルコ・シウヴァ監督のスタイルに早期にフィットしてくれるのではないでしょうか。プレミアリーグ通算169試合7ゴール8アシスト、オンターゲット比率は26%とフィニッシュはあまり期待できませんが、アグレッシブなチェックと運動量は若き指揮官のコンセプトを具現化する武器になるのではないかと思います。

最後の3試合でTOP10フィニッシュを達成し、新シーズンはウルヴス、エヴァートン、レスターの背中を追うウェストハムは、マキシ・ゴメスの獲得失敗をうまくリカバーできたのではないでしょうか。中国に旅立ったアルナウトヴィッチの後釜を探していたクラブは、イグアインやバロテッリといったプレミアリーグ経験者を狙うともいわれておりましたが、最終的に落ち着いたのはELベスト4のフランクフルトで得点力を発揮していたフランス人ストライカーでした。

セバスティアン・ハラーは、オーセール、ユトレヒトを経てドイツに渡った25歳のゴールゲッター。昨季はブンデスリーガで29試合15ゴール9アシスト、公式戦42試合20ゴールという数字を残しています。フランクフルトは既に移籍合意を発表しており、メディカルチェックが終われば契約書にサインするのみ。「BBC」が報じている移籍金4500万ポンド(約60億円)が事実であれば、1年前に獲得したフェリペ・アンデルソンの3600万ポンドを超えるクラブレコードとなります。

190センチの長身でフィジカルが強く、ポストプレーに長けたプレミアリーグ向きの選手。前線でボールを収めてくれる彼がいなければ、相棒のヨヴィッチは17ゴールも積めなかったはずです。フランスのファンからはアレと呼ばれるストライカーは、トレセゲやジルーの後を継ぐタレントと期待されており、サイドに突破力がある選手が揃うハマーズならゴールを量産してくれるでしょう。中堅クラブが的確な補強を進めるなか、ビッグ6も安穏としているわけにはいきません。トランスファーマーケットは、ここからがクライマックスです。

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