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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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資金調達OK⁉ ロンドンのメディアが「ザハ争奪戦にエヴァートン参入」と報道!

ウィルフリード・ザハを見出しにするメディアが急増しているように感じられます。プレミアリーグ屈指のドリブラーが、クリスタル・パレスに「退団したい」と伝えたというニュースが飛び交い、ロイ・ホジソン監督のコメントも増えているからでしょう。ザハが出ていけば、来季プレミアリーグの戦い方を考え直さなければならない指揮官は、エースの合流を心待ちにしていると語っています。

「彼と話し合ったりはしていない。退団したいといったかどうかもわからないね。彼はわれわれのプレーヤーで、今はクラブが彼を放出しようとしているといった情報はない。これからも、ともに働けることを楽しみにしている」「彼は10日ほど休んで、ヘルタ・ベルリン戦の前に戻ってくる予定だ。早めに復帰してくれならうれしいけどね」

アーセナルが4000万ポンドを提示したと伝えられてからは、新たなオファーはないのでしょう。「スカイスポーツ」は、それでもノースロンドンのクラブとサウスロンドンの選手の相思相愛は続いていると主張。4月のエミレーツでザハに決勝ゴールを叩き込まれ、2-3で敗れたウナイ・エメリ監督が獲得を熱望しており、コートジボアール代表FWもビッグクラブへのキャリアアップを諦めていないとレポートしています。

そんななかで、ロンドンの「イブニング・スタンダード」が気になる記事を配信していました。「Everton rival Arsenal for Wilfried Zaha as Crystal Palace demand £80m transfer fee(エヴァートンがクリスタル・パレスが要求するウィルフリード・ザハの移籍金8000万ポンドで、アーセナルと張り合おうとしている)」。今まではアーセナルがフロントランナーと目されていたが、アデモラ・ルックマンをRBライプツィヒに2250万ポンド(約30億円)で売却する予定のクラブが、ザハ獲得のための資金を調達するといった内容です。

エヴァートンの年間売上はアーセナルの半分以下。この夏は既にアンドレ・ゴメス獲得で2200万ポンド、ファビアン・デルフに1000万ポンドを費やしているクラブが、さらに100億円以上のビッグマネーを投じるというお話です。グイェをパリなどのビッグクラブに差し出せば、3000万ポンドを超える資金が手に入りそうですが、プレミアリーグの中堅クラブが総額1億2000万ポンド(約162億円)以上の爆買いとなれば、嫌でも警戒しなくてはなりません。

クリスタル・パレスがキーマンを失うかどうかは、エヴァートンとアーセナルの懐事情だけでなく、「ザハがよしとするか」によって決まります。プレミアリーグ8位が、資金力で5位をねじ伏せる下剋上は実現するのでしょうか。ドリブラーの希望は、「欧州で戦える名門クラブ」だと思われるのですが…。答え合わせは、「エヴァートンのオファーが報じられてから」ですね。

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