ルカク、アレクシス・サンチェスに続いて、クリス・スモーリングもセリエA参入⁉
ローマとマンチェスター・ユナイテッドが具体的な話を始めたのは、今週の火曜日だそうです。当初は1800万ポンド(約23億4000万円)の買い取りオプションを主張していた赤い悪魔は、先々のアクションが決まってしまうことを懸念し、最終的にローンを選択したとのこと。イギリスメディアは、ローマが270万ポンド(約3億5000万円)を支払う形で合意と伝えており、スモーリングは木曜日の昼にクラブで移籍を確認し、夕方にはメディカルチェックのためにローマに旅立つ予定となっているようです。
2009年の夏にオールド・トラフォードにやってきたアントニオ・バレンシアが母国に帰った直後に、2010年からチームを支えてくれた最古参の選手に別れを告げることになりそうです。とにかく負傷が多いフィル・ジョーンズと、不安定なプレイが目立つスモーリングは、マンチェスター・ユナイテッドサポーターにとって頼りない最終ラインの象徴となっておりました。しかし、いざチームを離れるとなると寂しさに襲われます。彼のベストシーズンは、ファン・ハール監督の信頼を受けて自信たっぷりにプレイしていた2015-16シーズンでしょう。
フラムから加わったCBにとって、9シーズンのなかで唯一プレミアリーグ30試合以上出場を果たした充実の1年。入団してから5シーズンは、先発出場21試合が最多だったのですが、得点力不足にあえいでいたチームで35試合に先発して最終ラインを支えました。ファン・ハールこそが、スモーリングのPRに最も貢献したマネージャーです。マイク・スモーリング、マイケル・スモーリング…ファーストネームをなかなか覚えられなかったオランダ人監督は、いつしか彼を「ペレ」と呼ぶようになりました。
イングランド代表のキャップ数は31。いいときはインターナショナルクラスだったスモーリングは、猛攻を喰らい続けたりショッキングなミスを犯したりすると、迷いや弱気を隠せなくなる打たれ弱いキャラが印象的でした。ローマのフォンセカ監督には、「あれこれ要求しないほうが、パフォーマンスが上がるはず」と申し送りをしたくなります。
ダルミアンも移籍する見通しといわれているマンチェスター・ユナイテッドは、ワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ルーク・ショーというフレッシュな布陣で新シーズンを戦うことになります。29歳のスモーリングが、オールド・トラフォードで主力として活躍することはもうないでしょう。数々のミスに頭を抱えさせられたCBでしたが、2018年4月7日、ペップの優勝を阻止したダービーでの決勝ボレーという素晴らしい思い出もあります。
ありがとう。まだ決まったわけではありませんが、「悔いのないフットボール人生を!気持ちで負けるな!」と檄を飛ばしたい気分です。欧州の移籍市場もいよいよ大詰め。売却したい選手をうまい条件でまとめられないでいるクラブが多いなか、マンチェスター・ユナイテッドはセリエAにすべて拾ってもらえそうな雲行きです。アレクシス・サンチェスとクリス・スモーリングは、どちらが先に正式発表がなされるでしょうか。あるいは…⁉
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