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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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得点力不足が気になるマンチェスター・ユナイテッド、冬の補強のポイントをチェック!

「ストライカー、MFを2人、左SBも必要だろう」。ガリー・ネビルさんが戦力不足を嘆いておりますが、プレミアリーグ18節で最下位のワトフォードに完敗を喫した直後は、「攻撃的なMFを連れてきてくれ…」と同調したくなります。夏の控えめ補強で、選手層の薄さが顕著になったマンチェスター・ユナイテッド。ダルミアン、バレンシア、スモーリング、アンデル・エレーラ、ルカク、アレクシス・サンチェスを手離したクラブは、マグワイア、ワン=ビサカといった守備のタレントは押さえたものの、前線の新戦力はダニエル・ジェームズのみ。プレミアリーグ18試合で26ゴールは明らかに得点力不足で、ボトム10相手にクリーンシートでの敗戦を4つも喫しており、逆転勝利は1度もありません

ラシュフォードは既に2ケタゴールを記録しているのですが、10発のうちPKが4つ。負傷離脱が長かったマルシアルは調子を上げている最中で、プレミアリーグ14試合2ゴールのグリーンウッドは発展途上です。開幕から4戦3発と鮮烈なデビューを果たしたダニエル・ジェームズは、その後の14試合はノーゴールで、目に見えてパフォーマンスが落ちています。中盤の貢献度の低さも深刻で、ファン・マタとリンガードは未だゴールもアシストもゼロ。ピーター・クラウチさんが、「ポグバがいなければ創造性を失う。マクトミネイとフレッジをより深いポジションに置けば、ポグバに自由を与えることができ、彼が何をもたらすかを心配する必要がなくなる」と、相変わらずの6番頼みであることを指摘するのもよくわかります。

CL出場権をゲットするためには、補強は必須でしょう。「デイリー・メール」は、マティッチとアシュリー・ヤングは1月に売却され、若い選手を獲得する意向と伝えています。以前から取り沙汰されているジェームズ・マディソンは、レスターが出さないでしょう。現地メディアが一斉に報じたザルツブルグの怪物エーリンク・ブラウト・ホーランドは、ユヴェントスに持っていかれるともいわれています。オーストリアリーグで14戦16発、チャンピオンズリーグで6戦8発の19歳FWが2600万ポンド(約37億円)なら買いですが、彼を引き入れてラシュフォードをサイドにまわすとなれば、「なぜルカクを売ったの?」というモヤモヤ感が残ります。

フィル・ジョーンズやロホの処遇も気になりますが、話を拡散させるのはやめて、前線の強化に絞りましょう。前線に入れるべきは、ゴールもスペースも生み出せるストライカーと、得点力があるMFでしょう。夏に噂になったブルーノ・フェルナンデスを獲れれば盛り上がります。2018-19シーズンに公式戦52試合31ゴールという数字を残したスポルティングCPのアタッカーは、今季も22試合13ゴールと決める力は健在です。プレミアリーグのなかで自由に選べるなら、冬に動くといわれ続けているエリクセン、ヴィラの創造力を担うジャック・グリーリッシュ、3トップならどこでもできてヘディングも強いリシャルリソン。アザールなき今、No.1ドリブラーとなったウィルフリード・ザハを買い戻すという手もあるかもしれません。

フランク・ランパードのチェルシーとは7ポイント差で、ジョゼ・モウリーニョが立て直しに成功しそうなトッテナムとのギャップは1ポイント。厳しい状況ではありますが、上位進出を諦めなければならないポジションではありません。スールシャール監督に、ヴィジョンはあるのでしょうか。「自分が監督になってから獲った選手と若手を重用」「めざすサッカーが不明確」といったあたりは、「とにかく明るいエメリ」のような気もするのですが…。愚痴はこのくらいにして、冬の補強に期待しましょう。ポグバが復活し、前線を動かしてくれるタレントが加われば、昨季の今頃のような連勝もあるかもしれないと思ったりします。次はニューカッスルですか。やばい…。

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