イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

降格レスターの苦しい夏。マディソンに続いてハーヴィー・バーンズも格安の移籍金で退団!?

ブレンダン・ロジャース率いるレスターが、チェルシーとトッテナムに連敗してTOP4フィニッシュを逃したのは、たった2年前です。コロナ禍で財政難に陥り、思うように補強できなくなったチームは、2020-21シーズンは8位。そして昨季は18位に転落し、プレミアリーグから降格という憂き目に遭いました。

オフシーズンに入ってすぐに、契約満了を目前に控えたティーレマンスがアストン・ヴィラに移籍決定。ロジャース監督と確執があったソユンチュはアトレティコ・マドリード、アヨゼ・ペレスはレアル・ベティスでプレイすることになりました。ナンパリス・メンディ、アマーティ、バートランドも退団。ジェームズ・マディソンを獲得したのはトッテナムです。

昨季プレミアリーグで30試合10ゴール9アシストのプレーメイカーが、4000万ポンド(約73億円)はお買い得でしょう。主力を続々と失っているレスターは、ハーヴィー・バーンズも手離すことになりそうです。チャンピオンシップで戦うと決まってから、7番の流出を覚悟していたクラブは、評価額を5000万ポンドに設定していたようです。

プレミアリーグ2022-23シーズンは、34試合13ゴール1アシスト。昨今の移籍金高騰、人気のイングランド代表、マディソンよりひとつ年下といったあたりを考慮すると、5000万は妥当に見えたのですが…。争奪戦のメンバーは、ニューカッスル、ウェストハム、アストン・ヴィラ。希望を満たすオファーはなく、獲得間近といわれるマグパイズは3500万ポンドで着地するようです。

ジェームズ・マディソンとハーヴィー・バーンズを足しても、ブライトンのモイセス・カイセドに及ばないとは…!中盤とアウトサイドのキーマンをごっそり抜かれたクラブは、前線も草刈り場となる可能性があります。地元メディア「レスター・マーキュリー」は、「ジェイミー・ヴァーディー、パトソン・ダカ、イヘアナチョが全員残る可能性は低い」と伝えています。

36歳のヴァーディーは、昨季プレミアリーグで37戦3発と振るわず、次のシーズンも沈黙となればスパイクを脱ぐかもしれません。ザルツブルグの最後のシーズンに、オーストリアブンデスリーガで28戦27発だったパトソン・ダカは、レスターの2年はプレミアリーグ53戦9発。本人は残留希望と報じられていますが、降格をきっかけとして新天地を求めてもおかしくありません。

レギュラーに定着できないイヘアナチョも、レスターの転落と歩を揃えるように、直近2シーズンのリーグで54戦9発と停滞しています。2013年のU-17ワールドカップで、7試合6ゴール7アシストという大活躍でMVPに選ばれたナイジェリア代表は、得点力不足のアタッカ―としてキャリアを終えてしまうのでしょうか。

右SBのカスターニュはユーヴェが狙っているといわれており、35歳になったジョニー・エヴァンスはフリーエージェント。復活を期すヴァーディーにも、サウジアラビアという噂が流れています。FAカップを制した2年前の主軸で残りそうなのは、ジャスティン、リカルド・ペレイラ、エンディディぐらいです。

マン・シティでアシスタントコーチを務めていたエンツォ・マレスカ新監督は、満身創痍のチームをトップリーグに戻せるでしょうか。ハリー・ウィンクスとコナー・コーディーはいい補強ですが、主力が抜けた中盤の再編と前線の覚醒が、早期復帰を実現するための必須条件になるのではないでしょうか。さらなる離脱がなければいいのですが…。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す