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チェルシーがオリースと個人条件合意!現地記者が語る「マン・ユナイテッドの逆転の可能性」

先週末、フラムのトシン・アダラビオヨをフリーエージェントで獲得。ロケットスタートを決めたチェルシーが、2人めの新戦力ゲットに近づいているようです。クリスタル・パレスのマイケル・オリースとの交渉は大詰めで、「フットボールロンドン」など複数のメディアが「個人条件合意に到達した」と報じています。

昨季プレミアリーグで19試合10ゴール6アシスト。ラスト6試合は4ゴール3アシストで、TOP10フィニッシュに貢献しました。90分あたりのドリブル成功2.8回は、チームメイトのエゼの3.0には及ばないものの、リーグ7位にランクインしています。クリスタル・パレスに入団したのは2021年。彼らがレディングに支払った移籍金は、840万ポンドでした。

モー・サラー、ブカヨ・サカ、フィル・フォーデン、コール・パルマー…右サイドを蹂躙する個性的なレフティのなかで、突破力はオリースがNo.1でしょう。スピードに加えて、意外性があるパスワークも高く評価されており、ボックス右手前からのフリーキックは脅威です。開幕前からのハムストリングの負傷がなければ、1年前にチェルシーが獲得していたかもしれません。

早くからオリースに注目していたマンチェスター・ユナイテッドは、エリック・テン・ハフ監督の殊遇を検討中で動けず…おお、「留任」という速報が出てますね。話が散らかるので、こちらは別な場で。もとい、スピードで優位に立ったチェルシーは、バイアウト条項にある6000万ポンド(約120億円)の支払い条件とスケジュールをクラブと協議するのみと報じられています。

ここまで話が進めば、メディカルチェックと正式なサインを待つばかりですが…。個人合意を伝えた「フットボールロンドン」のジャック・フリントハム記者は「マンチェスター・ユナイテッドは依然として脅威」として、3つの理由を挙げています。ひとつめは、オリースが少年時代からマン・ユナイテッドのファンだったという事実です。

2022-23シーズンのプレミアリーグ7節。0-1で負けていたホームゲームで、91分にクロスバーに当てるFKを決めたオリースは、小さくガッツポーズを取っただけでセレブレーションを控えました。ずっと応援してきたクラブからの魅力的なオファーは、22歳のヤングスターにとって抗えない誘惑になる可能性があります。

2つめは、FAカップを制したマン・ユナイテッドはEL、チェルシーはECLという欧州のステージの違いです。3つめは、コール・パルマーとノニ・マドゥエケがいるチームより、アントニーが冴えないチームのほうがレギュラーでプレイできそうであること。PSR違反の懸念を抱えたチェルシーがすぐに動けなければ、これらの脅威はリアルになります。

「テレグラフ」によると、火曜日に経営ボードと会談したテン・ハフ監督は、「次期監督決定の延期が補強プランに影響を及ぼし始めている」「今週中に決めてほしい」と主張したそうです。指揮官が直々にオリースを口説けば、追加タイムの2発で逆転負けとなった4月のスタンフォード・ブリッジのリベンジを果たせるかもしれません。

これ以上続けると、マンチェスター・ユナイテッドが合意に至ったような気分になってしまいそうなので、このあたりでお開きとさせていただきます。いま一度、冷静になりましょう。オリースと個人合意に到達したのはチェルシーです。イーグルスと詳細を詰めれば決まります。今、いえるのは、「早く決着させたほうがよさそうですね」というおせっかいなひとことだけです。


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