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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ブランスウェイト獲得をめざすマン・ユナイテッドが3500万ポンドを提示!エヴァートンの決断は…?

テン・ハフ監督の留任が決定し、来季に向けてチーム作りを始めたマンチェスター・ユナイテッドと、ASローマのダン・フリードキンオーナーによる買収の交渉が進んでいるエヴァートン。ジャラッド・ブランスウェイトを巡る交渉は、財政危機で足元を見られるといわれていたマージ―サイドが徹底抗戦する可能性が高まっています。

「スカイスポーツ」のライアル・トーマス記者とダルメシュ・シェス記者によると、マンチェスター・ユナイテッドが昨日提示したオープニングオファーは3500万ポンド(約70億円)。設定された条件をクリアすれば発動する800万ポンドのオプションが添えられていますが、エヴァートンは拒否する見通しだそうです。

「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者は、「エヴァートンは、ユーロのイングランド代表入りを僅差で逃したブランスウェイトについて、マグワイア、ウェズレイ・フォファナ、グヴァルディオルと同じカテゴリーと見做している」といっています。全員、7500万ポンド以上でビッグ6に移籍したCBです。

2022-23シーズンにローンで加わったPSVで公式戦36試合4ゴールと頭角を現し、昨シーズンのエヴァートンでは41試合3ゴール。プレミアリーグのクリア157本は8位、インターセプト50回は7位で、デュエル184勝88敗と空中戦95勝45敗も特筆すべきスタッツです。チームメイトが選ぶMVPとサポーター投票の最優秀若手選手のダブル受賞に、異論を唱える人はいないでしょう。

最終ラインの強化をめざすマンチェスター・ユナイテッドにとっては、左利きながら両足を同じように使えるのが最大の魅力です。2シーズンで一気に評価を高めた21歳のハードマーカーは、ヴァランの後釜としてもリサンドロ・マルティネスの代役としても機能するはずです。問題は、お値段のみ。2027年6月まで契約が残っており、5000万ポンドでもOKは出ないでしょう。

「ESPN」のロブ・ドーソン特派員は、TOP4復帰をめざすクラブのターゲットをチェック。昨夏に断られたニースのジャン=クレール・トディボ、クリスタル・パレスのマーク・グエイ、ニースの18歳CBレニー・ヨロ、バイエルンのマタイス・デ・リフトをリストアップと伝えています。エヴァートンが7000万ポンドから降りてこなければ、彼らのいずれかに乗り換えるはずです。

フランスの若い選手たちも大いに歓迎ですが、来季の巻き返しの軸に据えるとなると、昨季プレミアリーグで4番めに少ない51失点の堅守を築いたCBを押さえたいところです。PSR違反を回避したいエヴァートンにとっては、経営的にはいい話で戦力的には呑めない話ですが、果たしてどちらに転ぶのでしょうか。今後の成り行きに注目しましょう。(マンチェスター・ユナイテッド 写真著作者/Ardfern)


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