イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アストン・ヴィラがマートセン獲得でチェルシーと合意!ジョン・デュランの移籍も決まるのか?

アストン・ヴィラは、ドルトムントに競り勝ったようです。チェルシーと合意に至ったと報じられたのは、左SBのイアン・マートセン。冬のマーケットでレンタルしたドイツのクラブは、買い取りオプションの3500万ポンドを払えず、3750万ポンドを用意したバーミンガムのクラブが獲得に近づいているといわれています。

フェイエノールト、スパルタ、PSVでユース時代を過ごした22歳のレフティがチェルシーでプロデビューを果たしたのは、2019年の秋でした。最初のシーズンの出場記録は、カラバオカップ1試合のみ。その後はチャールトン、コヴェントリー、バーンリーにローン移籍となり、3シーズンで119試合8ゴールという数字を残しました。

2023年の夏になって、ようやくスタンフォード・ブリッジで開幕を迎えた左サイドのスペシャリストは、プレミアリーグの前半戦で12試合に出場。ポチェッティーノ監督が試行錯誤するなかで、左右のウイングとフルバックを転々とし、先発は1試合のみで終わっています。1月にドルトムントにレンタルされると、レフトバックに定着。ここからの半年は、実り多き季節でした。

ブンデスリーガで16試合2ゴール2アシスト。ノックアウトラウンドからの参加となったチャンピオンズリーグは、7試合すべてに先発出場し、レアル・マドリードとのファイナルという貴重な経験を積んでいます。マートセンはドイツに残りたがっていたのですが、相思相愛だったクラブは移籍金というハードルを越えられず、来季はプレミアリーグに復帰することになりそうです。

ウナイ・エメリ率いるヴィラに手を焼いたビッグクラブのサポーターのなかには、「アレックス・モレノとディーニュがいるのに…」という疑問を拭えない人もいるでしょう。攻撃時に右サイドのコンサが下がり、左SBが高いポジションを取ることが多いヴィラにとって、ウイング、サイドハーフ、SBをこなせるマートセンは戦術的にフィット感が高かったのではないでしょうか。

アレックス・モレノとデューニュのベテランコンビは、どちらかがチームを去ることになるのでしょう。2022-23シーズンは、冬のマーケットでベティスからやってきたアレックス・モレノがレギュラー。昨季は長期離脱となったアレックス・モレノが先発11試合で、穴を埋めたディーニュが27試合でスターターとなっています。

ハムストリングを何度も痛めたアレックス・モレノが復調すれば、クラシックなスタイルのディーニュが売却となりそうです。ただし、ヴィラにはマートセンを口説き落として個人条件合意に持ち込むという重要な仕事が待っています。何とか無事にディール成立となれば、ジョン・ディランを欲しがっているチェルシーが移籍金を払う側にまわるのではないかと思われます。

20歳のストライカーに、ヴィラが付けたタグは4000万ポンド。彼らは既に、話をまとめている可能性があります。さらにコナー・ギャラガーがヴィラ移籍という3本めの矢は飛ぶのか。「テレグラフ」のマット・ロー記者は、「ヴィラは、ジョン・デュランに4000万ポンドを支払ってくれたら、チェルシーから選手を買うと匂わせていた」といっていますが…。

マートセンとジョン・デュランのスワップで終われば、余剰戦力を売って即戦力を得たチェルシーの納得感が上で、コナー・ギャラガーまで進んだらヴィラのほうが満足度は高そうです。突如、接近した2つのクラブは、win-winで着地するのでしょうか。まずはマートセン。決着は、オランダ代表がユーロ2024を終えてからになります。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す