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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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カルヴァート=ルーウィン&キルマン…いよいよ本格始動のニューカッスルは意中の選手を獲れるか?

昨季プレミアリーグを7位で終えたニューカッスルは、ヨーロッパカンファレンスリーグの出場権を手に入れたと思いきや、マンチェスター・ユナイテッドのFAカップ制覇で欧州への道を閉ざされてしまいました。年末年始の1勝6敗は、パリやミランと互角に渡り合ったチャンピオンズリーグの激闘の後遺症でしょう。TOP4に次ぐ得失点差を記録したチームの課題は、守備力の強化です。

PSRを遵守するために、ブルーノ・ギマランイスやイサクの売却が必要と伝えられていたクラブは、CLのインセンティブや若手の売却で6月を乗り切れそうです。オフシーズンに入ってから、ダメット、マット・リッチー、ヘンドリック、ロリス・カリウスを放出。ローン移籍だったルイス・ホールを買い取るための2800万ポンドは、昨夏から想定されていたコストです。

「アスレティック」は、19歳のガンビア代表FWヤンクバ・ミンテを売れば、PSRのペナルティは回避できるはずと指摘しています。レンタル先のフェイエノールトで、37試合11ゴール6アシストという数字を残した有望株の放出は痛手ですが、ローマ、ドルトムント、マルセイユ、エヴァートンから引き合いがあり、それなりのキャッシュを手に入れられるでしょう。

7月になれば、2024-25シーズンに向けたチーム強化がスタートします。これまで獲得したのは、フリーエージェントだったボーンマスのロイド・ケリー。32歳になったダン・バーンをバックアップしてくれる即戦力ゲットは大きな収穫ですが、ボトマン以外はベテランばかりのCBも補強したいところです。

「テレグラフ」が報じているターゲットは、ウルヴスのCBマックス・キルマンとエヴァートンのカルヴァート=ルーウィン。10代の頃はフットサルのクラブに所属していたという異色の経歴を持つキルマンは、2022-23シーズンのプレミアリーグは37試合で、昨季はフルタイム出場。ウルヴスの最終ラインに欠かせない存在となっています。

彼の価値をよく知る元マネージャーのフレン・ロペテギは、ウェストハムの監督に就任後、引き抜こうとしてあえなく撃沈。2500万ポンドのオファーは、ウルヴスが要求する4000万ポンドを大きく下回っています。2018年に4万ポンドで譲ってくれたメイデンヘッドと、売却の際に15%~20%を支払うセルオン契約を締結したとなれば、簡単には下げてくれないでしょう。

「テレグラフ」のジョン・パーシー記者によると、ニューカッスルはウルヴスに対して、21歳の逸材エリオット・アンダーソンを付けるプランを提案して拒否されたそうです。昨季プレミアリーグで21試合に出場した生え抜きのMFを、泣く泣く差し出してもNGなら、主力を売って資金を得るしかありません。

CBの強化は時間がかかりそうですが、カルヴァート=ルーウィンのほうは、本人がタインサイドに行きたがっているとのこと。契約は残り1年で、エヴァートンが強気の値付けをしなければ、すんなり決まりそうです。ヤンクバ・ミンテとのスワップという手もありますが、大ブレイクの可能性がある19歳と、プレミアリーグ37試合7ゴール2アシストの27歳は、どちらが得なのか…?

ニューカッスルがカルヴァート=ルーウィンにこだわるのは、フィジカルの強さと高さという武器はイサクを補完する最適な機能であり、エディ・ハウの攻撃的なチームなら、ゴール数は格段に増えると判断しているからだそうです。ストライカーとCBを獲得し、アルミロンの後継者までゲットできれば、チャンピオンズリーグの出場権を取り戻せる布陣になりそうです。

右のウイングも課題のクラブは、キルマンを獲るためにウルヴスにアプローチした際に、ペドロ・ネトについても打診したと報じられています。返事は「6000万ポンド」。キルマンのタグに躊躇するクラブが出せる額ではありません。どうする、マグパイズ?リース・ネルソン、グリーンウッド、スターリング、サンチョなら割安で獲れる可能性がありますが…!


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