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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ブライトンに決定寸前だったデューズバリー=ホールは、チェルシーが得意のハイジャック?

イアン・マートセンは、3750万ポンドでアストン・ヴィラへ。ガラタサライへの完全移籍が正式に決まったハキム・ツィエクは、フリーだそうです。イプスウィッチに復帰するオマリ・ハッチンソンの移籍金2000万ポンドは、クラブレコード。2023-24シーズンの会計が締まる直前に、チェルシーが続々と余剰戦力の売却を決めています

ブルーズのこれまでの補強は、パルメイラスのエステバオ・ウィリアン、アストン・ヴィラのオマリ・ケリーマン、バルセロナのマルク・ギウといったティーンエイジャーばかりで、即戦力はフラムからフリーで獲得したトシン・アダラビオヨのみでした。しかし、PSRを遵守するために数字を作ることから解放された今、トップギアにシフトチェンジしたようです。

「テレグラフ」のマット・ロー記者は、この夏のターゲットについて、「ストライカー、右利きのウィンガー、DFをもうひとり」といっています。複数のメディアが一斉に報じたレスターのデューズバリー=ホールは、このなかに入っていないのですが、エンツォ・マレスカ監督が昨季のチームで最も信頼していた選手であり、今のチェルシーに存在しない左利きのMFです。

2021-22シーズンのプレミアリーグで頭角を現したデューズバリー=ホールは、2023-24シーズンのチャンピオンシップで44試合12ゴール14アシストという素晴らしいスタッツを残しています。視野の広さと精度の高いパスワークを武器に、ゴールに絡めるボックス・トゥ・ボックスのMFは、4-3-3の左のインサイドを任されるのでしょうか。

彼が加わったら、出場機会を失いそうな選手がいます。キャラかぶりのコナー・ギャラガーは、ゴールを生み出す力は25歳のレフティに劣り、チュクエメカも厳しくなりそうです。昨季プレミアリーグで12戦出場のウゴチェクも、ラヴィアの復帰と新戦力の参入で出番が減るでしょう。4-3-3ならエンクンクは左で、ムドリクとスターリングのいずれかが押し出されるかもしれません。

チェルシーが獲得に成功したら、「強奪」「ハイジャック」と書かれるはずです。先日、ファブリツィオ・ロマーノさんが「ブライトンとレスターがスワップディールで合意。デュースバリー=ホールがブライトンへ、ヤクブ・モデルがレスターへ。両者ともメディカルチェック済み」とレポートしたばかりで、サウスコーストのクラブにしてみれば、まさに青天の霹靂です。

ヤクブ・モデルと移籍金をもらえる予定だったレスターは、チェルシーから同様のオファーがあれば、翻意する可能性があります。「イヘアナチョのポジションに、アルマンド・ブロヤはいかが?」といわれれば、即決するのではないでしょうか。中盤がほしいというオーダーなら、チェーザレ・カサディかチュクエメカ。いずれもブライトンより魅力的な話でしょう。

「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者は、デュースバリー=ホール自身の意向について、「少年時代から過ごしたクラブを離れるのであれば、スタンフォード・ブリッジのみ」と伝えています。ブライトンの旗色は明らかに悪く、サラー、ムドリク、カイセド、ラヴィアの争奪戦を制した百戦錬磨のクラブが逆転勝利となりそうな雲行きです。

アレクサンダル・イサクにアプローチ(エクスプレス)」「ジョナサン・デイヴィッドを巡る交渉を続行(アスレティック)」「ノッティンガム・フォレストのCBムリーリョの獲得に、トレヴォ・チャロバーと移籍金というプランを検討(ガーディアン)」。突如、具体的な話が増えたチェルシーは、しばらくは毎日話題を提供してくれそうです。最初に決まるのは、やはり…?(キアナン・デュースバリー=ホール 写真著作者/Ardfern)


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