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地元メディアの記者が絶賛!「ザークツィーがマンチェスター・ユナイテッドにふさわしい理由」

昨年の夏、アタランタからマンチェスター・ユナイテッドに加わったラスムス・ホイルンドの移籍金は、総額7200万ポンド。2023-24シーズンの公式戦43試合16ゴール、プレミアリーグ30試合10ゴール2アシストは、合格点といえるでしょう。次のシーズンはさらなるゴールラッシュが期待されますが、マン・ユナイテッドは新たなストライカーを獲得しようとしています。

プレミアリーグのTOP4復帰をめざすクラブが最前線を強化しようとしているのは、ホイルンドでは足りないからではなく、ホイルンドしかいないからです。アントニー・マルシアルが退団となり、グリーンウッドを手離そうとしているマン・ユナイテッドがホイルンド不在となれば、ラシュフォードをセンターにまわすしか策がありません。

現在のファーストチョイスは、ボローニャのジョシュア・ザークツィー。バイエルンのアカデミーからプロデビューを果たしたストライカーは、2022年の夏にイタリアに渡り、2年めとなる昨季のセリエAで34試合11ゴール5アシストという数字を残しています。ボローニャとの契約に記載されているバイアウト条項は3400万ポンド。この夏、最初に動いたのはACミランでした。

6月の中旬には個人条件合意に到達し、そのままミランで決まりかと思いきや、代理人のキア・ジョーラブシアン氏が1200万ポンドのマージンを要求したため、交渉は頓挫してしまいました。そこに食い込んだのが、マンチェスター・ユナイテッド。逆転で獲得に漕ぎ着けるためには、ミランが拒否したマージンの問題をクリアしなければなりません。

ボローニャのジョヴァンニ・サルトーリSDは、月曜日にザークツィーの去就について聞かれると、「バイアウト条項があるので、99.9%退団するだろう」と答えています。ミランVSマン・ユナイテッドの決戦について、「スカイスポーツ」は「レッド・デヴィルズの交渉は順調」とレポート。イタリアの「カルチョメルカート」は、「依然としてミランがリード」と報じています。

イタリアメディアの見立ては妥当で、自らの待遇に納得した23歳のオランダ代表は、ミランに行くといい残してユーロ2024に向かっています。マン・ユナイテッドが個人条件合意という強固な壁を打ち破るためには、代理人を口説いて、一緒に選手を説得する形に持ち込まなければなりません。PSRが気になるクラブは、トータル4600万ポンドという要求を呑むのでしょうか。

補強のテーマが「ホイルンドのバックアッパー」なら、候補は他にいるでしょう。しかし、今のマン・ユナイテッドにとって、ザークツィーほどふさわしい選手はいないようです。「マンチェスターイブニングニュース」のジョージ・スミス記者は、その理由について「ホイルンドのサポートと競争を両立できる存在」と表現しています。

前線に張ってラインの裏に出たり、ボックスに入ってワンタッチで決めようとするホイルンドに対して、ザークツィーは周囲を動かせるオールラウンダーです。昨季のセリエAで、オープンプレーからのパス成功は644本、成功率は78%。チャンスクリエイトは42回、リカバリーは103回を記録しています。これらの数字をプレイに落とし込むと、こうなります。

「連動性のあるプレスに参加し、ライン間でボールを奪取することができ、下がり目のポジションから前線の選手を動かせる。フィジカルの強さ、スピード、インテリジェンス、多彩なスキルがあり、ホイルンドの代わりに9番としてプレーできるだけでなく、4-2-3-1のトップ下や4-4-1-1のセカンドストライカーとしても機能する」

ストライカーというと、公式戦48試合41ゴールのギョケレスや、30戦30発のギラシに惹かれがちです。しかしテン・ハフのフットボールに対するフィット感は、屈強なゴールゲッターたちを上回るといえるのかもしれません。代理人の要求に無条件降伏は避けたいところですが、他の候補を検討中といわれるミランが腹をくくる前に、話をまとめていただければと期待しています。


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“地元メディアの記者が絶賛!「ザークツィーがマンチェスター・ユナイテッドにふさわしい理由」” への2件のフィードバック

  1. むらせゆうき より:

    いつも面白い記事ありがとうございます!毎日アクセスさせていただいてます。
    グリーリッシュを手離す、あたりは誰かと間違えていらっしゃるでしょうか。

    • makoto より:

      グリーンウッドでした。
      ご指摘ありがとうございます。
      訂正させていただきました。

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