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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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サンビ・ロコンガとタヴァレスの移籍は決定的…売却先行のアーセナルに関する最新事情をチェック!

トランスファーマーケットで精力的に動いているアーセナルですが、現状はダヴィド・ラヤを2700万ポンドで完全移籍に切り替えただけで、新戦力獲得のニュースはありません。ガナーズへの移籍を熱望しているカラフィオーリは、ボローニャと条件の交渉中。セリエAのクラブは、移籍金4250万ポンドと将来の売却時に発動するセルオンを要求していると報じられています。

これに対して、アーセナルのオファーは移籍金3400万ポンドとアドオン850万ポンド。総額でボローニャの希望額に到達するプランです。今回、受け取った額の50%をバーゼルに持っていかれるクラブに譲る気はないといわれており、決着までにもうしばらく時間がかかりそうです。となると、メディカルチェックまで進んでいる余剰戦力の放出のほうが先に決まるでしょう。

「スカイスポーツ」によると、ラツィオと交渉を続けていたヌーノ・タヴァレスは、買い取り義務付きのローン移籍になるとのこと。移籍金は700万ポンド程度で、アーセナルに20%のセルオン条項が付くようです。ファブリツィオ・ロマーノさんは、「ラツィオと選手は2029年6月までの5年契約で口頭合意」と伝えており、今週末にメディカルチェック実施と付け加えています。

セヴィージャにローン移籍となったのは、居場所を失っていたアルベール・サンビ・ロコンガ。「スカイスポーツ」は、契約には1000万ポンドの買い取りオプションと、25%のセルオンが記載されていると報じています。24歳のベルギー代表MFは、既にセヴィージャでメディカルチェックを終えているはずです。

最近の若手の放出を見ると、成長して移籍金が上がったらマージンを受け取るセルオン条項は定番になっているようです。オーストリアのシュトゥルム・グラーツに400万ポンド(クラブ史上最高額の補強!)で売却したデンマークU-21代表FWミカ・ビエレスも、セルオンが入っていると伝えられています。

さらに今後、退団となる可能性が高いといわれているのは、スミス・ロウとラムズデール。アーセナルは、最強の第2GKを失うことを想定し、複数のGKに移籍を打診していると報じられています。ウルヴスは、ダン・ベントリーに対する5万ポンドのオファーを拒否。エドゥSDが31歳のGKに目を付けたポイントは、ホームグロウンと人間性の2点だそうです。

アヤックスにオファーを提示した18歳のトミー・セットフォードも、イギリス人です。レアル・マドリードのウクライナ代表GKアンドリー・ルニンと、エスパニョールのジョアン・ガルシアもターゲットとなっているようですが、いずれも本人を口説き落とすのが難しそうです。ケパ・アリサバラガがアル・イテハドに移籍したら、ルニンは残留でしょう。

スミス・ロウは、ウェストハムとフラムが獲得希望と伝えられています。パリーニャを3900万ポンドでバイエルンに売ったフラムは、2500万ポンドなら出すというかもしれません。イングランド代表の守護神とプレーメイカーに加えて、移籍を考えているトーマスとネルソンも売却候補で、カラフィオーリが加わればキヴィオルとジンチェンコも出ていく可能性があります。

余剰戦力の整理が先行していますが、ユーロ2024が終わると同時に、新戦力獲得にドライブがかかるのではないでしょうか。「フットボールロンドン」が、ドイツで3ゴールをゲットしたスペイン代表MFダニ・オルモを話題にしていますが、7月20日にバイアウト条項が切れる選手のスピード獲得はありえるのでしょうか。今のところは、ガナーズ大好き記者たちの妄想に見えます。

彼が加わるとすれば、左のインサイドでしょう。センターの最重要ターゲットは、ダニ・オルモとともにユーロで活躍したミケル・メリノでしょうか。ウーデゴーア、デクラン・ライス、ジョルジーニョ、カイ・ハヴェルツ、ファビオ・ヴィエイラ、ミケル・メリノ、ダニ・オルモで3つのポジションをまわす体制になれば、すべての大会で優勝をめざせるチームになりそうですが…。

ストライカー獲得の話は止まっているのか、水面下に潜っているのか。サカのバックアッパーまで押さえるのか。補強がどうなるにせよ、アーセナルの未来はポジティブに映ります。ユーロでイングランドが優勝し、カラフィオーリを首尾よく押さえられたら、前線もウイングも中盤も、答え合わせができるでしょう。引き続き、エドゥSDの動向に注目してまいります。


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