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「リヴァプールが久保建英を獲得寸前」欧州を騒然とさせた「スポニチ」の記事が妙にリアルで…!

「リヴァプールが レアル・ソシエダのウインガー、久保建英を追いかけているとアジアの『スポニチ』が報じた。このディールは、日本人選手としては史上最高額となる。久保は2022年にレアル・マドリードからソシエダに移籍し、ノースコーストで印象的な活躍を見せた。今回の移籍は、アンフィールドで契約の最終年を迎えるモー・サラーの後継者探しの可能性がある」

最初に目に入った記事は、コレでした。「スカイスポーツ」のライブブログ。「イギリスのメディアがなぜ、ニッポンからネタを逆輸入?」「しかもスポニチ…」と愕然とし、見なかったことにしようと思いました。ロマーノさんや「リヴァプールエコー」あたりが、否定する記事を配信するまでがセットでしょう。

「スカイスポーツ」の配信は21日の朝。「リヴァプールエコー」のマシュー・アボット記者が「その話は時期尚早」とツッコミを入れたのは2日後でした。「現状では、久保がリヴァプールの選手になる兆候はないが、彼は以前にリヴァプールに興味を示している」。記者が指摘したのは、2019年4月に「Goal」が掲載したインタビュー記事です。

当時、ユルゲン・クロップ監督率いるチームはポルトに快勝してチャンピオンズリーグの準決勝に進出し、プレミアリーグでは9連勝中でした。18歳だった日本代表のアタッカ―が、「今、いちばんおもしろいのはリヴァプール」と発言しているのは事実ですが、ムバッペやクリスティアーノ・ロナウドも激賞しており、「アンフィールドでプレイしたい」とはいっていません。

アボット記者のレポートを要約すると、「10代の頃はリヴァプールをスゴイと思ってたみたいね」。今のレッズと彼をつなぐ話は、一切ありません。トランスファーマーケットに詳しいジャーナリストのマッテオ・モレット氏は明快で、「具体的なプランはない。移籍について、彼らと久保の間で何らかの話し合いが行われているとも聞いていない」と完全に否定しています。

ちなみに「リヴァプールエコー」は、「遠藤航が『Abema Sports Time』の取材に応じ、リヴァプールに来てほしい日本人選手を問われて久保と答えた」というだけの記事も掲載しています。アルネ・スロット監督による現有戦力の見極めが終わるまでは動かないと見られているクラブに、降って湧いたネタは、記者にとってはおいしいのでしょう。

イギリスとスペインの記者たちが食いついた「スポニチ」の記事を読むと、「久保の代理人らが既に現地入り」「交渉は詳細を詰める最終段階を迎えている」「リヴァプールは6500万ユーロのを準備」「年俸は1500万ユーロと破格」「久保はかなり前向きで、既に英語の勉強を開始」と具体的で迫力があります。ここまで書かれると、盛り上がっちゃいますよねぇ…。

先日はデブライネも、アル・イテハドと合意報道からの否定記事のセットがありましたが、コレ系はすべてが記者の作文というわけでもなく、「実はホントに裏で動いていた」と後に発覚するケースもあります。いずれにしても、答え合わせは8月に入ってからでしょう。今、いえるのは、「スポニチの記事が妙にリアルで、欧州を動かしてしまった」ということだけです。


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“「リヴァプールが久保建英を獲得寸前」欧州を騒然とさせた「スポニチ」の記事が妙にリアルで…!” への1件のコメント

  1. アイク より:

    今日も更新ありがとうございます!
    人は自分の信じたいことを事実だと信じると言いますが、ぜひ実現して欲しいゴシップです。もうネタの信憑性のことなんて頭から飛んで、タイミングはスロット体制への移行が落ち着いた後がいいんじゃないかとか、サラーの後釜はチャレンジだなとか、香川真司の苦難も含めて長期政権後のビッグクラブのリスクとか、いくらでも議論を発展させられます笑
    読者が読みたい記事を書くことにかけては、スポニチはワールドクラスということでしょうか。

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