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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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スペイン移籍かチェルシー残留か、新契約はOKかNGか…コナー・ギャラガーの4つの選択肢。

アトレティコ・マドリードは移籍金3400万ポンドを提示し、チェルシーと合意に至っています。プレミアリーグのクラブもラ・リーガのクラブも、早期にディールを成立させるべく、コナー・ギャラガーとエージェントに決断を促しています。リュディガーやクリステンセンのように、フリーで出ていかれたくないチェルシーは、強烈なプレッシャーをかけているようです。

「新たな契約書にサインするか、移籍を承諾しなければ、トップチームでのポジションはキープできない」。アトレティコ・マドリードが「週末までに決めてほしい」といっているため、経営ボードも焦っているのでしょう。ヴィラを断り、スパーズにも出したくない…。マドリードからのオファーは、強化資金を得たいクラブにとって千載一遇のチャンスです。

コナー・ギャラガーの選択肢は4つあります。アトレティコ・マドリードに移籍する。チェルシーが提示した新たな契約書にサインする。スペインもチェルシーの契約書も拒否して、1年後にフリーで去る。契約書にサインする意向を示して時間を稼ぎ、他クラブからのオファーの到来に賭ける。決断の最初のステップは、「目の前にある2つの契約書にOKといえるか」です。

スペインからの話が魅力的で、チャレンジに前向きになれるのであれば、さほど悩む必要はないでしょう。選手とエージェントがすぐに答えを出さないのは、しっかり考えたいだけなのか、マドリード行きに不安があるのか。後者なら、「チェルシーと新契約」「サインを拒否して残留」「新契約OKのフリをして次に期待」の3択となります。

チェルシーのオファーは、エンソ・フェルナンデスやカイセドと同等の高額サラリーはOKとしても、2年契約と1年の延長オプションは大いに気になるところです。来年の夏には、またもや残り1年となり、移籍か残留かの決断を迫られます。「エンツォ・マレスカのポゼッション重視の戦術には合わなそうで、サブになりますけど残ります?」といわれているような契約です。

それでも契約を結ぶメリットは、愛するクラブでフラットに勝負できること。テン・ハフの評価を変えたマクトミネイは、勇気が湧く成功事例です。デメリットは、1年後もチェルシーとの契約が残るので、移籍先を選ぶ際にクラブの意向という制約条件が生じること。新契約を拒否すれば、1年後の自由を手に入れられますが、2024-25シーズンは茨の道となる可能性があります。

どうする、コナー・ギャラガー。「スカイスポーツ」は、「チェルシーとの新たな契約に合意する可能性がある」と報じています。先週、断ったばかりの契約に合意する可能性とは…?これが事実なら、経営ボードからのプレッシャーに負けたか、時間稼ぎをして夏の終わりの新たなオファーに賭けることにしたか、いずれかでしょう。

「余剰戦力」「構想外」となってしまったプレーヤーの選択は難しくなりがちです。しかし彼の場合は、「アカデミー出身で減価償却費の回収がないため、移籍金が低額で後の足枷になりにくい」「オファーがあったのがアトレティコ・マドリードという強豪クラブ」「移籍しても残っても、それなりのサラリーが保証される」という好条件です。

週末、コナー・ギャラガ―と代理人は動かず。期限までに回答を得られなかったアトレティコ・マドリードは、バレンシアのMFハビ・ゲラに乗り換える準備を始めていると報じられています。どうやら、時間はないようです。チェルシーのキャプテンを務めたことが最大の誇りという24歳のMFは、異なるリスクが見えている2つのボタンのいずれかを押さなければなりません。

住み慣れたロンドンを離れ、スペインで暮らす人生をポジティブに考えられるのか。ラ・リーガにチャレンジすることで、モチベーションが上がるのか。自らのキャリアとライフスタイルを考え、適切な答えを導き出していただければと思います。プレミアリーグファンとしては、もっと見たい選手ですが、マドリードを選んだとしても拍手で送り出すのみです。


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