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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ミケル・メリノもストライカーも…?アーセナルが新戦力の獲得を急がない理由を考える。

ストライカーとセントラルMFを獲得するはずのアーセナルは、動きが止まっているように見えます。リカルド・カラフィオーリの入団が決まったのは、7月30日。すぐさまミケル・メリノを押さえるかと思いきや、交渉継続中といわれながら、1週間が経ってしまいました。ユーロ2024で活躍したMFは、今週の月曜日にレアル・ソシエダのトレーニングに合流しています。

アーセナルはなぜ、ミケル・メリノを早期に獲得しようとしないのか。8月2日にスミス・ロウのフラム移籍が確定し、資金もスカッドも問題はないはずです。マルセイユから2度のオファーがあったエディ・エンケティアの交渉を優先しているのか。アーセナルが要求する3000万ポンドに難色を示した南仏のクラブは、ランスのエリー・ワヒにアプローチしていると報じられています。

希望額を満たせないなら破談上等と突っ張るのか、妥協点を見出すのか。フランスとのリレーションは途切れていないようで、決着までもうしばらく時間がかかりそうです。リース・ネルソンは、レスターが移籍金が高すぎるとして断念。ウルブス、ノッティンガム・フォレスト、サウサンプトンが注目しているアーロン・ラムズデールには、具体的なアクションはありません

売却優先を言い換えると、「ミケル・メリノは決まりで、急いで動く必要はない」のかもしれません。もうひとつの可能性は、「獲得見送り」です。サウジという噂があったトーマスは残留濃厚。ジンチェンコが売られる可能性は、ゼロといい切っていいでしょう。公式サイトで、背番号が35から17に変わったと発表された選手が出ていくというトリッキーな展開は考えられません。

中盤センターはトーマス、ジョルジーニョ、デクラン・ライスで、左のフルバックはティンバーとカラフィオーリで充分です。そうなると、ジンチェンコを左のインサイドMFで起用するシーンが増えるのかもしれません。このポジションを、カイ・ハヴェルツ、デクラン・ライス、ジンチェンコでまわすとなると、ミケル・メリノの必要性は下がります

「売却優先」「獲得見送り」に次ぐ3つめの可能性は、「新たな条件について交渉中」。ストライカー獲得にコストがかかることを見越して、買い取り義務付きのローンを持ちかけているという説も、なきにしもあらずです。前線強化のほうは、中盤とは異なり、ターゲットといわれる選手が増えています。

ブックメーカーの「BetFair」は、ギョケレスの移籍先についてアーセナルを本命としており、2/1というシブいオッズを付けています。スポルティングCPのゴールゲッターと、ナポリのヴィクター・オシムヘンは「獲得を諦めていない」といわれているものの、本音は「8000万ポンドを超える移籍金は回避したい」のかもしれません。

突如話題になったフリアン・アルバレスは、何もできずにアトレティコ・マドリードに持っていかれましたが、CL出場権を移籍先の条件とするユヴェントスのフェデリコ・キエーザは参加資格があります。17歳のラミーヌ・ヤマルの台頭で、出番が減りそうなバルサのハウィーニャも、「4200万ポンドを支払う用意がある」と報じられています。

エンケティアが売れればストライカー、リース・ネルソンが出ていくならサカのバックアッパー、プレシーズンマッチでレギュラーのジェズスが復活する見通しが立てばステイ…。エドゥSDは、いくつかの可能性を想定して、広く網を張っているのでしょうか。いずれにしても、ストライカーやウインガーの目処が立つ頃には、ミケル・メリノは白黒がついているはずです。

現時点ではっきりいえるのは、今のスカッドで充分戦えるガナーズは、補強のスピードを重視していないということです。マン・シティはサビオのみ、リヴァプールは未だゼロで、アーセナルはDFひとり。昨季の3強がすべて慎重モードの不思議な夏は、プレミアリーグの開幕が近づくにつれて、空気が変わるのでしょうか。それにしても、ミケル・メリノはなぜ…?


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