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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ダブルで入団発表!マン・ユナイテッドの最終ラインを変えるデ・リフト&マズラウィに期待したいこと。

「マンチェスター・ユナイテッドに求められていると聞いて、歴史あるクラブで新たなチャレンジができることに興奮した。その後の話し合いで、指導者が示したヴィジョンと自分が期待されている役割に感銘を受けた。エリック・テン・ハフは、キャリアのアーリーステージを築いてくれた。彼は私の力を最大限に引き出す方法を知っている。一緒に仕事ができるのが楽しみだ」(マタイス・デ・リフト)

「マンチェスター・ユナイテッドの選手になれるなんて、信じられない気分だ。赤いシャツを着て、オールド・トラフォードに足を踏み入れるのを待ちきれない。クラブにとって、エキサイティングな時期に入団したと心得ている。話をした全員に、トロフィーを勝ち取りたいという野心と決意を感じた。エリック・テン・ハフは、選手として成長するうえで重要な役割を果たしてくれた。キャリアのピークを迎える今、再会をうれしく思う」(ヌサイル・マズラウィ)

マンチェスター・ユナイテッドサポーターが待ち焦がれたダブルが決まりました。バイエルンから獲得した25歳のCBデ・リフトは移籍金総額4250万ポンド、ひとつ年上のSBマズラウィは1700万ポンド。それぞれから425万ポンドを引いた額が、初期費用となります。両者ともに、1年の延長オプション付きの5年契約。プレミアリーグの開幕が楽しみになってきました。

左右のフルバックをこなせるマズラウィは、デュエルの強さ、多彩な攻め上がり、トランジションがストロングポイント。外からオーバーラップするだけでなく、インに絞って前線を動かすこともできます。彼が右サイドに入れば、プレミアリーグにフィットしていなかったアントニーが持ち味を発揮できるようになるかもしれません。

パスワークと戦術理解力を高く評価されているデ・リフトは、アヤックスが長期的なプランで育成したバリバリのエリートです。ユース時代は、視野が広いCBになれるよう6番でプレイし、17歳でトップチームデビュー。19歳でクラブ史上最年少のキャプテンに就任しています。2019年の夏にユヴェントスが支払った移籍金は、10代のCBの最高額となる7240万ポンドでした。

ユーヴェとバイエルンで過ごした5シーズンは、混迷の季節といっていいでしょう。イタリアではサッリ、ピルロ、アッレグリ、ドイツではナーゲルスマンからトゥヘルと毎年指揮官が変わり、デ・リフト自身も厳しい批判を受けるようになりました。ユーヴェでは契約延長交渉が行き詰まり、バイエルンではトゥヘル監督と信頼関係を築くことができなかったようです。

2023-24シーズンの前半戦は、2度の負傷離脱もあり、ブンデスリーガの先発は3試合のみ。ウインターブレイク明けからレギュラーに定着したものの、2月11日のレヴァークーゼンとの決戦は、ウパメカノ、エリック・ダイアー、キム・ミンジェの3バックでした。3-0で完敗したこの試合は、今回の移籍につながるトリガーだったのかもしれません。

2人のDFに最初に託したいのは、右サイドの守備の強化ですが、マズラフィにはウインガーとの連携も期待しています。ガルナチョ、アントニー、あるいはサンチョの得点力が上がれば、マンチェスター・ユナイテッドはTOP4に返り咲けるでしょう。そしてデ・リフトは、オランダ代表の大先輩ヴィルジル・ファン・ダイクのような絶対的存在になってもらえればと思います。

レニー・ヨロとのCBコンビがファン・ダイク&サリバとなれば、いよいよビッグタイトルが視界に入ってくるのではないでしょうか。2024-25シーズンの序盤戦はダロト、デ・リフト、リサンドロ・マルティネス、マズラウィでスタートとなりそうですが、2人のテクニカルなDFによって、ビルドアップのクオリティは格段に高まるはずです。

次なるターゲットは、守備力に長けた中盤センターです。ユスフ・フォファナはミラン移籍を熱望しており、マンチェスター・ユナイテッドのオファーを断ったと報じられています。そうなると候補は、マヌエル・ウガルテ、サンデル・ベルゲ、ソフィアン・アムラバト。的確な補強を続けているダン・アシュワースSDの動向に注目しましょう。


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